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Inside Farming Vol.80



2001年、踊り場にきたインターネット


 恒例、園主が振り返るインターネットの過去1年。もうネットも一般的になり、振り返る意義は希薄になってきたような気もするが、それでも1ユーザの記録として振り返っておくことにしよう(過去の記録に価値があるかどうかは別だけど1997前半1997後半199819992000も見てね)。

 2001年の園主の印象は、第1には「インターネットは踊り場にきた」というものだった。そう感じたネガティブな要因を挙げれば、まず、アメリカでのIT関連産業のバブル崩壊、日本でもIT不況と、"インパク"のズッコケ(関係者の皆さんすみません)等があった。出会い系サイトで多発した悪質な事件、頻繁に送られてくる出会い系サイトの勧誘の迷惑メール(迷惑メールを受信した側も料金を支払わなくてはならないという料金体系は、昔あった{もう知らない人の方が多いかもしれないが}100円玉でおつりの出ない公衆電話を設置していた企業体質を彷彿とさせる)にうんざりさせられたのも昨年だ。相次ぐウイルスの登場は、一般ユーザもネットで不特定多数のコンピュータと接続する限り、いつでも悪意の標的になる危険性が大きいという警告であり、被害も多発した。
 混沌とした無法地帯としてのネットのパワーは、著作権とワレズやナップスター、肖像権とコラーシュ、名誉毀損と2ch、商標権/不正競争防止とドメイン名、等々のように関連する法律で強く脱法行為が取り締まられはじめ、表面的にはかなり減退した。この事態はネット社会の正常化・正規化としては肯定的なものとして歓迎すべきではあるが、ネットのサブカル的な面白味が減ったという意味で野次馬的にネットで遊ぶ者にとっては減点にもなった。法的な問題としては今後古物販売とオークションの関係も微妙になるだろう。

 第2の印象は「インターネットはデフレを助長した」というものだ。価格比較系のサイトによれば、商品・サービスの底値を確実に知ることができる。特に品質が画一な工業製品を購入する場合は複数店を比較可能であるから、安いほうが確実に売れる。メーカ本体でも在庫圧縮のためアウトレット・サイトを開き、2、3割安のダイレクト販売を行うケースも増えた。店舗販売の在庫を一部のオークション・サイトに出品する(隠れ)業者も増加し、さらに価格は下がっているようだ。旅行業者や旅館も施設の回転率を上げるべく、2、3割安の販売を行うケースも増えている。「何か買うならまずネットで検索」これがデフレの合言葉である。また、一般の個人には見えないが、BtoB(企業間)の取引では、米プライスライン社の逆オークションシステムのような、最低価格入札方法で部品や資材を調達する手法は、もはや当たり前なのではないのかな、多分。系列取引はどんな分野でも崩れ始めているようだし。

 2001年は園主にライフスタイルに変化があり、あまりネットを徘徊しなかったせいで「踊り場感」を感じたのかもしれない。でも、その先には、まだまだ昇りの階段が続いていることは確かである。そこで最後に、本年2002年のネットについて少し言及するとすれば、いよいよブロードバンド用キラー・コンテンツの登場か?雇用対策にネット利用のワークシェアリング開始か?主婦パワー&シルバー・パワーの開花か?・・それとも・・かなり広範囲で悪質なシステム・クラッキングが待っているのか・・、いずれにしても、そろそろ我が家のネット環境も常時接続を考えなくては・・と思う、2002年の初めであった。

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