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40.「驚くべきサツマイモの威力」


 今年も「サツマイモ掘り」を敢行した。我が家のサツマイモは「鳴門金時」だ。これを狙って今年初めて「ヌートリア」が出没。近所のほとんどの野菜が被害にあっている。
 我が家では対策として、網をかけた。効果は絶大で被害は一切なし。だが、収穫時には網に絡んだ蔓の処理が大変だった。いつもの2倍の時間と労力をかけ、やっと収穫を完了した。約100kg。
 さっそく小さいものだけを「ふかし芋」にする。新鮮でうまい。食いも食ったり8個。翌朝、すぐにその効果が表れた。
 何日ぶりだこの快感は。太さといい、色つやといい、長さといい、申し分ないしろものだ。いつもシャワー洗浄するが、今回は紙を使ってみた。思った通り紙に何もつかないのだ。野生の動物になった感じだ。驚くべきサツマイモの威力。来年もサツマイモ栽培はやめられない。
(2008.9)




39.「驚くべき雑草の生命力」


 葡萄畑や野菜畑の除草作業に手を焼いている。いくら削っても除草剤を撒いてもほんの一時だけしか効果はない。なぜ次々と生えてくるのか不思議に思っていた。
 先日ラジオの子供電話相談で小学生からの「なぜ草は大きくなるんですか?」という質問に対して偉い先生が答えていた。その内容の一部・・・
 雑草はものすごく小さくてたくさんの種を作る。しかも数種類の雑草がそれぞれたくさんの種をばらまく。その数は1平方メートルあたり1億個。しかも種の寿命は10年以上。土を掘り起こしたり耕すことで、土の中の種が光を受けて生長を始める。もし雑草が生えないようにするには10年以上除草を続け、種が落ちないようにするしかない。・・・
 除草作業をするたびに、新しい種の発芽を促していたことに唖然とすると同時に雑草の生命力に驚かされた。

(2008.7)




38.「運は自らの手でつかめ??」


 近くのあまり有名でない観光地へ自転車で出かけた。急に用を足したくなりトイレに駆け込んだ。このトイレ、昔ながらの方式で紙もなく、もう何日も誰も入っていないようだ。勇気がいったが背に腹は変えられず利用させてもらった。すると昔懐かしいいたずら書きがあった。卑猥なものが多く、昔ならニヤニヤしただろうが今では何の興味もなく、ただ汚なさだけが目立っていた。
 そういえば昔のトイレにはおもしろい落書きがあった。頑張っているとき丁度目の前に、「左を見よ」と書いてある。左を見ると「右を見よ」と書いてある。右を見ると「トイレの中でキョロキョロしないで下さい」。
 また、「カミに見放されたら自らの手でウンをつかめ」とか、「頑張っていますね。今日の調子はいかがですか」などなど。その日一日をニコニコ顔で過ごせる、楽しい落書きが多かったように思う。今のトイレはどうなっているのかな?
(2008.5)




37.「歯だけが元気??」


 医者通いを始めてすでに6年。最初の頃は、血圧を押さえようと生活を正し、食事を制限し、運動を取り入れるなど頑張っていたつもりだったが、逆に2年前から隠れ脳梗塞の一歩前と診断され、朝一錠だけだった薬も、朝3錠、夜2錠に昇格した。
 さらに最近左肩が痛く整形外科で診察を受けた結果、いわゆる「50肩」(60を越えていても50肩?)だそうで、そのうち治るか痛くなるかどっちかだと言われた。ビタミン剤を1ヶ月くらい飲んで様子を見ようということになり、さらに薬が増えた。
 どの医者も「加齢」ということばで片付けてしまう。仕方がないのかなぁ。そんな中、唯一自慢できるものがある。「歯」だ。若いとき数本治療したが、28本すべて自前の歯だ。今でも歯磨きの練習を怠らない。
 まず、糸ようじでほじくり出す。次に歯科で購入した先の細い歯ブラシで歯と歯茎の間をマッサージをするように小刻みに動かす。最後に専用のスポット歯ブラシで歯と歯の間に滑り込ませ上下に軽く振動させる。このときに残っていた食べかすが出てくることがある。この3本立ての歯磨きを朝晩実行し、さらに半年に1回歯医者で歯石除去を行う。この歯科で最初に歯石除去してくれた女性の歯科衛生士の技術も今やプロ並み?。その彼女が言う。「年齢の割には丈夫な歯ですよ」(「年齢の割には」というのは褒め言葉?)。
 最初4〜5mmあったポケットの深さは今ではすべて2mm以下。いつも口を半開きにしてきれいな歯並びを見せびらかしている。
(2008.4)




