「飯島夏樹さん」について

飯島夏樹さんは、「移植は適さない」と診断され、うつ病とパニック障害を併発。
家族と友人の励ましによって、うつ病とパニック障害は、ほぼ克服しましたが、二度の手術と様々な 治療を施したにもかかわらず、肝臓は悪化していきました。
2004年5月に余命宣告を受けましたが、余命宣告期限を越えて、188日後の2005年2月28日に 『天国行きの切符』を手にしました。
本屋さんに、「ガンに生かされて」(新潮社)というタイトルで、発行されていますので、 是非お読みいただきたいと思います。
寛子夫人が付記の中で、このように書いておられます。

最後まで、生かされた、生きようとしていた、と感じた。
でも、最期の瞬間があまりにも早過ぎた。
いや、夏樹は独りで頑張っていたのかもしれない。
でも、夏樹は私達のことを思ってくれて、ハワイにも引っ越し、最期まで好きな事をやりとげ、まるで大型台風 のようだった。
大型台風の去った後は、抜け殻のようだけれど、何だかもっと夏樹と近くなった気がする。
いつもそばにいる。
夏樹が天国から、「おおー、泣いてる。泣いてる。」と見下ろしている。
朝起きたタマキ(三男)に、「パパ、天国へ逝ってしまったよ」と言うと、走ってベットルームへ。
パパのいない部屋を見て、一瞬かたまり、
「寂しいね〜」
今朝、タマキが大きな声で、
「ねぇねぇ、パパはいないな〜、天国行って・・・・・」
そこは苦痛もない、いい所て知っているかのように。
2005年3月2日 午前九時

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