2ndDay
 7時に「北京散歩」さんがホテルに迎えにくることになっているので6時に起床した。とは言え朝食は「北京散歩」ご推薦の場所へ行く予定なのでホテルでは何もすることがない。ホテルの前を少し歩いてみると青空が広がり暑くもなく寒くもなく快適な感じ。出発前に部屋でシャワーを浴びることにした。このシャワールーム兼トイレでシャワーを使用するのはなかなか勇気がいる。床全体がタイルになっていてバスタブもなくトイレがある。どことなく違和感を感じる。名前からしてオリンピックエアポーテルなのだから北京オリンピックの前に建てられたとすればそれほど古い建物ではないはず。何よりお湯がザーっと使えればそれはそれで問題がないのに、ちょろちょろとしかお湯が出てこない。5月でこうだとすると冬は使えなさそうだ。
時間どおりに北京散歩さんが登場した。高速道路を一路北京市内へ向かう。途中で若干渋滞に巻き込まれるが、そのほかは順調で40分ほどで市内に入ることができた。どう走ったのか全くわからない。ドライバー&ガイドの姜さは日本語がとても上手で、走りながらいろいろなことをレクチャーしてくれるのでとても楽しい。
聞けば北京市の広さは四国ぐらいで人口は1800万人とのこと。40分ほどで市内に入ることができた。まずは北京散歩さんへリクエストをしていたおいしい朝食へ。「おまかせください」のとおり、とてもおいしい店だった。店内は何組かの先客がいるのみで100席はあろうかと思われる広い店内にしては空いているような感じがした。
 この店は広東料理の店とのこと。中に入ると何組かの先客がいるのみで100席はあろうかと思われる広い店内にしては空いているような感じがした。さんは注文も全てやってくれて、これはどんな料理だと説明もしてくれる。不思議なことに緑茶が一番高くて30元だった。コップ一杯のイメージだったが実は大きな急須にて出されるためそれほど割高でもないのかもしれない。でも日本の感覚では緑茶はサービスのような感じがする。オレンジジュース(18.8元)も500mlのボトルで提供される。
全5品をオーダーした。まずは「粥」普通の白粥(6.8元(88円))と青菜粥(8.8元(114円))、そして小龍包(19.8元(257円))、蒸エビ餃子(上段右(23.8元(309円))、そして姜さんおすすめの一品の腸粉(上段左(21.8元(283円))。レシートはあるのだが読めない上に漢字も旧字体が多くてうまく表現ができない。食事と飲み物全部で129.5元(1680円)と値段もリーズナブルで味もとてもおいしかった。
 食事の後は王府井へ行ってみることにした。ここは北京市内で一番のショッピング街になるとのこと。9時前に到着したので店もほとんど開いていないにも関わらず想像以上の人がいた。ここでようやく元への両替をすることにした。使う予定があるのは北京散歩さんへの支払いと、先ほどの朝食代ぐらいで後は特に予定がないので2万円分を両替する。立ち寄った銀行では、入り口にガードマンが立っており、さらに行員さんと客は完全に仕切られており下に空いた小さな窓からお金をやりとりするしかなく日本の銀行のようにオープンな雰囲気は全くなかった。両替も終わりこれでようやく安心して街を散策することができる。
 計画では王府井の屋台で朝食をと思っていた。でも羌さんから、「屋台で食べることに慣れていないのであれば屋台で朝食は止めた方がよいです」とのアドバイスがあった。それでも肉まんぐらいは食べてみたいと探してみたが、時間がまだ早かったからなのか店はほとんど閉まっていた。
 北京と言えば天安門広場、故宮をまず思い浮かべる。そのようなわけで当初から天安門広場の見学はリクエストさせていただいた。もちろん、その広さから全てを見学するのは無理だろうと言うのは想像していたので、天安門の前で写真撮影をと思っていた。しかしながら、近隣には駐車場がない上に入場券を購入するだけでもかなり並ぶことがあるらしく車中からの見学することになった。ぐるりと広場を車で一周する。かなり広い。
