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管理人の独り言

2010年度下半期
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2010/8/31

 Semper Fi

 特効野郎Aチームは、「わかってらっしゃる」と(オープニングだけとはいえ、ハンニバルにMini14ステンレスモデル使わせたり)。

 それはともかく。パシフィックの小説。作者はバンドオブブラザーズの著者故スティーブ・アンブローズ氏の子息ヒュー・アンブローズ。内容はドラマとは別物で、ロバート・レッキーは、一登場人物に過ぎず、むしろ、ユージン・スレッジの親友シド・フィリップスが中心。他にオースティン・ショフナーとヴァーノン・ミキールの2名。

 巻末に、第17代海兵隊司令官トーマス・ホルコム中将が、第18代海兵隊司令官アレキサンダー・ヴァンデグリフト中将の後任とか書いてありますが、多分、誤植。また、本編で、バシローンとペイジがどちらが第2次世界大戦における名誉勲章受章者で、初の海兵隊下士官か、という話で、巻末では、どちらも違う、としか書かれていませんので、補足、海兵隊下士官初は第2レイダース大隊のクライド・A・トーマソン軍曹(8月17日-18日のマキン強襲における功績。マキンで戦死)。

 さて、ドラマ。車両が、ちゃんと海兵隊カラーだったりしますが、航空機類はCG。M4とLVT-4は同じ車両が出ずっぱりかなあ、と言う感じです。

 夜、スレッジの家を軍人が訪れたと聞いて、不安になるスレッジの母。兄弟どちらかの戦死の報せかもしれない、と思ったが、そこに現れたのはシド・フィリップス。スレッジの母親に戦場はどうかと尋ねられ、差し障りの無い、「第1海兵師団は素晴らしいし、迫撃砲班で背後にいるから安全だ」くらいしか言えないシド。

 その頃、スレッジは、依然として滑走路端にいた。華氏105度-115度(摂氏41度-46度)と記すスレッジ。

 レッキーたちも、同じように滑走路端にいた。

 海兵隊は、水が不足しており、レッキーが水筒を拾い上げても、戦死者の水筒を調べても、既に空だった。

 スレッジたちの部隊に水が見つかった、と知らせが入る。喜んで駆けつける。そこには珊瑚で白濁した水が貯まっている場所だった。喜んで水を汲み上げていると腐敗した山羊の頭が浮かんでくる。日本軍の手によって水源は既に汚染されていた。水を捨てるしか無く、落ち込む海兵隊員たち。実際には、山羊の生首が入ってはおらず、普通にみんなして飲んで、普通にみんなして腹を壊したそうです。

 海兵隊員らに滑走路への突撃命令が下る。

 スレッジたちの間にも緊張が走る。仲間の一人が水筒に水を残していた。僅かな水を分け合う。スレッジたち。その中で、態度は悪いが、細かな気遣いのできる男スナフ伍長だけは、唇を湿らせる程度で次に回しています。水筒のお礼に、迫撃砲の照準器を渡される仲間。世間一般で言う死亡フラグですね。

 レッキーたちはと言えば、依然として水が見つからないでいる。

 突撃が近づき、緊張が走る中、態度は悪いが、細かな気遣いのできる男スナフ伍長が、スレッジにたばこを渡す。上陸前は断ったスレッジだったが、今度は受け取る。

 爆撃と砲撃の後に滑走路横断を計る海兵隊員たち。日本軍の機関銃と砲撃によって海兵隊員たちは、なぎ倒されていくが、それでも彼らは、かつて第1次世界大戦で、「悪魔の犬ども」とドイツ軍を震え上がらせたように、前進を続ける。

 死体の山の中を駆けていく海兵隊員たち。

 レッキーたちも突撃を開始する。その途中、ランナーが撃たれる。遮蔽物に隠れるが、水も無く、衛生兵もおらず、無線機も壊れている。血を吐きながら、通信を行っていた通信手が死んだとき、レッキーは、引き返して通信機と衛生兵を連れてくるように命じられる。

 元来た道を走るレッキー。最初に見つけた衛生兵は助けようとした海兵隊員もろとも砲撃で四散し、最初に見つけた通信機は、「糸電話」の方がましなくらいだった。負傷者を乗せたジープを見つけたレッキーが走り寄ろうとしたとき、砲弾が着弾して、レッキーは木に叩き付けられ、意識を失う。