36.「きゅうこ・うえ??・・・忘れ去られる日本語」


 野口恵子著「かなり気がかりな日本語」という本に興味あるところを見つけた。
枚、匹、頭、羽、台、冊、足、階、軒、本、杯、人、個、度、回など、ものを数える単位となる言葉が最近忘れ去られようとしているという。「9歳年上の人」を今の若い人は「きゅうこ・うえ」と言うそうだ。以前は「豆腐一丁、あげ1枚下さい」というような言葉は学校で習ったものではなく、店先で店主との会話で覚えたものである。今は「ワンパック」とか「1袋」だ。今の若者は物心つくころから、一カ所にありとあらゆるものが揃っているスーパーやコンビニなど出入りしており、「一斤」という言葉を知らなくてもパンは「1塊」として買える。言葉を知らなくても自由に手に取ることができる。利便性と引き替えに子供に言葉を教える機会を放棄しているというのだ。
 そういえば、ウサギを「羽」とか、タンスや羊羹を「棹」とか言うこと自体少なくなってきている。単位を言い合う「言葉遊び」も今や過去のもの。何でもかんでも「便利だから」「合理的だから」ってことで、変わっていくんだろうなぁ。
(2008.2)




35.「立ちションが50%??」


 今朝の新聞に「便座に腰掛けて小便をする男性が50%に近づいてきた」という内容の記事を見つけた。主な理由は、小便用の便器が取り付けられていないため便器が汚れるから座ってやれ、と妻から言われたなど、便所の造りからくるものと、狙ったところへ命中させるという男の持つ本能的な「狩り」的な要素がだんだん失われつつあるというものであった。
 先日、スーパーで用を足していたら、隣に小学生がやってきて、便器の前に立つや否やものすごい勢いで「シャーッ」とやり始めた。その間わずか15秒。手も洗わず元気に出て行った。
 隣は「しみ出た」感じで50秒だ。しかも丁寧に手を洗い、乾燥機でいつまでも乾かしてからやっと退場する有様。
 若い頃友達と飛ばしあいをやったり、蛙や虫を狙って力強く放出したこと、そして放出時の快感が懐かしく思い出される。
 自分も小便だけやろうと座ったこともあったが、なぜかしたくもない「大」を催すのだ。習性は怖い。そのうち大も小も垂れ流しになるのかなぁ。
(2008.1)




34.「いろんなことが起こる中高年」


 朝食にパンが出た。パンに切れ目を入れ、野菜だのハムだの卵だの・・相当分厚く入れ、大きな口を開けてガブリとやった。その瞬間、左耳にキーンという耳鳴りが走った。その直後から水が耳に入ったときのようなツーンとする感じになった。一瞬脳溢血かと思い心配したが、頭は痛くない。ただ、空っぽの頭のように、歯をカチカチさせるとツンツンという反応が収まらない。後数時間経ってもよくならないので決心して耳鼻科へ行く。
 最初問診票に「朝大口を開けてパンを食べたらキーンと耳鳴りがした。それ以後水が入ったような感じが続く」と書いて受付に渡したら「ニヤニヤ」としながら「保険証を見せてください」と言われた。少し嫌な感じ。
 医師にも同じように話すと、耳の中を見るやいなや「耳あかを吸引します」「・・・」「どうですか」「???」「アレッ、治っている」
 「大口を開けたとき、鼓膜の前の下側に空間ができ、そこへ小さな耳あかが落ち込み、鼓膜を圧迫している」ということ。「あまり大きな口を開けないように。それと、ときどき耳あかを掃除するように」・・・大口をあけたばっかりに1200円もかかってしまった。いやぁ、年をとるといろんなことが起こるもんだ。
(2007.12)




33.「もう、どうにも止まらない♪ No−2」


 12年間使っていたTVのリモコンが1年前からおかしくなった。4チャンネル(毎日放送)をいくら押しても無反応。チャンネルを順送りしないと写らない。ボリュームボタンも日によって、時間によってはウンともスンとも言わない。そのうちゴム製のボタンがはずれかけ、バンドエイドで貼付けて使ってきたが、最近10個以上のボタンがダウンした。しかも、6と4チャンネルは順送りですら、最低30秒待たないと画像が写らない。
 今流行のデジタルTVへ買い換えをしたくても、田舎都市なので来年3月まで待たねばならない。今は録画機を中継して操作を行う有様。・・・・
 愛車のシビックが6年で10万`を越え、来年早々3回目の車検を前に、バッテリーとタイアが危なくなってきている。年が明けると大幅な値上げがあるという噂に、今交換した方がいいかどうか悩み、販売店で聞いてみた。
 TVに車。こんな金食い虫にいつまでも固執しないで、目と足の健康のため、いっそのことどちらも捨ててしまおうか、本気で考え、しばし悩んだ。そして出した結論は・・・こうだ。
 
