日本列島徒歩縦断記

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北海道編              



【滋賀県@姉の家 8月29日(月):41日目】

 関町を午前5時20分に出発。
 国道1号線を西へ進むと,2時間ほどで滋賀県との県境。
 そこからは滋賀県だ。
 
 大型トラックがひっきりなしに通る国道1号線を歩き続け,滋賀県の栗東に午後5時30分着。
 
 滋賀県の近江八幡市には姉が住んでいるので,滋賀県を通過する際にはそこに泊まることになっていた。
 しかし,国道1号線を歩いている私が近江八幡市に行くためには,国道1号線沿いある栗東から国道8号線に入って北方向に約20km行かなければならない。しかも,翌日はその道を栗東まで戻ってこなければならないのだ。
 そんなことをしていたら1日分のロスになるし,姉の家に泊まるために往復する気力が湧かない。
 それに,姉宅への往復の道は,縦断の3,000kmには1mも含まれていないので,乗り物を利用しても問題なしと判断し,栗東から姉宅まではタクシーで行くことにした。
 
 真っ黒に日焼けした私に姪っ子達が大喜び。
 夜は久しぶりに風呂で体をきれいにし,義兄と遅くまで酒を呑んだ。
 













【京都 8月30日(火):42日目】

 姉の家を午前6時30分に出発。
 昨日タクシーに乗った栗東までは義兄が来るまで送ってくれた。
 義兄は「ついでだから京都まで送ろう。」と言ってくれたが,1mでも車に乗ったら徒歩縦断にならないので,昨日タクシーに乗った場所で降ろしてもらった。

 草津市を過ぎて大津市へ。
 ここで滋賀県庁に寄って通過証明を書いてもらう。
 その後更に国道1号線を進み,京都に入った。

 午後2時30分,京都市役所に到着。ここでも通過証明を書いてもらう。

               


 その後,友達と待ち合わせをしていた京都駅に寄る。
 私があまりにも真っ黒に日焼けしていることに驚いていた。下の写真。


                       


 午後10時,国道1号線を京都から2〜3km大阪に入った所にあったバス停の小屋の中に野宿(枚方市の手前数キロ)。

 
                


                    








【大阪・兵庫 8月31日(水):43日目】

 野宿していたバス停を午前6時に出発。
 国道1号線を進み,午後2時10分,大阪府庁で通過証明を書いてもらう。この日は,大阪市役所でも書いてもらった。

              
                     大阪城をバックにパチリ。


 大阪市内で国道1号線の終点に到着。
 そこから今度は山口県の下関まで続く国道2号線がスタート。
 
 2号線を歩いて兵庫県に入り,西宮市と芦屋市の間にあった神社にテントを張って野宿。


                        
                  私の日本列島徒歩縦断を取り上げた京都新聞の記事。昭和52年8月31日。


















【もう9月だ! 9月1日(木):44日目】

 野宿していた神社を午前6時に出発。
 ひたすら国道2号線を歩く。
 神戸市,明石市と順調に進む。
 途中,神戸市須磨区いる知人に会う。予告無しに寄ったので知人がビックリ仰天。特に,色の黒さとやっていることに(笑)
 
 この日は,明石市の先にある播磨町大久保に住んでいる従兄弟の部屋に泊まることにしていた。
 午後9時,従兄弟の部屋に到着。遅くまで呑んだ。

 スタートしたときは7月だったのに,もう9月になった。
 長いようで早い,早いようで長い。


                             
                                  明石天文科学館近くで。


















【姫路城 9月2日(金):45日目】

 従兄弟の部屋を午前8時に出発。
 灼熱の国道2号線を西に向かって歩く。
 午後4時45分,姫路市役所で通過証明を書いてもらう。
 

 姫路城の美しさに見とれた後,姫路市役所から1時間ほど歩いたところにある同市の青山に到着。
 ここで,播磨町の従兄弟が車でやってきた。
 今夜も呑もう,ということになり,この日の歩行はここまで。
 そして,従兄弟の車に乗って姫路市にUターン。
 深夜まで呑んで騒いで,その後は,姫路公園にテントを張って二人で寝た。

 













【完全休養日 9月3日(土):46日目】
 
 朝,二日酔いと蓄積された疲労のため,歩く気力が起きなかった。
 ここは思い切って完全休養日に充て,鋭気を養ったほうがいいと考えて,この日は歩かないことにした。
 そして,従兄弟の車で倉敷に行って,ゆっくりと観光した。
 夜は,2日に歩いた終点の姫路市青山でテントを張って野宿。
 翌日休みの従兄弟は,この日も一緒に野宿をしてくれた。















【岡山県 9月4日(日):47日目】

 午前7時,従兄弟の見送りを受け,姫路市青山を出発。
 昨日丸1日休養をとったおかげで,元気が戻っている。快調に国道2号線を西に進む。
 兵庫県の相生市を通過した後,岡山県に入る。