 スレッジたちの前進は続く。砲弾でスナフが倒れ、スレッジが助ける。そのとき、回収される死亡フラグ。

 仲間の死体を横目にスレッジはスナフを安全な場所まで連れて行くと、スレッジたちは迫撃砲を設置し、日本軍陣地への砲撃を開始する。

 バズーカも発射される。砲弾が残っていても、噴煙が吹き出し、目標は破壊される。

 滑走路横断は成功に終わった。

 この第5海兵連隊の滑走路横断は成功でしたが、結局、ここで行き詰まり、第7海兵連隊との間には間隙が残ったままになります。

 休んでいるところに、LVT-4が現れる。目的地が違うので、さっさと立ち去ろうとするのを、アク・アクが立ちはだかって止め、負傷者を収容させる。

 夜、大隊から81人と60mm迫撃砲を、と言う台詞がありますが、81mmの間違いだな、と。ナショジオのアフガンでのヘリコプターの話で、C-47撃墜をヘリコプター47機が撃墜された、とやったようなこっぱずかしい誤訳です。

 スレッジが恐怖を語る。アク・アクは、それが普通だ、と諭す。

 朝、出発前に差し入れられたポークチョップを食べた後に出発。前進中に、スナフ伍長がスレッジにたばこをねだる。スレッジからたばこを受け取ったスナフは、スレッジを、「スレッジハンマー(大槌)」と呼ぶ。滑走路横断で自分を助けたスレッジに対するスナフ伍長なりの礼の模様。

 偵察で前進するアク・アクたち。部下ではなく、自ら囮になって日本軍の機関銃陣地を確認するアク・アク。LVTの一件も含めて、優秀で信頼を勝ち取ったアク・アクの存在はK中隊の大きな支えとなっている。

 夜間、一人が錯乱し、イントレンチングツールで殴り倒され、翌朝、死亡が確認される。皆は、仕方ない、と諦めの言葉を呟くしかなかった。

 病院船で、ランナーと再会するレッキー。互いの無事に喜びながら、生死の分からない仲間の安否が気に掛かる。

 レッキーとランナーは、病院船の甲板でペリリューを眺める。病院船はペリリューから離れていき、彼らの戦争は終わった。

 第7話後編は、それから何日か経過してから。

 作戦を終えて滑走路に引き返してくるスレッジたち。休息しているとスワブが日本軍の武器を求めてくるので、馬鹿にして追い払う。

 アク・アクが戻ってくるとスレッジと故郷の話をする。スレッジは南部出身。アク・アクは北部出身。先祖は戦いあったかも、と話し合う。アク・アクは、スレッジに重要な任務を与える。20分後に起こせ、と言う。

 第5海兵連隊に前進が命じられる。ウムルブロゴル。第1海兵連隊が消耗し尽くした場所へと。

 山を下りてくる第1海兵連隊。先頭は足を負傷したプラー大佐。多分、ドラマ的には、これで出番最後。幽鬼のような第1海兵連隊の海兵隊員たち。第5海兵連隊の仲間とたばこや物を譲りああいながらすれ違っていく。スレッジは、その中に足を負傷し、担架で運ばれるレッキーの戦友チャクラーの姿を見つける。

 アメリカでは、バシローンがキャンペーンで各地を回っている。英雄と紹介されるが、浮かない表情のまま。一心不乱にゴルフを続けるバシローン。ガダルカナルのことを思い出しながら。

 ペリリューでは、掃討されたバンカー前で迫撃砲を据え付けようとしたところ、スレッジが日本兵の声を聞く。

 中を確認すると日本兵は生きており、接近戦になる。一人が手榴弾で吹き飛ばされ、スレッジは斬りかかってきた日本兵を撃ち倒す。火炎放射器で焼き出された日本兵が飛び出してくるが、撃ち倒されていく。

「神様、助けて! 助けて、神様!」

 と叫んでいる兵隊……管理人の出身地の近所に住んでいる人の家族だったかもしれません。

 仲間が、金歯を抜こうとしたところ、日本兵はまだ生きている。叫ぶ日本兵を、黙らせろ、と怒鳴るスレッジを無視する仲間。だが、そこに案外、細かな気遣いのできる男スナフ伍長が割っては言って日本兵の頭を撃ち抜く。

 ウムルブロゴルで担架兵として走るスレッジ。駆け寄る前に撃たれる者。担架を持ち上げたところを足を撃たれる者(史実。当時の記録映像にもあります)。

 次第に皆に限界が近づいてくる。あの老兵ヘイニー一等軍曹も頭を抱えて動けなくなり、衛生兵が後方へ連れ出す。

 翌朝、腹を壊したジェイが、用を足そうとズボンを下ろしたところを日本兵2人に襲われる。一人は撃ち倒したが、もう一人に追いかけ回される。何となく撃たない仲間。日本兵がやっと射殺され、ジェイは怒るが、しっかり漏らしていたので後方で着替える羽目に。

