平成8年5月から行われていた智里の大垣外遺跡の発掘調査がこの程終わりました。 この大垣外遺跡は、古代東山道の通過地になっていて、山ぎわの熊谷さん宅の庭の隅からは、旅人が網掛・神坂の峠越えの無事を祈って神に手向けたと思われる石製模造品が、200点以上も出土していることから、今回の発掘調査も特にその点に留意して進められてきました。
予想どおり道路跡とみられる幅約2m、深さ20pほどの帯状の窪み(写真中央)が検出され、古代東山道跡の可能性が強いと推定されています。(手前の大石は後の転入) また、新たに石製模造品が270点と、当時の祭祀用土器の出土とは当地の特異性を示し「峠下の祭祀」のあったことを思わせます。 (H9・3)