「もうひとりの博士」について

新約聖書のマタイの福音書2章には、「東方の博士たちがイエス様の誕生を祝い、 『黄金・乳香・没薬(モツヤク)』を贈り物としてささげた」と記されています。
『三人の博士たち』と言われていますが、本当は聖書に『三人の博士たち』とは記されていません。
でも、「『黄金・乳香・没薬(モツヤク)』を贈り物としてささげた」と聖書には記されてありますので、 三人だったのでしょうね。

ところで、ヘンリ・フォン・ダイクの「もうひとりの博士」という物語では、アルタバンという博士も、 聖書に登場する博士と一緒に、イエス様の誕生をお祝に行くこととなっていました。
しかし、彼は待ち合わせの場所へ行く途中で、人助けをしていたため、待ち合わせの時間に遅れてしまい、 アルタバン一人で行くこととなりました。

『サファイア・ルビー・真珠』を贈り物として用意していましたが、『サファイア』は、らくだを買ったりし 『ルビー』は、旅の途中で赤ちゃんを殺そうとするローマ兵に渡してしまい、イエス様のプレゼントが 『真珠』だけとなってしまいましたが、イエス様にささげるために『真珠』を大切にして エルサレムへ向かって行きました。
そして、故郷を旅立ってから、33年の年月が過ぎて、アルタバンは年老いていましたが、 ゴルゴタの丘へ登っていかれるお方が、救い主のイエス様と知り、アルタバンも必死に丘を登って行きました。

すると、一人の少女が奴隷に売られていく所に遭遇したため、 アルタバンは、イエス様にささげるために大切に持っていた『真珠』を売人に渡して、少女を救いました。
やがて、アルタバンの息が絶える時、「わたしの兄弟であるこの最も小さな者の一人にしたのは、わたしに してくれたことなのです。」というイエス様の声を耳にしました。

ヘンリ・フォン・ダイクの書いたこの物語は、自分の思いどうりではない時、自分では理解できない時でも、 「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」(旧約聖書:伝道者の書3章11節)ということを、 学ぶことが出来ますね。

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