一体いつからだろう。
通勤の共に、「ローマ人の物語」(文庫版)を読み出したのは。
今、23巻まで進んで面白いことはたくさんあったのだが、
23巻の付記、つまりおまけとして書かれていたマルティアリスという
人とエピグラムという風刺詩というものを知った。
著者の塩野七生しによれば、3行から10行で終わり、最後の1行で
決める(風刺を効かす)形式らしい。
この本の最後に紹介されたエピグラムがすごいお気に入り。
人生を愉しむのは明日からにしよう、だって?
それでは遅すぎる、ポストゥムスよ。
愉しむのは今日からであるべきだ。
いや、より賢明な生き方は、
昨日からすでに人生を愉しんでいる人の生き方ですよ。
ストーリー自体はよく練られていて、一見関連のない複数の事件が
京極堂によって一本の糸でつなげられて行くのはお見事。
ただ、前半は京極堂は全然出てこず。
京極堂のウンチクも面白い要素だと思うのだがそれがあまりなかった。
そのせいか前の二作([2007-03-22-1])に比べるとちょっとパンチが弱
かった感が否めないなぁ。
京極夏彦氏の作品はかなり前から興味があったんだけど、本屋で見
るとその分厚さが目立つので敬遠していた。普通、1000ページあっ
たら「上巻・下巻とかに分けるだろっ」と思うようなのが1冊だか
らね。何巻もある作品でも普通に読めるんだけど、やっぱり分厚さ
いと迫力あるよ。
で、デビュー作と2作目の作品である「姑獲鳥の夏」と「魍魎の匣」
を続けて読んだ。
《続きを読む》
夏になると、書店には出版社ごとに青少年向け(?)に100冊くらい
をピックアップしてお揃いの帯をつけた文庫本が並ぶコーナーが
できる。
それらにセレクトされている本は、古典や名作もの、教養ものに
限らず現代推理サスペンスなど幅広い。
そういうコーナーを見回して、面白そうなのを物色する時間って
結構楽しくない?
店員さんの「超オススメ!」とかコメントを書いたカードにも
結構影響されたりして。
こういう楽しみがあるからリアル書店に行くのが好きなんだよね。
宝探しに似た喜びかもしれない。
Amazon にも書評とか書いてあるけど、均一的で、無味乾燥な
コメントが多くてつまらない。
便利であるのは確かだけど、時間があるときはリアル書店に
行きたいものです。
5/20 公開される([2006-03-07-3],[2006-02-13-1])のに先立って見てきた。
秘密文書(レプリカ)や、ソニーの 4K SXRD プロジェクターを使った『最後の晩餐』
の原寸大上映とか、十分楽しめた。
実際に撮影で使われたクリプテックスも展示されていた。
一番印象に残ったのは、パリとロンドンにある2枚の『岩窟の聖母』の解説が興味
深かった。
2枚目を書き直すことになった経緯や、どういう点を書き直したか、
はたまた2枚目はダ・ビンチの完全オリジナルじゃない説とか。
※連休2日目で混んでいるかなーとも思ったんだけど、思ったほど混雑もなく
十分に堪能できた。
※音声ガイドも借りたほうがよい。
※通常大人一人 1,500 円のところ、会社の優待で自分は無料、同伴者も半額だった
「ダ・ヴィンチ・コード展」公式ウェブサイト
- <http://www.davincicodemuseum.jp/>
by 東野圭吾
この本の「第1章 燃える」という章で、閑静な住宅街の一角で、
深夜にたむろして大声を出す数人の迷惑少年のうちの一人の頭が
突然発火する、という事件が発生する。
この奇妙な事件について、警察も原因がわからずに困っている時
にマスコミがプラズマ原因説を唱える、という件(くだり)がある。
もちろん真相は違うのだけど、
何らかの原因でプラズマが発生したことによって発火したという
ことなら納得。
というマスコミの論理が自分には理解できなかった。
プラズマって発火しやすいものなのか?
そもそも、プラズマって何だ?
《続きを読む》
空き時間にワーナーマイカルに寄ったら、プラズマディスプレーで
予告編が流れていた。
公式サイト(英語)から Trailer をたどると見られる。
→ http://www.sonypictures.com/movies/thedavincicode/index.html
期待通りに楽しめそうな感じ!!(Ref. [2006-02-13-1]
本を読んでいるとき、自分の中ではラングドンと「インディ・ジョーンズ」の
ハリソン・フォードのイメージが重なっていた。
実際は トム・ハンクス が演じるのは意外な感じだったけど映像を見たら
彼も意外に(?)イメージに合っていて Good.
ソフィー役はオドレイ・トトゥ(「アメリ」の主人公)なんだけど
こちらもまあ良いかも。読んでる時はミラ・ジョボビッチだったんだけどね。
この映画は絶対当たるだろうなぁ。