七久里の境界道

 この写真は、上中関の春日神社の前(セブンイレブンの駐車場)から北東(飯田の方向)を撮影したもので、中央の道路は旧国道、向こうの段丘は七久里の集落です。旧国道がとぎれた上に、少し路面が見えるのが江戸時代の伊那街道の「なめくり坂」で、手前の旧国道から続いているのですが、最も近い白壁の建物の所では建物の右を通っていて、その旧街道が飯田市山本と阿智村の行政界です。

 昭和32年、春日神社前から山本にかけて約1キロの直線道路(国道)ができたとき.村人はその大胆な設計に目を見はりましたが、この伊那街道の路線もそれと平行に約1キロの間、高低差こそありますがほとんど直線に通っていて、これは千三四百年前に開発された東国への官道で、東山道の道筋であることが次第に明らかになりました。中央遠望の山は二つ山です。
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〜 参考 〜
 → 阿智の産土神 『山の神社』