 前進が続く。アク・アクが前方へ偵察しに行くと、間もなく銃声と、「コアマン!」の叫び。

 K中隊は偉大な中隊長を失った。中隊の中に絶望が広がるが、前進は続く。

 破壊された機関銃陣地で、休息を取るスレッジたち。スレッジが食事を取ろうとすると背後で水のはねる音。振り返ると屋根に座り込んだスナフ伍長が、頭の吹き飛んだ日本兵の頭の中に石を投げ込んでいた。

 ふと、日本兵の金歯に視線が移るスレッジ。ナイフを抜いたとき、細かな気遣いのできる男スナフ伍長が止める(実際には、キャズウェル衛生兵が止めているのですが、ドラマではスナフ伍長の台詞で触れられるのみ)。自身は金歯集めをやっているが、スレッジが金歯を抜くのを色々理由をつけて止めさせるスナフ伍長。原作でも、そう触れておらずですが、実際は、スレッジ一等兵、スナフ伍長とは仲が良かったようです。

 第1海兵師団の撤退が決まる。輸送船の上でヘイニー一等軍曹から、第1海兵師団のエンブレムのついたライターを譲り受けるスレッジ。ヘイニー一等軍曹は、年齢的にも、体力的にも、精神的にも限界が来たことで、ここで前線勤務を終えることに。

 パブブに帰還したスレッジたちを赤十字の看護婦たちが出迎える。Pogueの少尉が現れるが、白い目を向けられ、怯む。

 スレッジたちはパブブの海岸で泳ぐ。

 第1海兵師団の撤退命令に関して、ルパータス少将は撤退を拒むのですが、既に第1海兵師団は戦闘能力を喪失しており、ジュリアン・スミス中将も、ロイ・ガイガー少将も撤退を厳命。アンガウルの攻略を終えた第81歩兵師団が、残りの掃討戦を担当します。これが初陣の第81歩兵師団と交替させられたこともありますが、ペリリューは海兵隊が作戦目標を達成できなかった唯一の戦場となってしまいました。急遽、占領宣言を行って撤退していますが。

 硫黄島を敗北の地とは良く言われますが、海兵隊的にペリリュー作戦スティルメイトIIがどういうものかは、

 ペリリュー参加部隊指揮官

 沖縄参加部隊指揮官

 の第1海兵師団の指揮官が第7海兵連隊各大隊長と第11海兵連隊(砲兵)以外の顔ぶれがごっそり入れ替わっているあたりに現れているのではないか、と。一応、ルパータス少将は、栄転と言うことになっていますが(作戦中に解任されたとか書いてある本見たことありますが、作戦後です)。

2010/8/24

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2010/8/24

 Semper Fi

 正月以来の秋葉原と上野の中田商店行きでした。中田商店のおまけが、西独ソーイングキット以来の使えるアイテム、携帯ポーチだった。あそこのおまけは、たまに購入した物よりかさばったりします。

 あれば買おうと思っていた1/6のM82が購入できたり、1/6の四連装20mmが入荷し、しかも買っている人間がいるのを見たり。

 都内は、WiMAXが使える、と。今住んでいるところも使えますが、速度が出ない。もっとも、屋内はつらいところですが。

 以上。未だ、帰省から戻ったばかりなので、色々と先送りで。

2010/8/24

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2010/8/17

 Semper Fi

 宇宙人が侵略してきたとき、立ち向かうのは?

 恐竜に追われた学者と家族の救援に駆けつけるのは?

 特殊部隊がデストロン軍団との戦闘でピンチになったとき、駆けつけるのは?

 合衆国海兵隊である!

 トランスフォーマーリベンジ見て。前作のシャープ海兵隊大佐(KIA)が、同じ役者でモーシャワー海兵隊大将(統合参謀本部議長及びネスト司令官)を演じてました。主人公の母親がらりって大暴れするシーンとかいらないだろう、とか、最後の戦闘シーンで、救援に駆けつけるために空母ステニスから発艦するF/A18は、どこへ飛んでいったんだ? とか、海兵隊を上陸させる、と言いながら、上陸してきたのは陸軍だったり(海兵隊員もいましたが)とか、前後の整合性がまるっきり無い、ときた。

 さて、パシフィック。遂に始まったスティルメイトII。

 物語は、前回欠席のジョン・バシローン軍曹のアメリカでの公債キャンペーン。女優と一緒に回っているが、女優より人気のあるバシローン軍曹。

 第4海兵師団にいる弟が訪ねてくる。再会を喜ぶが、戦場はどうだったかの質問に答えないバシローン軍曹。

 そして、パブブ。

 ユージン・スレッジ一等兵が到着する。上半身裸にキャンペーンハットをかぶって銃剣の訓練をするヘイニー一等軍曹の姿を見ながら、テントに入るが、あまり歓迎されない。その中で後に親友となるド・ローは親身に世話をしてくれる。

