Planning27 【資金計画再び】

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家のプランの方もかなり現実味を帯びてきましたので,そろそろ融資の方も手を打っておかねばならなくなってきました.
【資金のチェックと融資の計画】【土地購入資金はどうするか?】で触れましたが,資金計画をもう一度おさらいをしておきましょう.

土地については大方の手続きは完了していますから今回は良いのですが,建物の代金支払いには要所要所でまとまった金が動くようです.
この他に建築士への報酬もあります.

  施工業者への支払 建築士への支払 スケジュール 
実施設計完了時    契約金額の約1/4  
建築請負契約締結時 契約金(100万円程度) 契約金額の約1/4 11月初旬予定
起工時 (見積金額−契約金)/3   11月中旬予定
上棟時 (見積金額−契約金)/3   12月下旬予定
引渡時 (見積金額−契約金)/3 契約金額の約1/4 3月下旬予定

さて,以前がむしゃらに積立額を増やした住宅財形ですが,めでたくこの7月の給料天引きをもって一時停止になりました.
しかしこのおかげで,住宅財形は増えましたが,すぐに用立てることのできる普通預金がかなり減ってしまいました.
これには失敗しましたね….
住宅財形は簡単に引き出せないのです.
利息に税金をかけないで引き出すためには,建築請負契約書の写しが必要です.
それを持って金融機関に行き所定の手続きをすると,積立金額の90%までを引き出すことができます.
逆に言うと,建築請負契約前には一銭も引き出せないのです.(利息に税金がかかっても良いならできます.この低金利時代,たいした税額ではないのですが,せっかく利息に対して非課税になる財形貯蓄をしてきたのに,税金を払って引き出すのは,どうにも納得できません….)
今までの資金計画は総額でシミュレーションしていたので,中間資金まで厳密なフローを作成していなかった….
失敗です.
N建築士に相談したところ,「建築請負契約締結時の支払いは,私の方は少し遅れてもいいですよ」と言ってくださったのでこちらは財形貯蓄の払い出しをしてからお支払いするとして,実際に建築請負契約締結時までに必要な金額は,実施設計時の建築士への報酬(契約金の約1/4)と建築請負契約締結時のビルダーとの契約金(約100万円)です.
まあどうにか工面できないことはないでしょう.
ホッと一安心です.

起工時および上棟時の資金フローは一応手はずが整っています.
一方は実家に頼んで貸してもらいます.
この時きちんとした金銭消費貸借契約書を作成しないと,後々税務署が贈与と見なしてしまうかもしれません.
まだ借用していませんが,下記のフォーマットで契約書を作成する予定です.
(一応【共有持分の割合はどうするか?】にも書いた無料税務相談で記載事項の確認をしてもらってあります.)

金銭消費貸借契約書

第1条

貸主 ○○ ○○ (以下、貸主)は、平成○○年○月○○日、借主 ○○ ○○ (以下、借主)に対し、金銭消費貸借のため金 ○○ 万円を貸し渡し、借主 ○○ ○○ はこれを受け取り、借用した。

第2条

借主は、元金を、平成○○年○月○○日までの借主の指定する日に、一括返済する。

第3条

借主は、元金に対し平成○○年○月○○日から平成○○年○月○○日までの借主の指定する日まで、年○%の割合による利息を返済日に支払う。

第4条

借主は、次の事由に該当するときは、催告なくして当然期限の利益を失い即時残債務を弁済する。
1 借主につき、破産、和議の申立がなされたとき。
2 借主が他の債務につき、差押、仮差押を受けたとき。
3 借主が本契約の条項に違反したとき。

第5条

借主が、本契約に基づく債務の履行を遅滞したときは遅滞の日の翌日から完済まで遅滞金額に年○%の割合による損害金を付加して支払う。

本契約を証するためこの証書を作り各署名・押印し各その壱通を保有する。


  平成○○年○月○○日

 住所 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○

   氏名(貸 主)                          印

 住所 ○○○○○○○○○○○○○○○○○○

   氏名(借 主)                          印

もう一方は,職場の住宅資金融資制度を利用する予定です.
これのメリットは,人(つまりHyde)に対して貸し付けてくれますので,抵当権の設定やローン保証料などの一時金が必要有りません.
繰上返済も可能ですし,その際に手数料は必要有りません.
本来の貸し付けの趣旨からすると外れているのかもしれませんが,この貸付制度をいわばつなぎ融資として利用してしまおうというわけです.

これら実家および職場からの借入金は,財形融資が実行された際に一括返済する予定です.

さて,引き渡し時の支払いはどうしたらよいのか,実はここでちょっと悩んでいます.
…というのは,N建築士に以前聞いたときには,「金融公庫の融資予約ができていれば先行引渡は可能でしょう」とのお話でしたので,すっかりそのつもりでいたのですが,最近ちょっと融資の相談に関するメールのやりとりでは,

とのことでした.
まあ,以前お聞きしていた内容と異なった内容ではないんですが,ニュアンスが微妙に違っているような印象を受けて,ちょっととまどってしまいまして….
無い袖は振れないのでしょうがないのですが,支払い条件(引き渡しと同時に決済できるかどうか)によってどの程度施工業者の選定に影響が出るのか不明ですので,この点がちょっと気がかりです.


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