Planning15 【共有持分割合はどうするか?】

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共有持分の割合に関してですが,このあたりは各家庭で考え方も色々でしょうから簡単にしか書きませんが,我々の場合,年収差は多少あるけど,持分の割合は同じにしたいと考えました.
割合を同じにした場合のメリットとしては,

などがあろうかと思います.
まあ,半分はメンタルな部分で,半分は目先の住宅ローン減税の効果を狙ってというところです.
他にも,今まで掛けてきた生命保険や今回加入する団体信用生命の被加入者をどちらにするかなども考慮した結果です. 
このあたりは余り詳しく書けませんのであしからず….

…で,ここでまた新たな問題が発覚しました.
共有持分の割合を同じにすると言うことは,土地と家を入手するためにかかった費用(ローン返済分を含む)も折半すると言うことです.
最大の問題点は,自己資金の名義人です.
【土地購入資金はどうするか?】で出てきた”父母などから住宅取得資金等の贈与を受けた時の特例”は,Hydeの親がHydeに対して贈与するものでありますから,その名義人をHydeにしなければかなりの贈与税を支払わなければならなくなります.
また,【資金のチェックと融資の計画】の通り,住宅財形はHydeの給料天引きによって行っていますから,名義人はHydeです.
さらに,以前から貯めてきた預金は全てHyde名義の銀行口座に一元管理しているものです.(Kumadonの給料が振り込まれると生活費としてすぐさまHyde名義の口座に入金していました.もちろん生活に関わるお金はこの口座からまかなっています.ちなみにKumadonが入金した生活費は贈与税の対象にはなりません.)
要は,自己資金のほとんど全てがHyde名義になってしまうのです.
年収差もあることだし,月々及びボーナス時の返済額の調整だけで同一の共有持分で登記してしまった時には,税務署より贈与税の申告を促されてしまうかもしれません.
そこで,Hyde名義の貯蓄をKumadon名義の貯蓄に出来ないものかと色々考えました.

最も手っ取り早いのは,単純にHydeの預金をKumadonの預金口座に移すことですが,一度に大金を,しかも不動産取得前に移せば,税務調査をされたら一発で贈与と見なされてしまうでしょう.
これだけはやってはいけないと思いました.
そこで2002年3月から,Kumadonの給料が振り込まれてもHydeの口座に生活費を入れず,しかし生活費は今まで通りHydeの口座から引き出して使うこととしました.
これだけで,(Kumadonの月収−土地の割賦払い代金の半分)はKumadon名義の預金になります.

次にHydeの親からの贈与ですが,"父母などから住宅取得資金等の贈与を受けた時の特例"の適用条件の一つに”贈与を受けた年の翌年3月15日までに取得し,本人が居住していること”とありますから,2003年中に転居をする予定のHydeの場合,2003年中に贈与を受け,2004年に申告をすることになります.
つまり,2002年にはこの特例に該当する贈与を受けることができませんし,贈与を受けたなら,この特例ではなく一般の贈与となる見なされます.
一般の贈与であるなら,非課税限度額は110万円ですが,特例と違って”父母などから”の贈与に限定されていませんので,2002年の内は,Hydeの親からHydeとKumadonのそれぞれに110万円ずつを一般の贈与として頂くことにしました.
残りの金額の内の110万円はKumadonが2003年に一般の贈与として頂き,残りをHydeが特例を使って譲り受けます.
贈与額の全額がHydeの自己資金とはならずに,その内の220万円がKumadonの自己資金とすることができます.

以上によって,多少の差額は発生しますが,自己資金をほぼ同じ程度にあわせる目処が立ちました.
どうにか共有持分の割合を同じにしても,夫婦間の贈与は発生しないで済みそうです.

【ご注意】
ここに書いてある方法は,2つの税務相談会場で相談をして,どちらでも問題ないといわれたものですが,いかんせん現時点では計画段階ですから,来年以降の税務署の判断がどうなるかは全く分かりません.
興味がある方は,必ず専門家の意見を聞いた上でご自身で判断して下さい.
なお,税務相談は色々なところで行っているようですが,Hydeが受けたものの一つは”暮らしの相談サービス”の税務相談です. ご参考までに….


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