「小説『塩狩峠』」について

東京生まれの永野信夫は、十才になるまで祖母のもとで育った。
母が「ヤソ」であるために祖母に疎まれ、家を出てしまったからだ。
祖母の死後に母との生活がはじまるが、やはり宗教観の違いに戸惑う。

やがて友人吉川の誘いで北海道に渡り鉄道会社に勤めるようになる。
そして、片足が不自由なうえに結核に冒されている吉川の妹、ふじ子に思いを寄せる。
明るく振る舞うふじ子や、町で出会った伝道師の生き方に魅せられ、キリスト教を受け入れるようになる。

敬虔なクリスチャンとなった永野信夫は、ふじ子と結婚を約束し・・・・・。
塩狩峠(北海道和寒町)は天塩と石狩の国境にある険しく大きな峠で、 明治42年2月28日、ほどなく勾配をせりあがるように進んだ。
その時、列車の最後尾の連結器が外れ、客車が後退をはじめた。
偶然、乗り合わせていた鉄道職員の永野信夫が、とっさの判断で、 線路に身を投げ出し、自分の体で客車をとめた。
事故は結納に向かう列車で起きたと設定し、悲しみを募らせる。

この本がきっかけとなって、クリスチャンになった人や牧師になった人もいます。
また、塩狩駅の無人待合所にあるノートには、 「三浦綾子さんの本を読んでキリスト教を信仰することになりました。
新婚旅行の途中に立ち寄りました。ありがとう。」等、感謝の気持ちを書いて行かれる方が、大勢いるそうです。

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