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習慣
少し驚くイタリアの習慣
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■買い物かご
スーパーでレジ待ち中、買い物かごを床に置く。少し違和感を覚えるが、まあ、ここまではいい。
問題はその後。
列が進むと、それを足で押し蹴りながら進むのだ。
さすが、サッカーの国である。
ちなみに、これは悪いマナーと言う認識はなく、老若男女問わずやっている。
良く観察すると、色んなものを足で扱う光景を見ることが出来る。
オランダの知人曰く、オランダでも同様らしい。
おそらく、日本人がエレガントなのだろう。
■鼻
イタリア人のみならず、欧州人は、人前で「ズズズー」と音を立てて鼻をかむ。
老若男女問わず、場所問わず、やっている。
うら若き乙女がレストランで...。
勘弁して欲しい。
ちなみに、日本人のように鼻をすする(吸い込む)ことはとても悪いマナー、というか気持ち悪がられるので注意したい。
鼻をかむのはティッシュパーパーではなくハンカチを使う。
で、手を洗ったあと、ハンカチは使わない。
ほとんどのトイレにはペーパータオルか温風装置が用意されている。便利だ。
鼻がむずがゆくなったら、くしゃくしゃのハンカチをポケットから取り出し、ズズズーと鼻をかみ、ポケットへ戻す。
また鼻が出てきたら、こんどはさっき使ってないところを狙ってズズズー、そしてポケットへ。
どんどん空き領域が減っていくのではと心配になるが、乾燥するから、また空き容量が増えるのか(?)
ティッシュも使わないことはないが、紙が良質なので、ハンカチ同様、何度か使用している。
もちろん、ズズズー → ポケット である。
ちなみに、日本のようなボックスタイプのティッシュペーパーは主流ではないので、あまり選択肢がない。
今のところ紙質含め日本のものに近いものは一つしかなく、我が家ではそれを買いだめし使用している。
ハンカチで鼻をかむのは、僕はまだ受け入れることが出来ず、このボックスティッシュをデスク横に置いて使用している。
こちらのポケットティッシュは良質すぎて使い捨てにはもったいないためだ。
使用後にポケットに入れるのもなんだか嫌だし。
一つ注意しているのは、めがねをハンカチで拭くとき、周りに見えないようにすることだ。
鼻水を擦り付けている、と勘違いされそうだから。
■タバコ
タバコのポイ捨てをいたるところで見かける。紳士,淑女も平気でポイっとする。
警察官が歩道でポイっとするところを見たこともある。
悪いことという認識はあるようだが、そこまででもないようだ。
ちなみに、捨てた後、靴裏で消すことはない。捨てっぱなし。
ひどいやつらだ。
■ポイ捨て
タバコのポイ捨てに罪悪感がないのだから、ゴミも同様にその辺にポイポイ捨てる。
イタリアは町のいたるところにゴミ箱が設置されており、とても便利。
にもかかわらず、ポイポイ捨てる。
ひどいやつらだ。
もし、このゴミ箱がなかったら、町中ゴミだらけだろう。
このゴミ箱も、国(市)の管理なので、もちろん税金が関わる。
自分達のマナーの悪さから、税金が増えているという反省はないようだ。
そのくせ、税金が高いと文句を言う。
細かい話だが、この多いゴミ箱のせいか、チューインガムには紙のカバーがかかっていないものがほとんど。
で、結果、犬の糞だけでなく、ガムをふんずけてしまうことも多い。
ガムを靴から引き剥がす作業、なんとも耐え難い神の仕打ちである。
さっきまで、誰かの口の中でニチャニチャされてたんじゃー(怒)
日本のガムには「捨てるときは必ずこのカバーにつつんで捨ててください」
と記載されていた記憶があるが、日本企業の倫理の高さをあらためて感じた。
■犬の糞
前ページにも書いたが、飼い主は、自分のかわいい、まるでわが子のように溺愛している愛犬のウンチをかたずけない。
想像して欲しい。
自分の犬が歩道の真ん中で糞をする。その後、あなたは平気で立ち去れるだろうか。
まったくひどいやつらだ。
■きれい好き
外ではこんな状態だが、一旦家の中に入るとこれが一転、完璧に掃除されている。
磨き上げられている、と言う感じだ。
家をきれいに保つことに、ものすごく神経を尖らせているようだ。
ある情報では、
専業主婦が一日にかける掃除の時間は2〜3時間、
仕事を持つ女性でも平日に40分〜1時間をかけ、
そして、週末には5時間を掃除に費やす、
とのこと。
スーパーでも掃除道具や洗剤、薬品は日本より充実しているように見える。
うちの近所にはその関係の専門店がある。
また、週に一度、掃除屋を雇う家も多い。特にお金持ちではない一般家庭でも雇っている。
掃除だけでなく、アイロンがけも頼むようだ。
なぜアイロンがけを?
なぜなら、イタリアでは、布という布にアイロンをかける。
パンツ、Tシャツ、靴下、タオル...。
誰が見るんだ?というものにまでビシッとかける。
そりゃもう、大仕事ぜよ。
■携帯電話
もともと、イタリア人はお喋りが好きと言われているが、携帯電話の普及でさらにお喋りが加速されているようだ。
いや、ちがう、お喋り好きだから携帯電話の普及が加速されているのか。
日本と大きく違うのは、禁止区域が少ない(ほとんどないに等しい)ということ。
そこいらじゅうで携帯携帯を使う姿が見られる。
電車・バスの中、お店の中、レストランの中、どこでも大声で話している。日本ではありえない光景だろう。
イタリア人は喋りながら手を動かす。手を動かさないと喋れないとも言われている。
それが理由かどうかわからないが、なぜか、ハンズフリーのイヤホンを使用する人が多い。
公共の場でハンズフリーを使っている姿は、一瞬驚く。
大きな声で独り言を言っている、怪しい人かと思ってしまう。
■挨拶
イタリア人は挨拶をとても大切にしている。
習慣化しているので本人達は気づいてないと思うが、とてもすばらしい。
朝会うと挨拶するのは日本でも当たり前だが、しばらくの後、廊下ですれ違ってもまた挨拶。
トイレで会ってもまた挨拶。
一日中会うたび「チャオ」と声を掛け合う。
また、特筆したいのは「ありがとう」と「どういたしまして」にあたる言葉、
「グラッツィエ」と「プレーゴ」だ。
日本でも、些細なことで「ありがとう」とか同様の意味で「すみません」など言うが、相手やことによっては何も言わないことさえある。
ところがイタリアではどんな些細な事にでも必ず「グラッツィエ」と言う。
また、日本では「ありがとう」に対しいちいち「どういたしまして」とか「いいえ何でもありません」とは言わないことも多い。
ところがイタリアでは「グラッツィエ」と「プレーゴ」(場合によっては「ディニエンテ」とか「フィグーラテ」とか色々)は必ずセットなのだ。
例えば、
あなたが友達に狭い通路でちょこっと道を譲る。
「ありがとう」
「どういたしまして」
上司があなたの目の前にある消しゴムを指差して、
「その消しゴムとって」
「はいどうぞ」
「ありがとう」
「どういたしまして」
という具合。
イタリア人は「口に出さないと気持ちは伝わらない」としているので、どんなにささいなこと対しても必ず表現する必要があるのではないか、
と、僕は分析している。
『つう』と『かあ』の国の我々には、少しくどく感じられるかもしれない。
ということで、イタリアに来た際は、必ず「プレーゴ」を言うように。
いわない人は、おかしな人と思われる。
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