 同じ頃、レッキーも帰還し、長期休暇を取った者には古今東西投げかけられる「お前、誰?」攻撃を受ける。仲間から、受け取ったSwaip(密造酒)に噎せながら、土産の雑誌や漫画を渡すレッキーだが、ギブソンのことは話さない。

※Swaip(がつんと来る)は、桃缶などから前線で作られる蒸留酒。当然、規則違反。ヨーロッパ戦線では、キカプージュース。

 スレッジ一等兵は、親友のシドと再会する。

 雨の中、ヘイニー軍曹がスコールの中、支給のブラシで身体を洗い始めるが、雨はさっさと上がって他の皆と共に、洗い終わってないと罵る。

 ドラム缶清掃をやらされるスレッジたちを眺めながら、嫌味を言うスナフ伍長。

 その後、シドと浜辺で語り合うが、戦場のことは言葉を濁すシド。

 夜、誰がために鐘は鳴るを見る海兵隊員たち。

 射撃訓練で、銃口を人に向けた少尉に空薬莢を投げつけて怒鳴るヘイニー軍曹。射撃訓練を終えてシドのテントに行くと、彼は既に出発していた。

 夜、レッキーの図書館に本を借りに行くスレッジ。このドラマでは珍しい三人の主人公が接点を持つシーン。

 聖書を手にしたスレッジに、レッキーは、神を信じているのか、と尋ねる。レッキーは、既に神を信じていないのでスレッジに代わりに祈るように頼む。

 そして、1944年9月。ペリリューに第1海兵師団は向かう。

 コーンパイプのおっさんの要請で、急遽、決定したことで兵力不足のまま、戦術転換を行った日本軍によって、ガダルカナル以降の戦いで海兵隊が唯一敗北する戦場。

 LVT-4に乗り込むスレッジたち。実際にはLVT-2だったそうです。スナフ伍長の勧めるたばこを断るスレッジ。スナフ伍長は、いずればかすか吸うようになると言うのですが、ドラマでは何も言わず。

 実際には一度円陣を描いて列を整えてから海岸に向かうのですが、そこは無し。

 日本軍の猛攻撃の始まる海岸にLVT-4の舷側をよじ登って飛び降りるスレッジたち。次々となぎ倒されていく海兵隊員たち。

 第1話のガダルカナル上陸の時もアングルがプライベートライアンと似通っていましたが、今回、スレッジの間近で砲弾が炸裂してヘルメットが転げ落ちます。拾い上げるあたりのシーンは、プライベートライアンの絵をほぼなぞっている。

 何とかスレッジが前進する頃、後続のレッキーたちのLVT-4も海岸に到着する。レッキーたちが到着した時点で、既に海岸は死傷者で埋め尽くされていた。

 海岸で釘付けになった海兵隊員の救援に駆けつけたM4戦車は、瞬殺され、海兵隊員たちは地雷原の中へと踏み込んでいく。

 飛行場の南側へ進むスレッジの迫撃砲班。

 レッキーも、日本軍の機関銃陣地を潰しながら前進するが、戦友の一人が砲撃で重傷(大腿部の動脈切断。致命傷)を負う。

 空港に到着したスレッジたちの部隊を日本軍は要塞と化したビルと2輌の戦車で歓迎する。ウインドトーカーズで使用された戦車と思いきや、新造のようで。

 迫撃砲弾でなぎ倒される随伴歩兵。しかし、戦車は撃破できずに窮地に陥るが、M4戦車が今度は役に立つ。

 後退して休息に入った際に、靴を脱いだスレッジをとがめるスナフ伍長。

 食事を取るスレッジたち。缶切りで四苦八苦するスレッジに、既にケーバーでふたを開けた缶詰を交換してやるとレーションを差し出すスナフ伍長。口と態度は悪いが、性格もあまり良くないスナフ伍長ですが、新兵を彼なりに気遣ってはいるようです。

