1stDay
 13時50分発のフライトなので子供達は学校へ。そして、授業が終る頃に学校へ迎えに行きまっすぐ千歳空港まで行くことに。空港近くのサン駐車場へ車を預けてから国際線のターミナルへ。ゴールデンウィークだというのに国際線ターミナルは特に混雑しているような感じはなかった。
 まずはチェックイン。事前予約済の座席で明日のシンガポールまでのチケットも発券された。今回はトランジットで1日北京に宿泊することになる。しかし預けたスーツケースは北京でピックアップしないでスルーでシンガポールまで運ぶことも可能とのこと。でも1泊分の着替えも必要なので今回は一度、北京でスーツケースをピックアップすることにした。
 日本を出発してしまうと日本語で乗継の方法などを質問することができないので、事前に情報がなくちょっと不安だった翌日のアモイでの乗り継ぎ方法について「明日の中国の出国は北京ではなくてアモイでするのですか」と聞いてみた。
 「アモイの乗継ですか?」とカウンターではアモイ経由でシンガポールに行くこともわかっていないようだった。エアチャイナは毎日、世界中で運航しているのだからそれは仕方がないかなと。後は流れにまかせるしかない。
 チェックインが終了したので、機内食は多分15時すぎになるのではと予想して軽く昼食を食べることにした。国際線ターミナルには見たところレストランはなさそうなので、国内線の方へ行ってみることに。機内食を考えて軽くと思っていたため、逆にこれと言って食べたいものもなく結局国際線ターミナルへ戻ってきた。
 制限エリア内にも確か食べる場所があったような気がしたので、昼食は出国手続きをしてから食べることにした。
 出国手続きはこれまで家族単位と言うのが普通のことだと思ってきたし、実際にそうしてきたけれど、前回のシンガポール入国でも「二人ずつで手続きをしてください」と言われたのと、千歳でも一人ずつと書かれていたので、一人ずつ出国審査へ。AIAI&KARINもよい経験ができたのではないかと思う。(今回の旅行では中国の入出国、シンガポールの入出国もAIAI&KARINは一人ずつ審査を受けていた。)
 ゲートエリアから1階上に上がりフードコートへ。これぐらいの規模の空港(国際線)の制限エリアでフードコートがあることが素晴らしい。空港価格だしこんなものかなあと思う気もするけれど、やはり少し値段が高いような気もする。でも「おにぎり160円、フライドポテト400円、たこやき450円」とあらためて値段を書いてみるとそんなに高くもないような。
 搭乗ゲートで株価をチェックする時間もなく搭乗時間になった。北京までの航空機はB737-800。定刻にテイクオフ。座席は事前リクエストのとおり窓からABCと通路を挟んでJの4席。ラッキーなことに満席に近い機内で隣の席が空席だった。
 離陸から1時間ほどでドリンクサービスが開始されたのでビールをお願いした。それにしても飛行機でビールを飲んだ4区間と北京のホテルで飲んだ全てのビールがぬるかった。日本でビールと言えば冷えたものを期待してしまうが中国ではそうではないのかもしれない。
 ドリンクサービスが終了するとすぐにミールサービスが始まる。事前にチャイルドミールをオーダーしていたので、まずはAIAI&KARINにチャイルドミール。スパゲッティ、フライ、ハンバーグ、サンドイッチと子供が好きな食べ物のオンパレードになっている。大人はシンプルにビーフライス。千歳から北京は千歳で積み込んだ機内食なので基本的には日本風味でおいしい。
 食事が終わるとまもなくして中国への入国書類が配布される。中国では入国と出国、加えて申告するものがあれば税関申告書を記入しなくてはいけない。最初に配布されたのは入国書類と出国書類が切り離されていた。そうなると明日の出国の際には空港へ着いてから出国カードは記入しなくてはいけない。そこで切り離されていないものをもらい4人分記入する。
 北京首都空港には定刻に到着した。広い空港には一緒に到着した搭乗便の乗客しかおらずがら〜んとしていた。申し分けないけれど、出発前の想像では入国審査では細かく聞かれて時間もかかるのではないかと、正直なところあまりよいイメージを持っていなかった。「いざ入国審査。」実際にはそんなことはなく何も聞かれることなくスムーズに入国を完了した。
 ここからシャトルに乗り、荷物を受け取りに行く。
