自由無き実在はただ地に転がる石ころのごとく、
実在無き自由はただ流れ過ぎ去る光のごとく、
自由と実在を兼ね備えしは光宿せし黄金のごとく。

ゴールド・エクスペリエンス GOLD EXPERIENCE:黄金体験

2004/07/10改訂

本体名:ジョルノ・ジョバァーナ<Giorno:明けの白日>

DIOの息子、本名「汐華初流乃」<シオバナ・ハルノ>、
プロフィール63巻P186、エピソード47巻P154〜

能力:物質を生物に変えて生み出す

スタンド形成法射程距離パワー射程・パワー増加法
ゴールド・E 身体同形体 2m
擬似生物 心象基生成体 5km以上生物次第 全操作分離

告知

4つの存在

「ジョジョ」の世界では世界内に存在するものは、「自由」と「実在」という概念の有無によって4つに大別することができる。1つは「物質」。物質はこの世界の物理法則によりがんじがらめに束縛され自由を全く持たない代わり、その束縛ゆえに確かな「実在」をもってこの世界に存在する。(つまり世界のあらゆる物質は互いに及ぼしあう物理的影響、「相互関係性」により、互いに互いの存在を強固に保証し合っているわけである) 

1つは「知性」。ここで言う知性とは、人間を筆頭とする生物に宿っている精神のみを指すものではなく、世界の始まり以前より存在し、世界内にあまねく遍在し、光の色が空気に融け込むように世界の全ての物質に融け込み宿っている霊的な力である。それら知性は人の空想のように、物理法則から何の束縛も受けず無限に変化し得る可能性を持ち「自由」である代わり、その不確かさゆえに実在を全く持たない。

1つは「生命」。生命とは、知性がそれの宿る物質に働きかけ、物質が知性の持つ可能性の影響を受け複雑に組織化して作られた、「自由を与えられた物質」にして「実在を与えられた知性」である。そして生命として一体化することで、物質は自由に動かせる「体」となり、知性は塊としての実在を持つ「精神」となる。

この世界に初めて誕生した生命においては、それが持つ「自由」も微々たるものであったが、こうして「1段」自由の高みに登った生命は、更なる知性の作用を受け更なる組織化を行いまた「1段」登り、これを繰り返していく。これが即ち「進化」である。生命はより高い自由を求めて進化の石段を積み上げ続け、現在は考える自由を持つ「人間」にまで到達している訳である。(なお、4つに大別される残り1つについては『ハーミットパープル』を参照のこと) 

スタンド解説

■本体ジョルノ・ジョバァーナが心に宿す「正義と希望の心」の太陽のごとき輝きで以って、さまざまなものに「活力」と「自由」を与え、解き放つことができる人型スタンド。淡く黄金に光る体に逆風を受け流すかのような流線形的・神秘的な姿を持ち、またその身体各部には、日本において「太陽の虫」を象徴するとされる「てんとう虫」が飾り付けられている。「ゴールド・E」の主となる能力は、その拳で殴る『殴打変換』能力により、物質を「生命」に変えて生み出すことである。つまり、物質に概念的に存在する「物理的束縛」、世界との「関係性の鎖」を破壊して解き放つことで、これを「自由を与えられた物質」、即ち「生物」へと(擬似的ながらも)変えるわけである。「関係性の鎖」を破壊され「世界から切り離された」状態の物質は、まるで魔法のように本体ジョルノのイメージ次第でいかなる生物にも姿を変え、しかる後その「生物としての存在」を維持できる「弱い」範囲で世界との「関係性の鎖」を繋ぎ直される。(なぜなら、世界から切り離されたままではこの「生物」は世界に対して何もできないし、逆に世界とあまり「強く」繋がりを取り戻すと生物化が解けてしまうからである) なお、このように生命を操る「ゴールド・E」は「生命エネルギー」の存在を大まかながら感じ取ることもでき、例えば乗り物に触れればその中に人間などの生物が何体居るか探ったりできる。