 そして、ふと、思い出して日本兵の死体から金歯をケーバーで引き抜くスナフ伍長。裸者と死者、シンレッドラインでも描かれている残虐行為。

 合い言葉はリリーピューシャン。日本人、LとRの発音ができないので、Lを含めた合い言葉を必ず使っていたそうです。

 防衛線を張って待機するスレッジたちで前編終了。

2010/8/17

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2010/8/10

 今回も戦闘シーンは控えめ。バシローンは今回休み。

 むしろ、ジャングルの中で精神を病んでいく海兵隊員たちの姿がメイン。

 舞台は、ラバウル基地のあるニューブリテン島グロースター岬。この作戦まで、第1海兵師団は無血上陸が続いたので、その幸運ぶりを他の師団から羨まれる。

 今回は、流れ的には中盤から終盤にかけての主人公となるユージン・スレッジが迫撃砲小隊で訓練を行っている場面から。そこに配属されるまで、多少の紆余曲折があったのですが、そこは触れられず。

 さて、グロースター岬へ上陸したレッキーたち。前回騒動を起こして情報部に回されたものの古巣の分隊に同行しているレッキー。ちなみに4度降格処分くらっているそうです。

 ニューブリテン島へは無血上陸。ガダルカナル以降、第1海兵師団は無血上陸が続きました。ペリリューまでは。

 ジャングルの中、日本軍の偽装陣地を通過するレッキーたち。

 陣地を確保したレッキーは、古巣の中隊に送られる。なぜかいるディエップ上陸作戦に参加したというカナダ人の将校が、なぜ、いる? と一人が訪ねる。別な一人が答える。

「船で来たんじゃないか」

 多分、ヘルメットの中に収まって飛んできたんだと思う。ソースは、モンティパイソン。

 日本軍の斥候と接触した後、CGの蛇が這うシンレッドラインではガダルカナルだったような川を歩いて帰還するレッキーたち。

 土砂降りの中で行われた日本軍の夜襲を撃退した後、捜索を行ったレッキーたちは日本軍陣地を発見。

 生存者が何名かいたが、止めを刺しながら、陣地内の捜索を行う。レッキーがテントを捜索し、南部14年式を発見したとき、仲間の一人ギブソンが屈むのが見える。テントを捜索していた仲間と様子を伺うと、まだ生きていた日本兵をわざわざ素手で絞め殺す場面だった。

 呆然とする二人に虚ろな笑みを向けるギブソン。

 2週間。海兵隊員たちが立ち向かうのは、降り続く雨だけとなった。

 海兵隊員たちは、風土病に冒され初め、精神的にも病んでいく。レッキーは、小隊長が盗んだ日本軍の木箱と南部14年式を取り戻そうとするが失敗する。

 翌日、ダックハンターのギャリソンキャンプをかぶった少尉が怒り心頭で現れ、レッキーに炊事班への転属を命じる。

 土砂降りの雨の中、食器を洗うレッキー。ふと見ると戦友の一人が服を脱ぎ出す。そして、そのままハンマーの起こされていないM1911A1のトリガーを引いて頭を撃ち抜いて死んだ。

 部隊はグロースターから撤収し、パブブへ入る。

 グロースター岬の頃から、症状が出始めたレッキーの夜尿症は更に悪化し、後方送りが決定。

 病院長の大佐(演じるはマット・クレイブン)は、レッキーが持ち込んだ南部14年式を売ってくれないかと持ちかけるが、レッキーは断る。

 レッキーが収容されたのは精神病棟だったが、一日中、航空機を操縦しているキャプテン・ミッドナイト以外は患者の大半は負傷や病気で入院しているものだった。

 ある晩、キャプテン・ミッドナイトが暴れ、独房に閉じ込められる。手伝ったレッキーが、タバコをせがまれて振り返ると、反対側の独房には仲間が収容されていた。

 レッキーは、部隊へ帰還することを決意する。

 賄賂、と言って大佐が欲しがっていた南部14年式を譲って退院の許可を貰ったレッキーは部隊へと帰っていく。

 敵はあくまでドイツ軍で、ある程度、姿の見える相手だったヨーロッパと違って、敵はむしろ自然で、敵である日本兵はほぼ姿を見せず、夜になると突撃を仕掛け、翌朝、無数の死体をさらして横たわる。

 現状、この日本兵は、このパターンです。

 劇中の雨は、長雨は、こんな状況。

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 スタッフに、ジェームズ・ブラッドリー氏いますな。

 トム・ハンクスは、今回、何で出演するんだろう?

2010/8/10

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2010/8/3

 皆さん、ライフル抱いて寝てますか?

