ド〜ンと開いた打ち上げ花火を写したつもりだったのに、なんか星屑のような物が微かに写っている....といった経験はありませんか? 道具さえあれば誰でも出来る極意を伝授します。(道具さえあれば!!)

ほとんどの花火は光の線で出来ているのではなく、単に光の粒が飛んでいるだけですので、大きく開いたところをパチリと写しても、その瞬間の位置に在る光の粒が写るだけです。
ですから光の線として写すには、粒が動いている間 ズーと写し続ける必要があります。問題は手持ちのカメラでそれが出来るかどうかです。

仕掛花火は同じ位置で光っていますからパチリでそれなりに写るはずです。



カメラのどこかに "B"と書いてあるのを探してください。ボタンやダイアルを動かして液晶表示のところに"bulb"と出るのももちろん OKです。
..そのどちらも無いときは..あきらめるのはまだ早い。下記番外

 "B"は"Bulb(バルブ)"の略で、シャッターボタンを押している間ズーと写し続けるためのものです。もちろんその間にカメラや被写体が動けばブレて写りますので普通はカメラを三脚で固定して使います。 フツウはと言うのはブレブレの写真を失敗作と見るかファンタジックな芸術作品と見るかは個人の勝手ですからネ。


"B (bulb)"の有るカメラが見つかったら、三脚と(カメラを空に向けて固定できたら何でもよい)、レリーズと(シャッターボタンを押し続けられるものなら何でもよい)、黒い紙を一枚(ウチワの片面を黒くしておく)。 フイルムは感度100、400どちらでも写ります。懐中電灯も必携品です。その他虫除け,水筒、いす、ビール、おつまみ..etc. etc. etc...
カメラを花火の開きそうな方向へ向けて固定し、レンズの絞りは5.6、 8 、11と適当にセットして(色によって違うけれど開くまで何色かわからないし、アンダーなら濃く、オーバーだったら白っぽくなるだけ。ただし遠くなら開けて、近くなら絞る)用意完了。

花火が上がりそうになったらレンズの前を黒いウチワで覆い、シャッターを開けて待つ。
ブスッと鈍い音がして上がり始めたら、ウチワをのけて写す。小さい玉なら5〜7個開いてからウチワでレンズを覆う。尺玉なら1個でも絵になります。
レリーズを押して直接写してもよいのですが、ウチワを使うと、同じような花火が続くときにレンズを覆って途中をカットして変化をつけることが出来ます。

  遠くからこじんまりと全体を写すのも、近くから迫力の有るのを写すのも、広角レンズでも望遠レンズでも、皆それなりに絵になります。後は適度の風で煙が吹き払われることなど、運も有りますが、その時その時の条件でうまくまとめるのはウチワならぬセンスです。
 もうひとつ、今年が駄目だったら また来年!
  

 


”琵琶湖花火大会”はにふさわしく、大玉の花火大会です。


1セットの"初め、中ほど、終わり"と撮って、間は抜いています。


琵琶湖ならではの花火です。」


青色の花火はかなり暗いです


番外
  この玉だけは開いたところでパチリと写してください。
  "B"で写すと顔が流れて普通の花火に写ってしまいます。

  大曲の花火大会(秋田県)。 大曲は技の花火大会です。

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