 午後8時,備前市中心街から数キロ先にある池灘の砂利工場にテントを張って野宿。
 















【2時間半と二日 9月5日(月):48日目】

 池灘を午前6時に出発。
 9月というのに,毎日猛烈に暑い。
 汗をボタボタ落としながら,蜃気楼のようにユラユラ揺れるアスファルトの上をただひたすら歩く。

 北海道の手塩で会ったOさんと岡山市の手間で偶然会った。彼は,自転車で日本一周をしている。元気に旅行を続けており,何よりだった。

 この日は,岡山市と倉敷市で通過証明を書いてもらった。
 
            


 午後5時,一昨日に従兄弟と遊びに来た倉敷を通過。
 車だと2時間半だったのに,歩けば二日もかかった。
 
 倉敷市街地から国道2号線を約10km進むと高梁川がある。
 午後8時20分,高梁川を渡って直ぐの所にあった学校(?)の隅に野宿。

















【広島県 9月6日(火):49日目】

 野宿した場所を午前6時に出発。
 今日も国道2号線をひたすら西へ向かって歩く。
 笠岡市を通って広島県に入った。

 今日は,沖縄から北海道まで歩いている人と会った。
 鹿児島から広島まで20日間で来たとのこと。
 私の方はもう少し急がないといけない。何しろ資金の問題がある。到着が延びほど資金が必要になるが,限界が近づいている(笑)。あと2週間ぐらいで鹿児島に到着しなければ。
 お互いの目標達成を誓い合って別れた。

 しかし,どうしたことか,今頃になって,背中にザックズレが出来てとても痛い。
 ザックで擦れ,汗が染みてヒリヒリする。
 ザックを手に持ったり,頭に乗せたりしてみるものの,なかなか治らなかった。

 夕方,制服を着た女子高生2人が追いかけてきてコーラをくれた。ありがとう。

 午後7時30分,尾道のボート置き場で野宿。

















【広島 9月7日(水):50日目】

 朝6時30分にボート置き場を出発。
 
 汗だくになって歩いていたら,車が止まって飲み物をくれた。ありがとう。
 
 東広島市の手前10kmぐらいのところで野宿。
 
















【広島県 9月8日(木):51日目】

 野宿の場所を午前6時に出発。
 
 午後4時,広島市役所に到着。通過証明を書いてもらう。

 8時30分,広島市から約13km行った廿日市(はつかいち)の建物の軒下にテントを張って野宿。

















【山口県 9月9日(金):52日目】

 曇りのち小雨,夕方から大雨。

廿日市を午前6時15分に出発。
 しばらく歩いていたら,左側に,瀬戸内海に浮かぶ宮島が見えた。あの厳島神社の宮島だ。この後,厳島神社に3回も来ることになるなんて,こと時は思いもしなかった。

 昼頃に山口県に入った。
 山口県に入って最初の街が岩国市。
 午後2時10分,岩国市役所で通過証明を書いてもらう。
 
 夕方から大雨になった。台風が接近しているので,その影響だろう。
 雨をしのげる場所を探しながら歩いたが,なかなか見つからなかった。国道2号線とは言え,山の中では探すのが大変だ。
 行けども行けども雨をしのげる場所がない。
 更に雨脚が強くなる真っ暗な山道を一人で歩いていたら,不安と孤独感が大きくなり,そのうち,こんなことをしているのが馬鹿らしく思えてきて,雨なのか涙なのか分からないものが頬を伝った。
 
 午後9時30分,玖珂町で公民館を見つけ,そこの軒下にテントを張ってやっと野宿。

















【黙々と西進 9月10日(土):53日目】

 玖珂町を午前6時30分に出発。
 国道2号線を西進し,徳山市を通過。

 午後10時頃,防府市の手前約10kmの富海の農家の倉庫の軒下にテントを張って野宿。
















【秋の気配そして明日は九州 9月11日(日):54日目】
 
 農家の倉庫を午前6時ちょうどに出発。
 
 朝は涼しい風が流れるようになった。
 川岸に寝転がって,筋になって流れる雲を見ていたら,秋が近いことを感じた。
 しかし,昼間はまだ夏だ。ジリジリと太陽が照りつけている。

 夜,ドライブインで食事をしていたら,周りのお客さん達が「頑張れ!」とビールを注いでくれた。

 野宿できそうな場所を探しながら歩いていたら,山陽町の厚狭公民館があった。
 公民科には誰もいなかったので,仕方なくそのまま軒下にテントを張って野宿しようとしていたら,近所に住む管理人の女性がやってきて「ここは泊まれない。」と言われてしまった。
 しかし,「でも,見なかったことにするから泊まっていいよ。」と言ってくれたではないか。助かった。
 
 







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    第1章 Why?   


    第2章 3,000km&63日
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        関東・中部編  
        関西・中国編  
        九州編  


    第3章 あんなこと,こんなこと
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        パート3
        パート4
        パート5 




 
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