全ての生物の遺伝子に組み込まれている最も重要なプログラムは、進化と調和を保ちながら、永遠に生き続けることだと言われています。
その進化をするためには何をすればよいのでしょうか。それは、人間に与えられている顕在能力と潜在能力の二つを合理的に働かせて心身を100%使いこなすことです。
「人間は、なぜ進化しなければならないのか」に対して、福島大学の飯田史彦先生は「成長するに最も適した存在だから」と述べられています。
広辞苑は、発行年代によって少し説明が異なりますが、私の持っている古いものには、ひと(人)とは@地上における生物中最高の発達をとげた動物。脊椎動物門哺乳綱霊長目ひと科に属し、現存種はただ一種である。直立して歩行し、手の指の運動能力が発達して、器具を使用すること、社会生活を営むこと、高度に発達した知能・理性・言語中枢が存在すること・・・・とあります。
霊長とは何でしょうか。霊妙不思議な力を有するかしら。人間と記載されています。私たち人間は初めから他の動植物と一緒に生まれながら異なった次元の進化を歩んでいるように思えます。
健康な心身づくりに目覚め、さらに自己完成を目指して徹底した研鑽に目覚めた人に、初めて霊妙不思議な力を使える訳です。本物の人間になる。そして他の人が本物になるためのお手伝いをする。
私たちに備わっている五感は、目で見る、耳で聞く、鼻で嗅ぐ、舌で味わう、皮膚(肌)で感じるです。これは爬虫類脳的感覚です。人間はこの爬虫類脳に原始哺乳類脳が加わりさらに新哺乳類脳が追加されました。この新哺乳類脳こそ本物の人間になるための新バージョンだったのです。
心眼で観る、心耳で聴く、心鼻が利く、心舌で深く味わう、皮膚(肌)で自然との一体感を感じる等のように一段高い次元の機能を与えられています。この機能を使いこなすことが超感覚あるいは超能力と言われるもので、人間みんなに備わっていて、活用するか、しないか、ただそれだけです。
※ 五根 ( 眼 、耳 、鼻、舌、身)
五根の背後に意根というものがある。とっくりとものを観、とっくりとものを聴くときは、感覚器官の背後にあるこの意根というものの働きが大事になる。この意根をさらにその奥へと深く探求するのがじつは般若心経の「心」なのです。
その意根をとりあげてみると、これは、どんな感覚器官にも属。していません。眼だけとか耳だけの働きを強化するのだけではありません。つまり、どの器官にも平等で区別がないのです。それゆえに、音を観る、香りを聞くというような言い方が出てくるのです。
心眼で観るとはこのことでしょう。心耳で聞くとはこのことです。(この部分は古い日記のメモ書きで出典不明)
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