 一般的には空港でいくらかは外貨両替するのだと思う。しかし出発前にネットで見ると空港では手数料が60元(1元13円換算で約800円)も取られるらしいとのことでホテルで行うことにしたのがこれが後々面倒なことになってしまった。
 中国国際航空から事前にいただいたメールを見ながらトランジットカウンターを探す。メールのとおりにバゲッジクレームを出てすぐのところにカウンターはあった。イーチケットを見せると、「少しそちらでお待ちください」とのこと。10分ほどロビーで待っていた。空港内は若干全体の照明が暗い感じがしたものの、なかなか近代的な空港だ。事前に空港を調べているとこの素晴らしい空港の建設費の3分の1は日本の円借款が使われているとのこと。しかも現在の経営は国営ではなくて民間らしい。海外の企業に日本の税金が使われている。日本では国の借金が大変だ大変だと言われているのに海外では大盤振る舞いなのかと若干複雑な心境。で、その後到着した方々一緒にホテルのシャトルバスに乗車しホテルへ向かうことに。この近代的な空港から一歩中へ進むと雑然とした市場などがあり想像していた中国の姿があった。
 ホテルはさほど期待していなかったが想像よりもひどかった。外観をみるとそうでもないように見えるかもしれない。確かに外観はそれなり。
 チェックインはとてもスムーズで、「家族4人で1部屋を用意できますよ」とのこと。ツインで2部屋を予定していたので1部屋はうれしい。と、ここまではよかった。そして、「両替をしてほしい」と言うと「できない」と言われる。「いやいやそんなことはないはずだ。ネットでもできると書いてあったのですが」と、食い下がる。というかお金がないのはかなり不安。「じゃあどこで両替ができるのですか」「銀行で両替できますよ」と軽く流されてしまった。時間をみればビジネスアワーはとっくに終了している時間だ。後はカウンターの中にいる4人は誰も相手にしてくれなくなってしまった。後はタクシーで空港までもう一度いくしかない?
 ロビーで考えていても仕方がないのでまずは部屋へ。部屋を探せば1階の一番奥まったところにありほとんど日が当たらないような部屋でバスタブはなくシャワーのみ。そのシャワーも言葉では説明できないようなひどいものだった。ちなみに翌日の朝、シャワーを浴びてみたが生ぬるいお湯がちょろちょろとでるのみで真冬であれば使い物にならないだろう。しかし不思議と航空会社のクルーも宿泊しているようだった。もしかするともっとよい部屋があるのだろうか。
 使えるお金がないと不安でたまらないので、翌日の北京観光をお願いしている北京散歩さんへ電話をしてみる。「大丈夫ですよ。翌日に銀行へも行けますし、朝食代も立て替えますから」と。これで今日の夕食をホテルで食べてカード払いができれば問題はなくなる。ふぅ。
 気持ちが少し楽になったところで付近の散歩へ。ついでにフロントでカードの使用ができるか聞いたところ、使えるとのことでホテル内ですごせば当面の問題はクリアされることに。
ホテルの周りを散歩してみると、2002年に行った上海、蘇州と同じような昔ながらの中国の風景があった。多分、日本語はもちろんのこと英語も通じないのだろうから、もしお金があっても買い物や食事はできない感じがした。
 食事は2階のレストランへ。暗い雰囲気で、客がいるところだけ電気を付けているようだ。しかし日本のように節電がどうのこうのと言いながらどこでも明るいよりもよいような気がする。しかし、フロントでは少々通じた英語がレストランでは全く通じなかった。でも、写真付きのメニューがありオーダーはそれなりにできた。最も大変だったのが飲み物のオーダー。その中でも一番伝わらなかったのがスプライトで、中国では何と呼ばれているのだろう。結局、冷蔵庫まで一緒に行き、自分でもってくることに。味はどれもがおいしい上に量も多くて大満足だった。これだけ飲み食べしてわずか156元(日本円で2000円ほど)。
 ホテルには売店もある。カードも使用可能で、ATMのようなものもあったので、もしかするとクレジットカードのキャッシングはできたのかもしれない。あとは何もやることがないので、家族でトランプ大会をしてからおやすみなさい。

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