 時間がまだ少しあったので景山公園にも行ってみる。ここは、ちょうど天安門の反対側にある公園で、小高い丘があり、故宮全体を見渡すことができる。入場料は大人一名10元(130円)、子供一名5元(65円)で高いのか安いのかよくわからない。
 時間もないので、景山公園の本当の一部しか見ていないと思う。公園には43メートルの人工の山がありその頂上に万春亭がある。ゆっくり歩いても10分ほどで頂上へ登ることができる。故宮の周りには高い建物もないので全体像を見るのにはここからの見るのが一番ではないだろうか。故宮の反対側には鼓楼を望むことができる。30分ほど景色を堪能したので姜さんが待っている駐車場へ戻る。
 空港までは1時間は必要とのことで、北京市内の見学はここまで。先ほどは山の上から見ていた鼓楼を正面に見ながら一路空港へ向かう。市内は大都会で大きなビルが立ち並び昔ながらの町並みである胡同(フートン)は見ることができなかった。高速道路は途中で渋滞もなく12時に北京首都空港へ到着した。 
 出発便のカウンターを確認してスーツケースを再度カウンターで預ける。そこで懸案だった「アモイでの出国手続きを教えてほしい」と言ってみたところ「アモイ」では通じないようで英語では「シーメン」と言うらしいことがわかったぐらいで、結局その手続きはわからなかった。行けば何とかなるとは思っていても間違っていたらどうなるだろうと考えると若干不安になる。北京からアモイまでは国内線なので、国内線のセキュリティチェックを通過して搭乗待合室に向かうことにした。
 すぐにWiFiのID発行機があったので、パスポートを読み込ませてIDを入手した。結局時間もなくて使わなかったけれどなかなか便利だ。アイルクリームショップを発見したのでしばしそこで休憩する。その間に広い空港なので一人でゲートを事前に確認に行く。本当に広くて、しかもゲートの番号を見ると一番端にありそうな番号だった。ゲート番号の案内にしたがって歩いていくとゲートフロアから2階下がったところにそれらしきゲートがあった。しかし、ボーデングブリッジではなく、椅子10人分あるかないかの狭い場所だった。一応確認したのでみんながアイスクリームを食べている場所に戻ることにしたが、動く歩道がすべて逆方向に動いているので戻るのに10分以上はかかってしまった。

 お昼になりちょっとお腹がすいてきたので近くのフードコートへ行ってみる。ラーメンと中華料理のファストフード店があった。ラーメン店の方が間違いなく混んでいたのでおいしいのか思ったけれど、「お腹はあまり空いていない」とのことだったので中華料理のファストフード店へ。 
麺とエビの炒め物を食べてみる。レシートには麺は雪菜肉沫面と書いてあり22元(286円)だった。エビは什錦○仁と書いてあり○は虫に下で一字になっているのだがパソコンからは入力できなかった。こちらは38元(494円)。あとは水が7元(91円)、そしてビールが18元(234円)だった。
 出発の時間が近づいてきたのでゲートに向かった。一応下見をしているのでゲートまでは順調にいくことができた。しかし、搭乗待合室には出発の30分前だというのに我々4人の他には1人座っているのみでとても不安になる。ゲートには係員がいるので「シンガポール行きはここですか」と聞いてみたところ「そうです」とのこと。しかし時間はすぎるものの他に乗客が来る気配は全くなかった。そうこうしていると「最終の案内を・・・」とのアナウンスが聞こえた。しかし目の前の係員は声をかける気配もないので「搭乗はいつですか」と聞くと初めて「バスへ乗車してください」と回答があった。もう一人はイスに座ったままだったので、違うフライトだったのだろうか。結局我々4人のみを乗せてバスは飛行機まで。
機内へ入るとすでに我々以外の乗客は搭乗を終了していた。アモイ到着でわかったことだが、結局シンガポールまで行く乗客は我々4人だけで、他はアモイまでの乗客だった。想像するに同じ飛行機に2つのフライトナンバーがあり、搭乗ゲートも違っているのだろうか。最初からわかっていれば問題もないのだろうが知らないとやっぱり不安になる。
 北京首都空港は時間によって混雑していると聞いていたが、一寝入りして起きても何とまだ空港内におり、外を見ると飛行機は順番待ちの列に並んでいるようだった。結局飛行機の中で1時間も待機することになってしまった。
