近況とLINK(1997)
お宅の林檎はどれを切っても黄色く変色している!(12/21)
ちょっと心配していた林檎の味もお客様の反応は好評で、来年は我が家にも林檎の案内を欲しいという新規のおハガキが10通もありました。そこにはいろいろなメッセージも書いてあって心が温かくなりました。
そういえば今年は初めて「お宅の林檎はどれを切っても黄色く変色している!高級贈答と書いてあるがどういう事だ!」というお電話をいただきました。その電話の厳しい口調に初めはびっくりしましたが、それが自然に入る蜜だという事、完熟した証だという事を説明すると納得して下さり、逆に誤解を詫びて下さいました。一般の消費者のみなさんにも蜜はかなり浸透してきたと思っていたのですが、まだまだ知らない人も多いのですね。贈答林檎箱の中に入れるリーフレットにちゃんとした説明を書いてなかった私の責任でした。
でも、「どれを切っても蜜が入っていたのだな!!」と、内心嬉しくなってしまいました。
ついに初雪が降りました。(12/3)
屋根一面が真っ白になるくらいの雪です。昨日は強い北風も吹いて吹雪みたいな天気でした。典型的な冬型の気圧配置に加えて、大陸からの強い寒気が日本列島まで南下してきたのです。いくらエルニーニョで暖冬傾向だといっても冬は必ず来るのですね。長野県の方言で、特別に寒い事を”しみる”(イントネーションは跳ねると一緒)と表現するのですが、だんだん”しみて”きて年の瀬を感じます。
もうすぐ贈答セットの発送終了します。自家消費セット発送は15日までに完了する予定です。
「ふじ」収穫開始!なかなか良い出来(11/11)
10月の中旬に、異常に暖かい日が続きましたね。「過ごしやすくて良かった」という方もいらっしゃるでしょうが、私はヒヤヒヤしていたのです。なぜなら「ふじ」に「蜜」が入るためには朝夕の気温が低くならなければなりません。実は「蜜」は低温による林檎の生理障害の一種なんです。生理障害というと悪いイメージなのですが、「蜜」が入るような日格差の大きな気象条件の地域では本当に美味しい林檎が育つために、美味しさと完熟の目安になっているのです。
で、河合果樹園の「ふじ」ですが、毎年ほとんど蜜入りの状態になっています。今年は心配しましたが、いよいよ入ってきました。今日から収穫開始です。
オリジナル・ウイスキーに挑戦(10/26)
仕事にちょっと余裕が出来たので友人と共にサントリー(株)白州蒸留所に行ってきました。山梨県の小淵沢まで、長野県松本市からJRで約1時間の鈍行列車旅行です。
ただの蒸留所見学ではなく、白州蒸留所で蒸留された5種類のモルトを自分の好きなバランスでブレンドして、自分の好きな味と香りをもつウイスキーを創るという体験セミナー(年3回、要予約)に参加したのです。
日本のウイスキーのほとんどは数種のモルトをブレンドし、グレーンで味を飲みやすく調えてあります。ですから普通私たちがブレンドする前のモルトを飲む機会はほとんど無いのですが、それが試せるとあってもう大喜び。華やかな香りのモルト、香ばしい味がするもの、シェリーを創った後の樽で寝かせたモルト、既にブレンドされたようなバランスの良いモルトなどそれぞれに個性があって面白かったです。日ごろウイスキーと言えばバーボンばかりを飲んでいたのですが、スコッチ系の国産ウイスキーも悪くないと思ってしましました。税金も安くなったしね。
ジョナゴールドの発送終了しました。(10/13)
ジョナゴールドの収穫とお客様への発送が終了しました。ジョナゴールドは「ふじ」や「芳明」に比べて知名度が低いために消費者の関心が少し低いのがとっても残念な品種なのです。その奇麗な色や、紅玉の特徴を受け継いだ「すっぱさ」は今時のテイストにマッチしたお勧め林檎なのでした。実際に食べてもらわないとこの味が分からないのが残念です。来年はぜひ挑戦してみてくださいね。
そしていよいよ「ふじ」の収穫準備です。これも私の一番のお勧め!味に自信の河合果樹園の「ふじ」です。 ぜひ一度食べてみてください ・・という今回はちょっと宣伝でした。
今度は韓国。林檎栽培を目指す方からE-mail(9/27)
久々英文メールです。今度は韓国の方からで、林檎栽培の将来性や、技術的な質問でした。気候も環境も似ているお隣の国です。農業の抱える問題には日本と共通するものもあるようですね。質問の内容が難しいので、じっくり考えて日本の現状などをまとめてお返事しようと思っています。
