Building27 【押入・配線・配管】 05/24/2003

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天気も良く,穏やかな日でした.
昼食後現場見学に出かけました.
Ha-chanは車に乗るなりお昼寝モードに突入し,結局夕方まで起きなかったので,Kumadonと一緒にゆっくりと見学することができました.
いつもこうなら楽なんだけどな〜.

現場では棟梁・大工さん・電気の配線工事の助っ人さん(いつも打合せをしている人とは違う人)が作業していました.
一週間ぶりに2Fに上ったら,リビングの押入が形になっていました.
配線関係も随分進んでいる様子で,壁にはプラスターボードが貼られている箇所が多くなっています.
この日の作業は多岐にわたりますので,この一週間の変化を中心に紹介します.

リビング奥の押入です.
真ん中には可動式のTVラックを作ってもらう予定です.
ちょうど電気の配線工事をしているところですね.

この写真は押入内のダボレールのアップですが,板にレール幅と厚みを考慮した切り込みを入れて,レール自体が出っ張ることの無いように施工されています.
触ってみましたがほぼフラット!
こんな細かい細工がされるとは思っていなかったのでビックリしました.
以前棟梁が「今度来てくれる大工は腕がいいよ!」って言ってましたが納得です.

【電気配線】で「壁用の換気扇を付けることで対応することになりそうです」とレポートした1Fトイレの換気扇ですが,ダクトがついたところを見ると天井扇のまま行くようですね.
どうやって収めるのかな?
ダクトむき出しっていうの嫌いじゃないですけど….

上の写真はトイレの吊り天井に収まっる配管や配線を,真上を向いて撮影したものです.
多分この部分に点検口が付くことになるのでしょう.
ガス管にはSUS-PVC-20Aとの刻印がされていましたので,【天井・給排水管】で気 になった点はクリアーになりました.
後は金額だけだな….

下の写真はこの部分を2Fから撮影したものです.
キッチン関係の採寸をしたようで,この部分だけ養生シートが外され,フローリングに鉛筆でマークが入っていました.
ここでかなり重大な問題が!
この件についてはこのページの下で報告します.

ビルトインガレージ内のEPS(Electric Pipe Space)部分のCD管にも無数の配線がされていました.
もう,何がなんだか分かりません….
ざっと見たところ,空配管は2本残っているようですが,LAN用のUTPケーブルと電話線がまだ通っていませんから,最終的に予備配管が残るかどうか微妙ですね….

右の壁(未施工部分)には断熱材であるグラスウールが確認できます.
居室並みのガレージになってしまいそうです….
愛車と一緒にここで寝起きするか….(笑)

ビルトンガレージの天井裏です.
上は2Fのフローリングですが,ガレージ内の排気ガスが居室に漏れないように,直天井ではなく吊り天井になっています.
下に敷かれているのはグラスウールです.
図面上では断熱材はフローリングの直下に入るように描かれていますが,宙に浮かしての施工はできないのでしょう.
まあ,そんなに気にすることでもないかな?

デッキ用のイペ材が届いていました.
イペは港湾・岸壁のデッキにも使われているほどの高耐久材で,水のかかるような条件の悪い場所でも15〜25年,通常の使い方なら半永久的に使えるそうです.
原産国の違いによるブランドもあるようですが,さすがにそこまではこだわってません.
デッキ梁は檜の心材,デッキ材の載る部分にはガルバリウム鋼板の笠木水切りを施工する予定です.
我が家のデッキは耐久性が肝です.
ここが傷んだら離れに行かれなくなっちゃいますので….

浴室のドアが届いていました.
以前棟梁に,「浴室ドア,既製品にいいのがないんだけど,他で使っているのと同じタイプのサッシで統一しない?ちょっと差額出ちゃうけど….」と聞かれた時にお任せしちゃっていたのでした.
この時,時間が無くてN建築士通さなかったんだよな….
いい感じだから良しって事で….

BSやCSのアンテナを設置する可能性が出てきた時にお願いしておいた同軸ケーブルの引き込み線です.
S-5C-FBLを2本です.
CD管このままの色だとかなり目立つな….
塗装の時に外壁色で吹くのかな?

モルタルの下塗りも乾いたようで,かなり白っぽく見えるようになりました.
壁からは色々な配線が飛び出しています.
しかしハイサイドライト部分,なかなかガラスが入らないな〜.

給水・給湯の配管です.
外回りにも給湯できる蛇口が欲しかったんです.
先週見た時になかったから,後から穴を開けて施工したのでしょう.

Gallery
離れ側浴室部分の天井です.
他は全部張り終わりましたので,この部分を残すのみとなりました.
水回りということもあって施工方法が違うのかな?
ビルトインガレージにも壁が張られていました.
ラーチ合板突きつけ張りでです.
ハイサイドライト部分にガラスが入るのはいつだろう?
毎日ブルーシートで養生して変えるので大変だそうです.


【問題点】

まずはキッチンまわりのレイアウトの説明からいたしましょう.
上図のような回遊型のアイランドキッチンです.
通路の両側は引戸と立ち上がり壁ですから,通行の際に圧迫感があると思われますので,750[mm]の通路幅を確保しました.
通路の両側はキッチンと食器棚ですが,キッチンには吊り戸棚を付けませんので,キッチンのワークトップより上は何もない空間です.
ですから,650[mm]の通路で何とかいけるのではないかと計画されています.

