表紙に戻る 総合目次 足あと 1章 愛郷 3章 阿智の産土神 阿智の御祭神
 秋葉社

  所在地(氏子):阿智村伍和寺尾(旧河内村寺尾)

  祭神:○迦具土神(かぐつちのかみ)
       建御名方命(たてみなかたのみこと/御諏訪様)
       住吉神(すみよしのかみ)       
秋葉社正面
境内の御柱
 寺尾の秋葉社は、伊賀良神社へ向かう道から分かれて少し左へ下りた所にある。境内には寺尾地区の集会所(寺尾研修センター)がある。

 今回訪れた際には、ちょうど覆屋の改修中のようで、本殿はブルーシートで覆われていた。

 創建の由緒を示す資料はないが、江戸時代後期(天保・弘化/1830〜1847頃)に、当地の園原直作が勧請したといわれる。直作は、幕府の免許を受けて火薬調合を行った人で、守護神として迦具土神(火の神)を祀ったのである。

 この頃は、秋葉信仰が盛んになり、村ごとに秋葉大権現の石碑を建立しているが、社祠として祭祀したのは阿智村ではここだけである。

 正面右手に、蚕玉大神(明治44年)、甲子(弘化5年)、金毘羅大権現(文政6年)などの石碑が並んでいるが、蚕玉様の後ろに2本の御柱が立っていた。これは、祭神に建御名方命を合祀している事によるのだろう。

 また、住吉神神坂神社の祭神である海の神だが、園原地区からこの地に移り住んだといわれる園原氏に関係するのだろう。

(参考)→ 『阿智村誌』 下巻 p.743
 
撮影・取材 2004.11.28