 アモイまでは国内線。しかし一応機内食らしきものがサービスされる。パサパサのパンにハンバーグでもなく何と言ってよいのか少し辛い味がした。最初はこれを4個待ってきたので、国内線はチャイルドミールのサービスはないのかなと。食べ終わる頃になってチャイルドミールのサンドイッチが出された。もしかするとビールもあるのではないかと聞いてみたところ「ノービール」と言われてしまった。結局1時間遅れのまま、アモイ空港に到着した。
 いったいどのような出国手続きがあるのかと飛行機を降りて進んでいくとすぐにプレートがあり、シンガポールと書かれている矢印の方向へ。ここで出国審査をすることがわかった。しかし何とこの部屋に案内されたのは我々4人だけだった。手荷物検査を終えるとこの部屋にいた出国係官全員がどこかに戻っていった。何と我々4人のために5名ほどの係官がわざわざ待機していてくれたようだ。出国を終えて待合室に行くとすでに搭乗の列ができていたのでそこに並んだところ、CAさんがわざわざ来てくれて、「時間があるのでいすに座っていてください」と。結局10分ほど待ち北京から搭乗してきた飛行機に優先搭乗させてもらうことができた。本当はこれからアモイ空港に来ることはないかもしれないので、もう少し空港内を見て回りたかったけれど、1時間遅れで到着しているので時間短縮のためには仕方がない。 
 アモイでの駐機時間は約30分だった。ここで少しは遅れを取り戻すのかと思ったものの飛行機に搭乗してから20分ほど待ち時間があり、結局遅れを取り戻すことができず定刻の17時15分から1時15分れでアモイ空港を出発した。アモイからシンガポールまでは約4時間。成田からシンガポールまでが7時間なので、北京経由でも搭乗時間としてはあまりロスタイムはない。今回は北京からの便が翌日便になった関係もあり札幌を出発してからシンガポール到着までは約34時間もかかっている。
 出発してから約1時間でドリンクサービスが始まる。ビールはここでもYAN JING BEERだ。銘柄を選択することは多分できないのであろう。すぐにミールサービスが始まる。チャイルドミールはマカロニパスタ。そして大人はヌードルorライスだったのでヌードルをお願いした。途中で上空からきれいな夜景が見えた。でもいったいどこなのかは全くわからず。4時間ほどのフライトでチャンギ国際空港第1ターミナルに到着した。
 チャンギ国際空港は到着、出発が同じフロアにあり、しかも区分けされていないので制限エリア内を自由に見て回ることが可能となっている。とは言え、早くマリーナベイサンズに行きたいのですぐに入国する。 
 両替をしてからタクシーでホテルへ向かう。「マリーナベイサンズにお願いします」と言うと「どちらのタワーに行きますか」と聞かれたので「タワー1へお願いします」と。昨年マリーナベイサンズのスカイパークへ行った際にホテルのフロントはタワー1とタワー3にあることはわかっていたが、予約段階では1、2、3のどこのタワーに宿泊できるのかはわからないので、ひとまずタワー1へ行ってもらう。空港から行く場合はタワー3が手前になるのでタワー3でもよかったかなと。道路も空いており20分ほどでホテルに到着した。
昨年に見たときはチェックインのために長い列ができていたけれど、さすがに23時すぎにもなるとフロントもすいておりチェックインもスムーズに終了した。
「2ベッドは用意できないので、ソファーベッドでもよいですか」と聞かれので「OK。でも上階でおねがします。」キーをもらうと53○○。「えっ53階」と、それだけでとてもうれしくなってくる。部屋に入るとこれまたびっくりするような間取りになっており、「さすがは5☆ホテル。下から2つめのランクの部屋でこの広さなのか」とこの時はまじめに思っていた。(実はかなりアップグレードされており何とスイートに宿泊していたらしい)ハイテンションでなかなか眠れなかったけれど、明日もあるので1時には就寝した。

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