芳明の収穫が予想以上に早く終わったために、9月の下旬は少しだけゆったりとしていました。最近ホームページを訪れてくれる方がコンスタントに伸びているのでこの時間を利用して「 林檎に関する質問 」「Inside Farming」という新コーナーも創りました。そちらも見てくださいね。「Inside Farming」は農業の現状や抱える問題点、逆にとっても魅力的な部分などを取り上げていこうというものです。内容が渋すぎたり、独善的なときは飛ばしてくださいね。ホームページを開設する当初の「農業や生産者を身近に知ってもらう!」というコンセプトの実践のつもりです。
芳明贈答発送終了!一段落(9/12)
本日、芳明の注文セットの発送が終わりました。ちょっと一息ついて、ホッとしています。
今年の芳明は例年よりも大きな玉で、箱に詰めるのに苦労しましたが、品質は大変に満足のいくものが発送できたと思います。
次はジョナゴールドの出荷準備の 葉摘み玉回し です。
久々の雨は恵みの雨!(9/8)
農業に就いてからというもの「明日が何曜日か」よりも「明日の天気」が気になっています。
今年は冷夏という予想に反して猛烈な残暑が続いていましたね。林檎は乾燥に強い作物なのですが・・さすがにもう雨が必要です。今、やっとまとまった雨が降っています。人間が努力して冠水しても、このしとしとと続く雨にはかないません。多くの方には憂鬱な雨も、私にはとってもうれしい雨なのです。
暑い暑い!旧盆過ぎても気温が下がらない異常気象(8/23)
もうすぐ九月になろうとしているのに松本市周辺では連日32度前後の暑い日が続いています。普通の年なら30度以下で推移している気温が一向に下がる気配を見せません。どうなっちゃたのでしょうか?
この季節に気温が高い日が続くと林檎の色づきに影響が出始めます。
林檎は葉で作られたでん粉が果実に移行して糖分になり、その糖分の一部がフェニルピルビン酸そしてアントシアニン(赤い色素)と変化することで真っ赤に色づくのだそうです。しかしこのアントシアニンを生成するためには夜間の温度が17度以下にならないとだめなようなのです。
ですからこのまま暑くて寝苦しい夜が続くと、林檎生産者は精神的にも寝苦しくなります。林檎のきれいな色も林檎の美味しさの一つですものね。
超個人的な事ですがひげを剃りました(7/25)
特別な理由も無かったのですが、一年間以上ひげを伸ばしてました。自分はそれなりに満足していたのですが、周りの評判は今一つ。 昔の写真 を見てみるに、確かに人相が悪かったかも。ひげを剃ったのにも特別理由はありません。ちょっとした気分転換のようなものです。
さてさて、お客様からの「どんな人が生産者か知りたい」というご要望にお応えして、ちょっとピントの甘い写真をお見せします。文字どおり生産者の顔が見える農業ですね。(ほんとに顔を出してどうする!という意見もありますが・・(^o^) 一応肖像権主張しときます)
PC2台をパラレルケーブル接続。結構使える(7/1)
サブノート購入後、 フリーのエディタやデータベース等 をインストールして軽く使ってきました。その理由は2つ。一つはリソースの消費を押さえるため、もう一つはCD-DOMが接続されていないためでした。しかしどうしてもCD-DOMからのインストールが必要になりパラレルクロス(インターリンク)ケーブルでデスクトップPCと接続してみました。設定は簡単。必要なネットワークプロトコルを読み込んで、ケーブル接続を起動させ、あとは、ホストとゲストの設定をそれぞれのコンピュータで行い、ホスト側ではさらにフォルダの共有を設定するだけです。
これが結構使えます。速度をあまり望んではいけませんが実用レベルと言っておきましょう。わずか1500円(ケーブル代)で手に入れた簡易ネットワーク。私は満足。個人で使うなら超お勧めですよ。

久々に外国からメール。ガイアナから(6/28)
久しぶりに英文のメールをもらってドキドキしました。ガイアナの有機栽培果実販売業者からで「河合果樹園の林檎をフランスに輸出しないか。仲買人になるぞ。」という提案でした。さすがに丁寧にお断りしたのですが、これぞインターネット・ビジネスという一面を垣間見せてくれました。長野県の田舎の果樹園で一日中忙しく 摘果 をしている私とガイアナの彼の接点はまさしくインターネット以外にはありえません。インターネットって危険もあるけどチャンスもある世界なんでしょうね。実感。
今年もフェロモン剤を試してみます(5/21)
5月19日に林檎園にフェロモン剤を設置しました。昨年と同様に設置した林檎園では殺虫剤の散布を極力減らす予定です。設置しなかった園でも薬剤の総量を減らした散布を継続して行きます。 詳しくは昨年の減農薬の挑戦と結果を見て下さいね 。今年のフェロモン剤は形が針金状になっています。効果が出るのが楽しみです。


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