KNAの鉄道ジオラマ




(電子ギミックの研究!!PICで創る鉄道ストラクチャー)

(制作基本の研究!!線路と雑草の表現方法をおさえる)

鉄道模型レイアウトを作る前に「ジ・オ・ラ・マ」

<レイアウトとジオラマ>
鉄道模型(特にNゲージ)車両をお持ちの方なら、一度はレイアウトを作ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか。 リアルな情景の中に模型を走らせたいと思うのは、誰しもの憧れですよね。「レイアウト」は日本語で「配置」なので、線路を配置すれば レイアウトと言えるのですが、欲しいのは「情景」つまりは「ジオラマ」なんです。子供のころ(確か中学校に入学する前後くらい)には、 線路を板に貼って風景を作ればいいんだ、という安易な考えでレイアウトしただけのなんとも中途半端な残骸ジオラマで終わったことを、 数回繰り返した記憶があります。そうそう、「ジオラマ」は「レイアウト」とは別物なのです。
鉄道ファンが陥りやすいのが、車両を走らせたい⇒線路の配置にこだわりがある、と意気込んで作成を開始し、線路を設置して試しに走らせてみたら満足、 なにから情景造りに手をつけるのか判らない。部屋の床に道床付き線路を組んで走らせたのと変わらない、という残念パターンです。 レイアウト(線路配置)を考えて作り出す前に、ジオラマとして製作する場合のポイントを知ってみてはどうでしょうか。 この記事で、ジレンマから抜け出すお手伝いができれば幸いです。
[実在風景をモチーフにした1/150ジオラマ( 鶴見線大川駅 2020/3)]

<ジオラマ製作の工程>
鉄道ジオラマ製作の手順は決まっているわけではありません。相変わらず昔から書籍に書かれている手法もありますが、何度も途中放棄した経験から、 現在(2020年)に向いた方法は別にあると考えています。そして、簡単に作れて品質(見栄え)も重視したい。車両(メーカー品)のディテールは驚くほど進化しましたので、 情景も40年前の本に掲載された品質より進化しなければ、モチベーションが上がりません。
それでは速戦理論化ジオラマ、KNA流の手順を紹介します。 (ちなみに筆者KNAは非電化ローカル線好きなのでご容赦を)

①建築物の研究:人工物(線路、駅、建築物)を用意して、配置を決定する。
  <番外:格安レーザーカットで作る
②地形土台の研究:平面から層を重ねて、自然地形の山/谷を表現する。
③建築土台の研究:平地や傾斜に面を貼り、建築基礎/側溝や歩道の高さを表現する。(ここで線路を設置)
④地面の研究:線路にバラストを撒き/土台に地表を塗り、地肌を表現する。
⑤風景の研究:地肌を塗色/草撒きで色をつけ、風景を表現する。
  <番外:鉄道草の表現
⑥情景の研究:情景物(電信柱、警報機、信号機、木、人形)の配置と、汚れを表現して情景を盛り上げる。
  <番外:PICで創る電子ストラクチャー

[北海道をイメージした1/150ジオラマ( 釧網本線 2017/8)]

<ジオラマ作りを始めてみようという方へ>
使う材料は、ストラクチャー/線路とバラスト/草材を除けば100円ショップやホームセンターで手に入るものばかりです。 今の時代はネット通販でなんでも手に入りますので問題ないとは思いますが、専用の特殊な高価材料は基本的に要りません。 工具の基本は、
・カッター
・定規
・ピンセット
・木工ボンド
・スポイト
・筆(愛用タミヤ平筆No.01
(・ニッパー:線路を切る/既製品ストラクチャーの組み立てのときくらい)
で始められると思います。特殊な材料や、上記以外で使った工具はできる限り記載しますので、参考にしてください。
[筆を除いて全て100円ショップ購入品]


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