 そんな訳で、日本の一年間で、一番戦争映画とドキュメンタリーが溢れる8月がやってきました。

 その前に。最近、「ジョンソン軍曹、名誉勲章」で来る人が何人かいたのですが、分かりました。ヘルシングの平野耕太先生の「ドリフターズ」のせいでした。1971年のベトナムで名誉勲章を受章したジョンソン軍曹なんて人はいません。はい。

 議会名誉勲章協会Johnson一覧1968年は2名いますが。

 さて、パシフィックも3話に入り、未だに若干地味な気もしますが、今回は、ガダルカナルから撤収してメルボルンに到達し、次の作戦までのエピソード。撮影場所は舞台となったメルボルン。ロケ風景を見る限り、それほど修正は入れていない模様。

 オーストラリアで歓迎を受ける第1海兵師団の海兵隊員たち、ただオーストラリア人たちからの、歓待にも、「ジャップを何人殺した!?」という問い掛けにも困惑や冷めた表情。

 ぼろぼろの海兵隊員たちは、クリケット場をあてがわれて、そこをキャンプにする。ひたすら寝ると宣言する者、MPが止めようとしないので、喜び勇んで町へ繰り出す者。

 バシローンとJPの二人も酒場に赴き、JPは、ビールを。バシローンは、ビール、ウイスキー、ジン、ラム、ウォッカ、ライ、ブランデー、バーボン、そしてベルモットの特性カクテル。悪酔いしそう、とウェイトレスは言っていますが、余裕で死ねる。

 不快気に見ていたオーストラリア人を殴ることになるが、周囲が何とか治める。プラー中佐の元に出頭したバシローンは、名誉勲章受章を伝えられ,困惑すると同時に吐く。プラー中佐はすかさずゴミ箱を差し出して机を汚されるのを回避するが、ゴミ箱の中身をどうしようかと困惑するのだった。

 レッキーは、町で見掛けた女性と次第に親しくなっていく。

 中には結婚まで話が進んでいく者もいる。

 そして、名誉勲章授与式で、授賞の決まった生存者4名が並び、バシローンは、アレキサンダー・A・ヴァンデグリフト少将により、名誉勲章を授与される。

 ドラマでは、ヴァンデグリフト少将、ペイジ軍曹、エドソン大佐、そして、バシローン軍曹ですが、実際の授与式は、

20100803

 左から、アレキサンダー・A・ヴァンデグリフト少将(第1海兵師団長)、メリット・A・エドソン大佐(第1レイダース大隊長、終盤は第5海兵連隊長)、ミッチェル・ペイジ小隊軍曹(第5海兵連隊第2大隊)、そして、ジョン・バシローン軍曹(第7海兵連隊第1大隊)です。ドラマのエドソン大佐は、もっと背が高く、ペイジ軍曹も……。

 ガダルカナルで地上部隊での受賞者は他にケネス・ベイリー少佐(第1レイダース大隊。9月27日に戦死)と、アンソニー・ケースメント伍長(第5海兵連隊第1大隊。1980年に認められて授賞が決定)。ヴァンデグリフト少将は、第1海兵師団から、第1海兵水陸両用軍団長を経て、第18代海兵隊司令官。エドソン大佐は、第2海兵師団参謀長(タラワ作戦に参加)以降は、参謀長職を歴任(しかし、1955年に自殺してしまいます)。ペイジ軍曹は、次の舞台であるグロースター岬にも参加(中尉として。大佐で退役)。

 そんな中、第1海兵師団も装備の更新が進み、ダックハンターパターンのヘルメットカバーが支給され、服も何人かは迷彩服になる。そして、前作で、陸軍が持っていて羨んだM1ライフルも支給される。

 スプリングフィールドとM1ライフルのどちらが素晴らしいかを論議する海兵隊員たち。ちなみに、有名な海兵隊信条は、M1903を念頭に置いて第1海兵師団副師団長のルパータス准将(ヴァンデグリフト少将のIMAC軍団長就任にあわせて師団長に昇任)が大佐の頃に書き下ろしたものです。

 休養の後、第1海兵師団は次の作戦に参加するために輸送船に乗り込み、バシローン軍曹は仲間と別れて戦時国際キャンペーンに参加するために帰国の途につく。

 次は、緑の灼熱地獄と称することになるグロースター岬。

 なお、レッキーは、結局、ふられて自棄を起こして小隊長に銃を向けて情報部に転属させられました。

2010/8/3

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2010/7/27

 皆さん、ライフル抱いて寝てますか?

