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重力ピエロ[]

2006-07-28



夏になると、書店には出版社ごとに青少年向け(?)に100冊くらい
をピックアップしてお揃いの帯をつけた文庫本が並ぶコーナーが
できる。
それらにセレクトされている本は、古典や名作もの、教養ものに
限らず現代推理サスペンスなど幅広い。

そういうコーナーを見回して、面白そうなのを物色する時間って
結構楽しくない?
店員さんの「超オススメ!」とかコメントを書いたカードにも
結構影響されたりして。
こういう楽しみがあるからリアル書店に行くのが好きなんだよね。

宝探しに似た喜びかもしれない。

Amazon にも書評とか書いてあるけど、均一的で、無味乾燥な
コメントが多くてつまらない。
便利であるのは確かだけど、時間があるときはリアル書店に
行きたいものです。



そういう中で見つけた本が、今回読んだ「重力ピエロ」。
新潮文庫の Yonda? のコーナーにあった、まさに店員の
「絶対面白い」につられて買ったもの。

伊坂幸太郎モノは初めて。
解説にあるように表現的には

軽快この上ない語り口、きらめく機知、洗練されたユーモア感覚、
そして的確で洒落た引用と比喩が効いている


という感じ。軽くてスタイリッシュというのは頷けるんだけど
ストーリの深みというとそれほどでもない気がした。

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