え〜い。やけくそだ〜。いてまえぇ〜。

と言うわけで、先日タイア専門店へ行く。同じ買うならいいものをと、静かで乗りごごちのいいタイアを注文した。REGNO−R9000というもので1本2万近くする。4本と装着代それにバッテリー共々85000円なり。しかしである。実際に乗ってみて目や耳を疑った。軽快で静かで乗り心地もすばらしいのだ。人に話すと、「どんなボロ車でも新しいタイアを履いたときくらいは静かなもんよ」。それにしてもすばらしいのだ。こんな経験は初めて。この興奮にTVもついに「Let's Go!」サインを出した。
 年を越せばすぐ車検。その際任意保険(車両保険も含め)と合わせると・・・。そして10年を越える冷蔵庫もうなりだした。もう何があっても「♪そんなの関係ねぇ。もうどうにも止まらない♪」
(2007.12)




32.「ミーハーの嘆き」

 11月4日(日)瀬戸内海に面した古い漁港「室津」で「港祭り」が開催された。 漁港だけあって魚類が大変リーズナブルな値段で購入できるのが売りで、毎年賑わっているというニュースに、急に行ってみることにした。
 駐車場が混むと読み、少し離れた小学校の臨時駐車場へ向かう。早かったので楽々駐車でき、徒歩10分くらいで会場に着いた。
 すると、いきなり「賛助金一人100円をお願いします。ワッペンを胸に貼らないと魚が安く買えませんよ」ときた。祭り会場に入る人すべてから徴収しているのだ。納得できないまま支払う。
 さすがに会場では魚売り場の前はすでに人だかり状態だ。一箱1000円〜8000円の「ワタリガニ」が山積みされていた。お目当ての3000円に照準を合わせ買おうとすると、「販売は10時10分からです」と言われた。時計を見ると9時20分・・・・このままこの場所にじっと待っていれば確かに買えるが、どんどん増え続ける人が、販売場所めがけて押し寄せてきている。100円取られたからというケチ臭い考えで並んだものの、「今自分は何をしているんだろう」「今頑張って買う必要がどこにあるんだ」「10数匹の小さいワタリガニを買ってどうするんだ」「誰が食べるんだ」など、冷めた気持ちがフッと湧いてきた。
 焼牡蠣やみそ汁など無料サービスもあるが、今からそこへ並ぶのは至難の技。「せっかく来たんだから」「100円も払ったんだから」「元を取らねば」という貧しい発想しかできない自分が情けなくなった。そして出した結論は「もう帰ろう」だった。
 10時前に駐車所へ着いたらもう満車状態。胸にワッペンを貼ったまま車に乗った。この祭りはもう二度と来ないだろう。だって、魚を買う以外何の楽しみもないのだから。テキ屋さんも締め出して時間までは物を売ってくれないのだから。 
(2007.11)




31.「また増えた新しい経験」

 9月15日(土)朝、勤務先で何気なく窓の外を見ていた。青く澄み切った空。「今日もいい天気だ」と思った瞬間、右の目の上あたりに虫が飛んだ。手で追い払ったが、右に逃げた。 しばらくして、また虫が飛んだ。また追い払ったが逃げた・・・
 家に帰り妻に話すと「あぁ、そりゃぁ飛蚊症だ」「???」「私なんざぁ、もう10年前からなっとらぁ。そのうち慣れる」と先輩顔で申された。
 さっそくインターネットで検索。すると、ほとんど加齢のために起こる現象で「もう治らない」とか「眼底出血による怖いことも考えられる」とか「そのうち気にならなくなる」など、いろいろ書いていた。「そのうち気にならなくなる」を信じていたが、その夜、暗がりで白く光るものがチラチラ見えたので、急に怖くなった。さっそく医者を捜したが、3連休でどこもお休み。新聞で休日救急病院(眼科)を探すと、「あった」。翌日診察を受けたが、眼底出血もなくやはり「加齢」だった。「これは目の中にできたシミみたいなもの」で「今の虫の形が変わったら、再度診察した方がいい」と言われた。今日も明るいところへ出ると、目の前をチラチラ横切る虫がいる。
 40才代で起こった耳鳴りも衝撃的だったが、これはもう慣れた。今度は「虫だ」。加齢ってすばらしい。いろんなことが経験できる。次は何が起こるんかなぁ。
(2007.9)