 パシフィック。第2話。話は1942年10月に飛び。ところで、あらすじでバシローンが開戦にあわせて海兵隊に復帰したように説明していましたが、1940年7月入隊です。

 姿の見えない日本兵を捜してパトロールを続ける日々から始まり。M50レイジングブルが今回ははっきりと姿を見せ。

 撃たれた海兵隊員を運ぶ衛生官の腰にマシェットがマシェット担架に用いる木を切り出すためのものです。

 レッキーたちは1918年に陸軍が支給したレーションが支給される。堅くて、2週間くらいしゃぶってれば食えるようになる、と。ハードタック(南北戦争以来使われているクラッカーの原型みたいなもの)。頑丈さには定評があり、1890年代の話ですが、「ある兵士が拳で割ろうとしたら割れず、逆に手の皮が擦り剥け、膝で割ろうとしたら、膝の皮も擦り剥けた。ナイフで割ろうとしたら、刃が立たずに滑って自分の指を切って、自分の血の塩味をつけただけに終わった」という古レンガ並みの硬度を誇ったそうです。

 看板代わりの腐敗した日本兵のしゃれこうべが飾られているキャンプの食堂では、おかず無し定食(虫入り)が大人気。

 そんな中、プラー中佐が現れ、日本兵のプロパガンダを部下に聞かせる。放送禁止用語らしく、台詞が途切れていました。前回のモザイクと言い、結構、余計なことしてます。

 そんな中、陸軍(アメリカル師団第164歩兵連隊)が上陸したので、早速、拾い物にレッキーたち。物資の豊かさと最新の武器(M1ライフル)を羨ましく思いながら、地面に落ちている陸軍の補給物資の箱をこじ開けて、食料などを拾っていく。あくまで拾っているだけです。たまたま物資集積場で整然と積み重なっていますが。

 そして、バシローンらは、ムカデ高地に移動。

 川口支隊の夜襲が始まり、機関銃を撃ちまくるバシローンたち。そして、なぎ倒されながらも突撃を続ける日本兵。

 ここで、アーメイ一等軍曹が、番組で、「こいつを腰だめで撃ちまくってバシローンは名誉勲章を貰ったんだぜ」と言ったように、焼けたバレルジャケットを手にして火傷を負いながらもバシローンは機関銃を撃ち、攻勢を押しとどめるのに成功。

 1942年10月24日及び25日、ソロモン諸島ガダルカナルルンガ地域において第1海兵師団第7海兵連隊第1大隊に所属している際に、敵日本軍部隊に対して行った際に見せた義務の要求を遙かに越えた途方もない英雄的行為そして際だった勇敢な行為による。

 敵が海兵隊の防衛陣地に激しく攻撃を加えていた頃、バシローン軍曹は過酷で決然とした攻撃を阻止すべく勇敢にも二個重機関銃分隊を指揮した。

 手榴弾と迫撃砲によって彼の銃を爆破しようとする日本軍の激しい正面攻撃において、バシローン軍曹の分隊の一つは僅か二人を残して、その銃手とともに動かなくなった。

 彼は余った銃を拠点に動かして、それを稼働できるように設置し、絶え間ない銃撃の下で、もう一つを修理すると自分自身でそれを操作し、勇敢にも交替が来るまで彼の前線を維持し続けた。

 少し後、弾薬が欠乏し、補給が絶たれた状態でバシローン軍曹は、彼の生命を大きな危険にさらしながら、直面した敵の 継続的な攻撃に、彼の射撃手と共に彼の防衛戦を突破しようとする敵軍と差し迫って必要とされた砲弾を持って戦い、これによって日本軍の連隊を事実上壊滅さ せることに大いに貢献した。

 彼の偉大な個人的勇気と勇敢な自発性は合衆国海軍職務の崇高な伝統を支えた。

 そして、クリスマスに第1海兵師団のガダルカナルからの撤退が決まり、輸送船に乗り込むレッキーたち。

 輸送船の食堂で、炊事兵から、英雄だと言われても実感の沸かない彼らは静かにコーヒーを飲む。

 次回はメルボルン。ちなみに撮影協力地もメルボルン。

 パシフィック、現状、割と地味な気がしないでもない。

2010/7/27

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2010/7/20

 皆さん、ライフル抱いて寝てますか?

 PACIFICの放送開始にあわせて、第2次世界大戦を描いた映画も放送を始めているのですが、「硫黄島の砂」もやりまして。今更気付きましたが、この映画、シャウプ中佐(映画撮影時大佐。後海兵隊司令官)、クロウ少佐(同中佐。大佐で退役)、そしてシュリアー中尉(同大尉)も本人が出演していたんですね。そして、最後のシーンのアイラ・ヘイズのやる気の無さも。

 今回、ネタバレ書きます。

 遂に始まりました。ザ・パシフィック。日曜2200から字幕版。月曜2200からは吹き替え版。

 音楽は、シリーズに欠かせなかったマイケル・ケイメンが亡くなったので、今回のシリーズはハンス・ジマー他2名が担当。

 太平洋での第1海兵師団の戦いを、三人の海兵隊員ロバート・レッキー、ジョン・バシローン(字幕ではバジロン。発音もその方が近いようです)、そして、ユージン・スレッジを軸にガダルカナルから沖縄までを描く(一部第5海兵師団も)。

