表紙に戻る 総合目次 足あと 1章 愛郷 3章 阿智の産土神 阿智の御祭神
 諏訪大明神

  所在地(氏子):阿智村智里(中平)

  祭神:建御名方命(たてみなかたのみこと)       
風情のある参道
境内の小社群
花札の絵柄(鹿に紅葉)か?
中平諏訪大明神 一の鳥居
 由緒等今のところ不明である。昭和9年(1934)発行の智里村誌には、村内の16社を取り上げて解説しているが、その中にも見当たらない。個人の氏神または有志による勧請であろうか?地元の方によると、現在は中平地区でお祭りしているという。

 参道が長く、一の鳥居から100mほど上ると石段となる。社殿は小さいが、参道はよく整備されている。氏神の合社と思われ、境内には小祠が点在する。

 この地は古代東山道の道沿いで、網掛峠から下った最初の人里である。構造改善の際に石製模造品が多数出土した大垣外遺跡は、道をはさんだ向かい側である。また、戦国末期から江戸時代には小野川関所があった。このような土地であるから、この社も古い由緒がありそうなものだ。
 もっとも、阿智村では村社以上で建御名方命を主神とするものがないので、意外に新しいものなのかも知れない。

 ところで、社殿に透かし彫りされた鹿に紅葉のような図柄は何を意味するのか・・・?