30.「どうにも止まらない♪ No−1」


 暑い夏、家のどこにいても暑い!暑い!の連発状態だ。こんなとき、扇風機を弱の首振り状態にし、畳の上に大の字になってCDやMDを、時にはカセットテープやレコードも聞く。
 歌詞はあまり気にしない。リズム、テンポ、曲の感じがよければ何度でも繰り返し聞いている。たいていの場合、数分で居眠りを始める。
 「ポピュラー歌謡曲集」を聞いていた。山本リンダの「どうにも止まらない」という懐かしい曲の途中「ポコポコ」という立体的な太鼓の音が入り、目が覚めた。その後の歌詞を聞いて驚いた。それは3番から始まった。

♪♪・・・
港の誰かに声かけて(ジャンジャンジャン)
広場で誰かと一踊り(ジャンジャンジャン)。
木陰で誰かとキスをする
それも今夜はいいじゃない。(チャカチャカチャカチャカ・・・)

はじけた花火にあおられて(ジャンジャンジャン)
恋する気分が燃えてくる(ジャンジャンジャン)。
真夏の一日カーニバル
しゃれて過ごしていいじゃない(チャカチャカチャカチャカ・・・)
あぁ、蝶になる花になる、恋した夜はあなた次第なの、
あぁ今夜だけ、あぁ今夜だけ、もうどうにも止まらない
・・・♪♪

 1、2番は普通の歌詞だったので、気に留めることもなく楽しい音楽だなと思っていたが、こんな内容の歌だなんて、初めて知った。また音楽を聴く楽しみが増えた。
昨日亡くなられた「阿久 悠さん」の作詞だとか。ご冥福を祈ります。
(2007.8)




29.「人間ドック」


5月始めに行った人間ドックの結果が最近郵送された。どうして一ヶ月以上もかかるんだろう。異常なしならまだしも、危険信号だらけの結果だっただけにショックだった。
 コレステロール、中性脂肪関係、糖尿関係は「異常なし」。体重も正常範囲だった。だが・・・胆嚢ポリープは変形し、新たに石も発見され、一段と危険が増している状況になった。でも1年間の様子見という判定。クレアチニンという物質が基準をオーバーし「C判定」。クレアチニンって何だ。さらに、十二指腸に異常があり胃カメラで「再検査」・・・
 胃カメラはすでに5回ほど経験したが、あまり好きではない。最初はものすごくスムースだった。痛くもかゆくもなく、見事な技というしかない。これなら何回でも受けてやろうと思ったくらいだ。ところが2回目は油断していたこともあるが、無茶苦茶下手な技師に当たった。死ぬかと思った。
 思えば体にある穴という穴ほとんどに何かを挿入された。大腸ポリープを削除されたこと以外、たいしたことがなかったことは有難いと思っている。ただ、今回の胃カメラは何か不気味な感じがする。いつ行こうかなぁ。行きたくないなぁ。
(2007.6)




28.「ちょっとしたこと」


 久しぶりに車を磨いた。水あか取りの洗剤をスポンジにたっぷりつけてゴシゴシこすった。薄汚れた所や、小さい筋のような傷あと、カラカラに乾燥した虫の残骸などがみるみるきれいになっていく。
 水洗いは、昔は水道水をホースで惜しみもなく使っていたが、今は「如雨露」6g×3回だ。この時期は乾燥も早い。数分後ワックスをたっぷり使い、しっかりとこするように伸ばしていった。ここでコーヒータイム。
 白く乾いたワックスを柔らかい布(実は自分の古下着)で拭き取っていく。磨くたびに昔の輝きがよみがえる。触れると何とも言えない肌触りだ。
 このワックスがけは予想以上にきつい作業だ。すべてを磨くと汗だくになる。後ろと左右のドアは次回にしよう。
 前の家に、1年半前若い夫婦が転居してきた。昨年の秋、二人目の赤ちゃんが誕生。その子供をおぶったお嫁さんが花に水やりをしていた。「お早うございます」「おはようさん」「車、きれいになりましたね」「1年ぶりかな、ワックスを掛けたのは」・・・など、普通の話をしていた。しばらく経ったとき、妻が勝手口から洗濯物を持って出てきたので、「今、何時なら?」と少し横柄な口調(あとでそうだったかなぁと感じた程度)で聞いた。すると「もう9時前ですよ」とやさしい声が帰ってきた。・・・・何となく気まずい空気が流れた。
(2007.6)