キッチンを設置する部分の養生が外され,鉛筆でレイアウトのマーキングがされていたのですが,Kumadonが「ここの通路狭すぎるんじゃない?」と言い出しました.
”ここの通路”とは,図の通路になります.
メジャーで測ってみると550[mm]しかありません.
計画では650[mm]のはず!
550[mm]ではさすがに狭すぎです.
食器棚の裏面から各寸法を確認していったのですが, 通路を650[mm]とると通路が狭くなってしまいます.
「おかしい!」
目を皿のようにして図面とにらめっこをしてみたら,なぜ合わないのか分かりました.
なんと図面上ではキッチンの寸法が2,600[mm]になっているではありませんか!
HydeもKumadonもずっと2,700[mm]で検討してきたので,はなからキッチンのサイズは2,700[mm]と思いこんでいました.
キッチンの機種を決定した頃,概算でいくらくらいになるか見積もったことがあり(見積といっても定価ベースですが…),その時送られてきた見積書と一緒にレイアウトの詳細図が入っていました.
当然N建築士にもコピーを取ってもらいました.
その後コンロの高さをスキップにすることができることを知り,収納ユニットも含めて仕様を確定し,その見積を取った際に同様のレイアウト図を入手しました.
こちらは上棟時打合せでそっくりT社H氏にお渡しし,コピーを取った後返却してもらうことになっていました.(本稿を執筆している現在,まだ返却されていませんが…)
ですからT社の方では2,700[mm]のつもりでレイアウトのマーキングをしたんですね.
マーキングを3枚引き戸の方から行ったため,通路の間隔が短くなったものと推察されます.(でも,おかしいとは思わなかったのかな?)
おかげでKumadonが気付くことができたのですが,逆に通路の間隔が狭かったら,「思ったより狭いね.」で終わっていたことでしょう.
まずは気付いて良かったです.

ではなぜキッチンが2,600[mm]になったかという点が問題になってくるのですが,HydeもKumadonもこのサイズ変更に関する記憶が全くないのです.
最初は図面の間違いだと確信していましたので,現場からN建築士に確認の電話を入れました.
夜メールにて回答があり,当初2,700[mm]でレイアウトしてあったものが,Planning34 【実施設計打合せ#3】の後2,600[mm]に変更になったようです.
この時油煙の排気に関することを打ち合わせまし,コンロ前面に強化ガラスを入れることや側面に立ち上がり壁を付けることを決めました.
どうやらその時,立ち上がり壁で100[mm]必要なので,その分キッチンを100[mm]詰めるという方向性が出たようです.
変更点の図面への反映は次の打合せで説明されるのですが, Planning35 【申請書等の確認】を読み返してみると,どうやら随分たくさん変更箇所があったようで,おまけに時間的な制約もあったことから,HydeもKumadonもこの変更について記憶に残らなかったのかもしれません.
逆に説明自体されなかったのかもしれません.
今となっては分かりません….

いまさらどちらの責任かを論じてもしょうがないですから,打開策を見つけるしかないですね.
図面通りに2,600[mm]のキッチンにすれば話が早そうなのですが,システムキッチンは規格物で,規格外の変更ができないという点が問題です.
NORITZのEStudioの場合,150[mm]ピッチでしか変更できません.
さすがに2,550[mm]まで小さくすると,ワークスペースがかなり手狭になってしまいますし,収納レイアウトも再考し直さねばなりません.
かといって2,700[mm]のままとすれば,通路のどちらかを狭くしなければならなくなります.
これも使い勝手に影響してきます.
じゃあ,立ち上がり壁自体をやめるか….
でも,油煙の排気とレンジフードの取付に問題が出てきそうです.
オープンキッチン用の天吊り型レンジフードもあるのですが,目が飛び出るくらい高価(定価ベースで現在採用しようとしている物の4倍します…)なので,さすがに採用しかねます.
どうにか現在採用予定のレンジフードを天吊りで固定できないかな?
施工上の問題もありますので,Hydeがいくら考えてもどうしようもなさそうです.

HydeとKumadonの要望は, です.
うまい打開策を考えていただきたいものです.
↑↑↑どうにかなりそう?↑↑↑
T社H氏と直接会う機会があり,上記のキッチン及び通路の件について説明を受けました.
Hydeの理解した範囲では,
  • キッチンは2,700[mm]のサイズを入れる
  • 立ち上がり壁を薄くして通路を確保する
  • レンジフードの固定は立ち上がり壁と天吊りの併用で対処できる
ということで,特に大がかりなことをしなくても大丈夫なようです.
話の後現場に行って他のT社の方から,「H氏はこの件以前から了承していたそうです.」と聞かされました.
了解していたんなら…ブツブツ…,まあ,良しとしましょう.

家に帰るとN建築士からメールが入ってきていました.
五つほど提案がありましたが(中には「片方の通路を極端に狭くする…」なんてのもありましたから,有効な提案としては二つくらいしかなかったです),T社H氏の話と全く同じ提案がなかったのが気になります.(似たような提案はありましたが,「油煙対策の間仕切りの施工が無理かもしれない…」とのコメントが付いていました.)
N建築士はNORITZに連絡し,「2,600[mm]でも2,650[mm]でもレイアウト可能」との確認を取ったそうで,「キッチンサイズを2,700[mm]にこだわらなくても良いのではないか?」と検討を要望されました.
Hyde達の手元に以前NORITZから直接取った詳細図が無いので判断できませんが,シンク・コンロ・食洗機等のレイアウトを大幅に変えることなく,例えば2,600[mm]でレイアウトができるのであればそれでも良いでしょう.

T社の提案,N建築士の提案,いずれを採用するにせよ何とかなりそう…かな?


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