 物語は、教会に赴き、そこで向かいに住んでいる女性(レッキーが気になっている女性)に海兵隊への入隊をロバート・レッキーが伝えるところから。その後、既に海兵隊の下士官であるジョン・バシローン三等軍曹が、海兵隊の名物将校、海兵隊員の中の海兵隊員、漢の中の漢ルイス・"チェスティ"プラー中佐から、薫陶を受ける。一方、ユージン・スレッジは父親から心雑音があるので入隊を認められず、落胆し、海兵隊に入隊する友人シド(レッキーと同じ部隊になる)に別れを告げる。

 そして、舞台は一気にガダルカナルへ。当時の海兵隊は、まだ一般に言うダックハンターパターンの支給が終わっていないのでヘルメットカバー無し。テントはカーキ。M1903は、A3を使っていますが、海兵隊はM1903しか使ってなかった筈……。そして、多分、ガダルカナルダイヤリー(1943年)以来の出演と思いますが、M50レイジングブルサブマシンガンがちらっと。ヘルメットは、これまでと違って、ちゃんと金具が溶接固定のM1のようです(金具が動くのは1944年以降で、ほとんど支給されなかった)。M1917機関銃は運んでいるときは、軽量のプロップかなあ。

 彼らが左襟に、海兵隊のエンブレムをつけているのは、験担ぎだそうです。

 ガダルカナル島に上陸し、味方が既に海岸を確保していたのに拍子抜けしながら、奥地へ入り、そこで捕虜になった海兵隊員の末路、一人は首をはねられた上で、顔を砕かれ(モザイクが入っていました)、もう一人はシンレッドライン(原作の方)でも書かれていたように股間を切り裂かれ、口に突っ込まれた状態で殺された姿を目にする。

 最初の夜にドクが味方の誤射で戦死した事故のあった日。海上で艦船が爆発炎上する光景を見て、味方が勝っていると語り合うが、実はサボ島沖海戦(第1次ソロモン海戦)でフルボッコにされた連合軍は、上陸した第1海兵師団を見捨てて逃走済みなのが、翌朝判明。

 塹壕を掘りながら、鹵獲した月桂冠を飲み交わす彼ら。

 翌日、日本軍が増援を送るのを黙ってみるしかない海兵隊員たち。

 夜。アリゲータークリーク(LVT-1アリゲーターが擱座している場所)で待ち伏せを初め、最初の戦闘。

 翌朝、海岸は日本兵の死体で埋め尽くされ、生存者を発見した衛生兵ともう一人が、日本兵の隠し持っていた手榴弾で道連れにされる。

 直後、一人の生存者を見つけると海兵隊員たちはわざと狙いを外していたぶり初め、今度は急所を外して撃っていく。結局、その日本兵は見ていられなくなったレッキーが射殺した。多分、馬鹿な軍事評論家あたりが、そんな不都合なことが描かれているのに海兵隊が協力しているとは脚本をしっかり読んだのだろうか? とか発言するかもしれません。

 その後、プラー中佐の部隊がガダルカナルに到着し、その中にはバシローンもいた。

 誕生日を迎えたシドがスレッジからの手紙をレッキーに読み聞かせていると、パトロールの命令が伝えられ、ジャングルに消えていく、で第1話は終わり。

 第2話は、ムカデ高地(血塗られた丘、エドソンズリッジ)の戦いが描かれます。

2010/7/20

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2010/7/13

 一週間を切りました。PACIFIC。アドヴァイザーのデイル・ダイ大尉は、ベトナム戦争中、第1海兵師団で戦闘報道員やっていた訳ですが(同僚にフルメタルジャケットの原作グスタフ・ハスフォード伍長がいました)。

 公式予告編。

2010/7/13

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2010/7/6

 放送が迫るPACIFIC。ユージン・スレッジ、ロバート・レッキー、そして、ジョン・バシローンの主役三人。

 ユージン・スレッジ。ペリリュー・海兵戦記著者。ペリリューと沖縄で戦う。第1海兵師団第5海兵連隊第3大隊K中隊でペリリューと沖縄で戦った僅か26名の内の一人。

 ロバート・レッキー。従軍記や硫黄島に関しての著作を残す。ガダルカナルからペリリューで戦ったベテラン。

 ジョン・"マニラジョン"バシローン。ガダルカナルで名誉勲章。後、第5海兵師団の一員として硫黄島に上陸。

2010/7/6

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