27.「携帯電話」


 「携帯電話」を手にして5年が過ぎた。誓って携帯は持つまいと思っていた矢先の平成13年冬、突然事故に遭遇。そのとき「携帯電話」の必要性を感じ、緊急用の携帯電話を手にした。
 AUのプリペード式の携帯電話だ。初期費用13000円。どこへかけるにも6秒間10円、Cメール1回10円、長時間話をする必要がある場合は高くつくが、必要最低限の用件しか話さない者にとって、基本料金もなく「1年間1万円ぽっきり」のプリ携にはとても満足している。
 その格安「プリ携」ですら、今もったいない状況にある。特に今年、6ヶ月で2000円も使っていないのだ。番号を教えているのは10人程度。相手からかかってくるときは、深刻な場合が多い。
 現在進化し続けている携帯。若いときならきっとワクワクして飛びついたはずだが、今の機種で不自由と思ったことは一度もないし、小画面では目がついていかない。「加齢」が加速しているのかなぁ。
(2007.5)




26.「やはりだめか」


 平成12年に「生命保険」から「医療保険」に変更して以来7年を経過した。 平成16年に腹に突然できた異様な「ホクロ」が急成長を始めたため心配になり 皮膚科に相談したところ、これは取り除いた方がいいと言われ手術。 一日だけ入院し数日間通院した。幸い癌ではなかったが、早速保険会社に保険金を請求。 とても親切で提出資料がすぐ送られ、簡単な書類のみで即刻保険金が支払われた。 手術費用は出ないのか質問すると、この程度の手術は該当しないと言われた。
 これまでに保険会社に支払った金額は軽く100万円を突破。こんなとき、 保険会社の不払い保険金のニュースが流れた。「貯金していたらなぁ」という思いが だんだん強くなってきていたときだけに、淋しい考えが頭を駆けめぐった。
 約款によると、手術した場合5〜20万支払うという特約事項では、「皮膚の手術」は 25cm2以上の移植と検査の結果「癌」が認められるもの以外はだめとあった。 わずか6針の手術ではだめとわかっていたが、不手際が報道されたことで、 もしかして保険金が下りるのではという淡い淋しい期待を持ちながら、 ダメ元で電話してみた。
 「今大変混み合っています。そのまま待つかあとでかけ直してください」と言われ続けること15分。名前、生年月日、住所、証券番号で本人確認されたあと、事情を話すと、優しい言葉遣いながら「だめなようですねぇ」と素っ気ない返事。「やはりだめか・・・」
今後も毎月多額のお金を掛け捨てていく。もったいないし、病気にはなりたくないし・・・
(2007.4)




25.「ガス発生装置」


 寒い時期なると毎年決まって胃の左あたりに鈍痛を感じていた。 降圧剤を飲むようになって3年目になり、その副作用でも出はじめたのかと心配し、 かかりつけの医者へ行く。
 エコーを撮ったりX線撮影をした結果、医師が目を見張った。 何と、小腸から大腸にかけてガスが充満しており、こんな凄いガスは見たことがないというおまけまでつけられた。
 写真を見ると、お腹中に輪っかのようなものが数珠つなぎ状態。一カ所に溜まると腸閉塞という恐ろしい病気になることがあるが、順に並んでいるのでその心配はないとも言われた。
 暖かくすること、冷たいものは一切取らぬこと、適当な運動をすること、そしてこの薬を飲みなさい、と言ってもらった薬が「ガスコン」。
飲み始めて2日目あたりから、出るわ出るわ、TVの音に紛れて出すわ出すわ・・・上へ下への大合奏。TVを見ながらウトウトしていた妻が飛び起きた。
(2007.3)




24.「鍵を閉じこめた・・・」


 先日、あるスーパーの駐車場で買い物を終えた婦人が車の後ろで呆然と立っていた。見ると近くのGSから呼ばれたと思われる若い人が、しきりと窓枠の隙間から物差しのようなものを入れたり出したりしている。キーを閉じこめたようである。
 見ているのも失礼と思いその場から離れた。約1時間後に戻ったところ、まだ鍵が開いていなかった。婦人は近くにへたり込み、若い人は汗を出しながら相変わらず出し入れをしていた。数人がまわりを囲んでいた。そこへ、遠くから見ていた初老の人が近づき、「鍵穴から開けることができるで。奥さん鍵を貸して?」・・・・このひとことで、まわりに元気がみなぎった。その直後カチャという軽快な音と共にやっとドアが開けられた。 窓を閉め、トランクに鍵を入れたまま、荷物を取りだしそのまま閉めたらしい。
それにしてもこのおじさん。本気なのか、冗談なのかよくわからなかった。
(2007.2)



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