1月〜3月
剪定
4月下旬に
摘花
摘果
7月〜8月
7月下旬の林檎園
8月下旬から
収獲準備
葉摘み
玉回し
12月まで
収獲は続く
収獲
つがる
ジョナゴールド
味に自信のふじ
年内に施肥
肥料
河合果樹園について
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1月,2月,3月は剪定の季節
剪定(せんてい)というと,庭師さんが庭木の形を整えるために,庭木にはさ
みを入れることを思い浮かべるでしょう。林檎の剪定
も基本的に同じです。
剪定では林檎の実がなった時、果実に太陽の光が十分当るようにするために
,どの枝にも日が当たるようにと枝を切ったり,ビヨーンと変な方向に伸びた枝
を,形の良い位置に修正するために紐で引っ張ったりするのです。
また、木の勢いを剪定によって調節します。林檎の木が勢いよく伸びている木
には弱い剪定をします。木が弱く枝の伸びに勢いがない場合は、はさみを強く入
れる剪定をします。強い剪定、弱い剪定というのは、実際に木を見てみないとわ
からないかもしれませんね。
剪定はその年の林檎の生育を決めるとても大切な仕事です。そして剪定は何年
も林檎を作っているベテラン農家の人でも悩むほど難しいのです。 河合果樹園
には1000本以上の木があります。私一人で剪定をしているので1月から4月
上旬までかかります。
(と言っても,毎日仕事をするのではありません。雪が降った日はお休みです
し,スキーに行きたい日はやっぱり休みです。ゆっくり,慌てずに仕事ができる
季節です。)
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4月の下旬には花が咲きます。花が咲くと,摘花,摘果
4月の下旬には花が咲きます。満開は4月29日から5月8日くらいの間です
。
花が咲くと,摘花,摘果という作業に追われることになります。摘花, 摘果は文字どおり花や,実を摘む作業です。
林檎の木に花が満開に咲いて,それらがすべて受粉して実になってしまうと
,1本の木に3000くらい林檎がなってしまうことになります。 林檎があま
りたくさん木になると,1粒の果実に届く養分が少なくなってしまい,小さな林
檎になってしまします。そこで,全体を約120個くらいまで人間が手作業で少
なくしてあげるのです。30分の1にするなんて,すごいことでしょう。
花のうちにやるのを摘花,受粉後,小さな実になってから行うのを摘果とい います。摘果は,なるべく早くやって林檎の数を減らした方が、養分が林檎に行
き渡りますから,この季節は本当に忙しく仕事をおこないます。家族2人ではと
てもできないので,2人から3人程ですが,アルバイトを雇っています。
摘果は,畑を一回りしただけでは見落としがあるので,2,3回,周ること
になります。7月中旬以降までかかります。摘果と平行して剪定(夏期剪定とい
う)もおこないます。年の前半に伸びた, 不要な枝を切る作業です。
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7月下旬には,毎年買ってくださるお客さんへ直売のお知らせ
7月下旬には,毎年買ってくださるお客さんへ「直売のお知らせ」の制作を行
います。毎年,その年の林檎の出来や,気候の様子,生産者の近況を一生懸命考
えて書くのです。 このお知らせは,生産者と買ってくれるお客さんとの交流の
場だと思って,工夫をしています。お客さんに,農家のこと,林檎の事,河合果
樹園のこををよく知ってもらう事と,もちろん一生懸命育てた林檎を買ってもら
うのも目的です。
8月の上旬にお知らせを発送します。あとは,天気の具合を見て冠水(かんす
い:畑に水をまくこと)をします。7月中旬から8月中旬までは,あまり慌てて
する仕事がないので,毎年,自分の時間に利用しています。(海外旅行とか,読
書三昧に過ごすとか・・農業をやっているとこのように自由に大型の休みが取れ
るのが魅力です。)
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8月の下旬になるといよいよ収穫目前
8月の下旬になるといよいよ収穫目前で,精神的にもあせってきます。
ここで,「つがる」の葉摘み,玉回しが始まります。
葉摘みは,木になっている林檎の周りの葉っぱを摘んでやる作業です。
葉っぱの影になって,林檎の実に色がつかないと商品価値が下がってしまう
ので,林檎一つ一つに対して,影を作っている葉っぱを摘んでいくのです。 同
時に玉回しをします。
玉回しは,玉を木になったまま,くるりと回転させてあげることです。
(文章じゃうまく表現できないかな)。
林檎が木になっている所を想像してくださいね。お日さまはいつも東,南,
西という具合に運動しています。そうすると,林檎の実の北側の半分は太陽が当
たりません。太陽が当たらないと,色がつかないし,甘味も増えません。そこで
くるりと半回転させてあげるのです(想像できましたか)。 葉摘み,玉回しは
林檎の実全体に色を付けたり,味を果実全体が均一になるようにするために行っ
ているのです。それぞれの林檎の収獲前に必ず行っています。結構手がかかって
いるでしょう。
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9月以降は収穫の本番です
9月以降12月までは収穫の本番です。
まずは「つがる」(河合果樹園の「つがる」はつがるの中でも色が真っ赤になって実が固めの
「芳明」という種類です)です。「つがる」は初秋の代表的な林檎で、あっさり
とした甘さが特徴です。
「つがる」の収穫が9月下旬に終わると,その次の「ジョナゴールド」の葉摘み,玉回しを行い,10月中旬から収穫です。「ジョナゴールド」は
「紅玉」の交配から生まれたりんごです。程よい酸っぱさが特徴で、昔ながらの
林檎ファンには根強い人気を持っています。
ジョナゴールドの収穫が終わる10月下旬から「ふじ」の葉摘み玉回しを行い,11月上旬から収穫です。「ふじ」は自然に入った
蜜が特徴です。味は濃厚で、新鮮なふじを一度食べたらやみつきになること請け
合いです。
それぞれの林檎は、樹の上で完熟してから収獲です。やっとここまで大きくな
った大切な林檎です。
一つ一つ丁寧にパックに詰め、箱に詰めて発送します。
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収穫が終わると,来年の生産に備えて肥料をまきます。
収穫が終わると,来年の生産に備えて肥料をまきます。「今年もよく頑張って
くれたね」と感謝の気持ちでまいています。
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