■「ゴールド・E」が生み出す「擬似生物」が何になるかはジョルノのイメージによって決まり、植物・昆虫から動物までほぼ何でも生み出せる。ただし高等な生物ほど生み出せる大きさや種類には制限があるらしく、植物では4〜5mの樹木も可能だが、哺乳類では10〜20cmの小動物が限界のようである。(詳しくは下記の一覧を参照のこと) なお、あくまで「イメージ」で作られているこの「擬似生物」には、いわゆる「生物学的な種」というものは無い。例えばその生物が「ヘビ」ならば、それは自然界のヘビのいずれかの「種」に該当するものではなく、「ただのヘビらしいヘビ」だということである。そしてこのようなイメージ的性質がもっとも反映されるのは「植物」で、「草」として生えてきたものがやがて「ツタ」になり、ついには「樹木」へと成長したりする。なお、これら「擬似生物」の射程距離は、このスタンド体の操作が本体から切り離されているため非常に長く、最低でも5km以上はあるらしい。

■いったん世界から切り離されて生み出される「擬似生物」は、元の物質がどんな素材でもその元素構成すら無視して完全に物理的に「生物」と化している。(それゆえその体内からは「ワクチン」などを取り出すことも可能) さらにジョルノは54巻「ベイビィ・フェイス」戦において、物質を「肉体の部品」へと生物化して、これで「肉体の欠損部位を補い負傷を治療する」能力の応用法を生み出す。この場合、欠損部位を補った「肉体の部品」はその肉体の主の「魂」に馴染んで完全に一体化し、能力を解除しても物質に戻ってしまうことはない。

■前述したように「擬似生物」は、その存在を維持できる「弱い」範囲で世界との「関係性の鎖」を繋がれている。これにより「擬似生物」は世界との「弱い相互関係」、例えば「地面に触れて」歩いたり、空気中の「臭いを嗅ぐ」程度は普通に行うことができる。しかしそれを超える「強い相互関係」、例えば何者かがこの「擬似生物」に攻撃などを行うと、その「攻撃のパワー」は「切り離された鎖」のところで行き場を失い、この「関係」のうち「擬似生物」を除いたもう片方、つまり「攻撃を行った者自身」に同ベクトル(同方向・同パワー)で返ってくる。(これは「ゴールド・E」の能力ではなく、この世界の因果とエネルギーの保存則によるものと見るべきである) 無論その逆に「擬似生物」も他の者に攻撃することはできない。そしてこのように一度「攻撃パワーの転嫁」が行われると、「切り離された鎖」には「世界の自己修復力」が働いて元どおり繋ぎ直され、「擬似生物」は生物化が解けて元の物質に戻ってしまう。ただし、本編が進みジョルノが成長していくにつれ、「擬似生物」が「存在する力」も強くなり、生物化の際に繋ぎ直される「関係性の鎖」の度合も強くなっていく。これにより「擬似生物」は他の者に対して攻撃を行うことも可能になり、また「自身に対する攻撃を相手に返す」効果も失われていくことになる。

■「ゴールド・E」ですでに生命を持っている「人間」を殴った場合、殴られた者はその「精神」が「肉体の束縛」から解き放たれて暴走する。暴走した精神は「時間感覚」が異常にスピードアップし、例えば自分に対する攻撃の動きなどが超スローモーションで手に取るように見える。しかしそれを避けようとしても、肉体は速すぎる精神の動きについていけず、精神はのろすぎる肉体の動きに合わせることができず、つまりは全く肉体を動かすことができない。そうして結局避けられないまま攻撃を食らうと、その者は「痛み」までも超スローモーションで、じっくり拷問のように味わう羽目になる。なお、殴る生物が「植物」など下等なものであれば、その体もろとも時間感覚を暴走させ、一気に寿命を終えさせ枯らしてしまうこともできる。

■最後に、本編中で「ゴールド・E」が生み出した生物を種類別に全て羅列しておく。(カッコ内は巻数) 

◆植物木(47)・花(48)・アサガオ(48)・バナナ(49)・植物の根(54・55・57)・ツタ→短い草(55)・ツタ→樹木(60)・木の枝(60)・つる草(62)
◆昆虫蝿(48・49)・てんとう虫(59)・クワガタ(60)・蟻の群れ(62〜63)
◆魚類魚(49)・ピラニア(54)・トビウオ(56)
◆両生類カエル(47・54)
◆爬虫類ヘビ(48・52)・毒ヘビ(54)
◆鳥類なし
◆哺乳類モグラ(62)
◆その他クラゲ(49)・ココ・ジャンボの細胞を与えスタンド「ミスター・プレジデント」の能力を持たせた小ガメ(56)・サソリ(63)
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