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Inside Farming Vol.91



Windows95のサブノートも無線LANに接続


  我が家の現役PCは、デスクトップPCのCeleron450、B5ファイルサイズのDynabookSS、B5サブノートBIBLO-NC/Sの3台。前回までにCeleron450とSSは無線LANで接続した。今回は、これに残りのNC/Sを接続だ。

 その為にはまず、NC/S用に5Vの無線LANカードを購入しなくてはならない。今回は松本にある大手家電店で購入することとした。価格は9400円だが、最近流行りのポイント還元を換算すると実質8500円。インターネットの最安値店並であった(ここまで、無線ルータ+カード2枚+ケーブルにかかったトータル費用は約4万円となっている:2002年5月末)。

 前々回SSを無線ルータに認識させた経験から、とにかく、NC/Sに無線LANカードを正常にインストールできさえすれば、後は、無線ルータが自動的にNC/Sを無線LANの一員として認識してくれるということは分かっている。しかも、今回はドライバとユーティリティが既にNC/Sのハードディスクにあるのだから(前々回P.S.のP.S.)、なんの問題も発生しないだろう。買ってきた無線LANカードをPCスロットに差し込んで、ドライバをインストールすればそれで終わりのはずである。

しかし、しかし、である!

 買ってきた無線LANカードをNC/SのPCスロットに差し込んでもプラグアンドプレイ(PnP)が全く働かず、ドライバをインストールしようとしない。強制的にドライバをインストールしてみても無線LANカードに電源が供給されていることを示すLEDが点灯しない。不安を抱えつつ、コントロールパネルから、システムを開いて、ネットワークアダプタを見てみると、カードは一応、存在はしていた。そこでリソース・タブをクリックしたら、なんとI/Oポートアドレスが他のデバイスと競合しているではないか。

FM-BIBLO NC/S
 この場合の「リソースの競合」とは、コンピュータがそのデバイスを認識しようとしているシステム上のアドレスには、既に他のデバイスを認識するための登録がされているから、他のアドレスを指定して下さい!という意味である。何年ぶりかで目にするアラートにちょっと興奮。そう、10年ほど前、ISAバス全盛の頃のIBM PS/2互換機は、ボード1つ内蔵するだけでも、I/Oポート、IRQが他のデバイスと競合しないか確認する必要があったことを思い出した。当時はカードを差し込めばOSが自動的にカードを認識してくれるというPnPもなく、増設は一部のマニアの楽しみだったものだ。そして、そこで発生するトラブルを楽しみながら解決するのが喜びだったものだ(それが最近のPCはレガシ・フリーは当たり前。ISAだけでなく、シリアル、パラレル、PS/2マウスもないもんね。時代は変ったのね--と感慨深い)。

 この「リソースの競合」は、NC/SのOSは未だにWindows95のため、PnPが完全に働かなくて起こったものと思われる。解決方法は全く簡単で、Windowsが表示するガイダンスに沿って、空いているアドレスを指定するだけでOKであった(すんなり行き過ぎて、マニアとしてはもう少しトラブリたかったのだが・・)。これで、さっくりと無線カードが働きだした。もちろん無線LANからも認識されて、我が家のPC3台はめでたくLANで繋がったのであった。

 BIBLO-NC/S。Classic Pentium100Mhz、HDD の容量810MB、CDドライブなしという低スペックの非力なサブノートも、自由に使える外部のストレージやメディアを得たことでそれなりに使えるマシンとなった。処理能力以外は全てパワーアップだ(こうなるまで6年もかかったが)。課題の処理能力だって、LAN上にある処理能力の高いPCに、処理を渡したり、遠隔操作で処理して、結果だけ受取ることもできるのだから、かなり使えるマシンになった!といってもいいだろう。満足満足(続く)。

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