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Inside Farming Vol.87



無線LAN導入検討中


  家庭内にLANを導入することは、ここ2001年から2002年にかけてブームのようである。パソコンを2台以上所有している人口の増加の表れだろう。データの一元化、周辺機器の共有など、LANにした方が使い勝手が良いに決まっている。ブームの到来によって、めんどうな設定をユーザに意識させないで済むような製品も多く登場しているようだ。機も熟してきたようだし、我が家もついに導入を決意するとしよう。

 LANを導入するには、まず、接続するパソコンにネットワーク上の番地を割り振ったり、管理したりするルータの購入が必要だ。複数パソコンからのインターネット接続がメインならADSLモデム内蔵ルータというものもあり、モデムとルータの機能を併せ持っている。導入時のトータルコストでは優れるようが、園主の場合、まだ接続するADSL業者が決まっていないから、ルータ機能のみを持つものを購入することにしよう。LANの構成としては、デスクトップPCに内蔵の10BASE-Tボード(100BASEじゃないんです・・)とルータをストレートケーブルで接続し、ノートPCは当然、無線LANカードによる接続だ。

 現時点で利用できる無線LANの規格は伝送速度が11Mbpsの規格IEEE802.11bと、54Mbpsの規格IEEE802.11aの2種類がある。高速のIEEE802.11aはDVDもコマ落ちせず再生できる伝送速度だというから将来的なメリットは大きいが、電波が障害物の遮蔽に弱く、壁を2つほど隔てると極端にスピードが落ちるようである。従って、見通しのよいオフィスのワンフロアで使用するには、かなりの優れものであろうが、1階と2階での利用や、小さな部屋を幾つも隔てた場所での利用には不向きかもしれない。まあ、それ以上に、我が家の場合は、そこまで高速のLANに対してPCの処理能力がボトルネックになり、その性能を使い切ることはできないとも言える。

 そこで、11Mbps無線LAN対応ブロードバンドルータを選ぶとする。流通している商品間の性能の差はそれほどないようであるから、LAN接続の国際標準規格Wi‐Fi取得している機器ならば他社製品との接続の問題も少なく、何を選択してもよいようである。ただ、もし導入に失敗した場合に、ネットで情報を得やすいという意味で、人気の高い製品の中の一つを選ぶことにする。その候補は人気商品だけあって価格は高めだが、メルコのAirStation WLAR-L11-L(5月の定価27,800円>メルコAirStation関連のHP)に決定。ケーブル接続用の有線用LANポートも4つあるから、いざとなれば我が家のJUNK-PCも接続できそうだ。

 次に無線LANカードだ。ここで注意すべきは、とりあえず@カードも国際標準規格Wi-Fiの取得があるかどうか、A暗号化ビット長、B周波数範囲、BノートPCのPCMCIAカードスロットの電源電圧の4点だろうか。
 @のWi‐Fiについては最近の製品はほぼ対応しているから問題ないだろうが、確認することだけは必要だ。A暗号化ビット長は40bit、128bitなどがあって、長ければ長いほどセキュリティは高い。このビット長は同一無線LANでは混在できないため、LANに接続されている機種の1つが例えば短い40bitならば、他の接続機器の暗号化ビット長も最短のビット長である40bitの制約を受けてしまうという問題がある。従って、長いものを購入しておけば将来的によいだろう。ただ、現時点では長いビット長を有するLANカードの価格は、短いビット長のものと比べて少々割高という印象だ(きっとすぐ同一水準になるだろうが)。個人的には、家庭で使用する分には、他のセキュリティ設定を併用することで、短いビット長でもほぼ問題はないと思う・・。B周波数範囲は1〜14chに対応してることを目安にすれば、それでよいし、ほとんどのカードが対応しているだろう。
 C最後はPCMCIAカードスロットの電源電圧の問題だ。この電源電圧はPCによって5Vと3.3Vの2種類あるから、自分のPCの仕様を良く調べて、対応した電圧のものを選ばなくてはならない。96年以前に発売されていたPCのPCMCIAカードスロットは3.3Vに対応していない場合が多いから(園主のB5サブノートNC/Sもそうだ)、特に注意を要する。それ以降のノートPCの多くは5V、3.3Vの両方に対応しているらしいので、自己のPCのカードスロットの電圧が不明な場合は5Vのものを購入しておけば間違いはないだろう。ただ、ホットスポットなど内蔵バッテリによる屋外でのモバイル使用を想定すれば、カードスロットがもし3.3V対応なら、3.3Vを購入することも捨てがたいと言える。内蔵バッテリの消費を少しでも抑えることができるからだ。
 カードの価格は定価7000円くらいから15000円前後までいろいろあるようだから、自分の必要な規格と用途に合わせ、コストパフォーマンスで選べは良いだろう。とりあえす、ルータと同じ会社の製品を選択にするのが、初めて導入する際には安心感があっていいかもしれない。

 そして、いよいよ購入だ。安ければ安いほどよいが、なんとか、3万円前後にならないものか!。しかし、無線LAN関連の周辺機器はまだ中古に出回るほど消費者に一巡していないから新品を買うしかないだろう。しかし、もう秋葉原へは行きたくない。そこで、¥価格¥.comの価格を基準として、地道なネット徘徊で最安値店から購入することにした(続く)。

P.S.)無線LAN、商品についての質問はご自身でPCメーカ、周辺機器メーカ等へお問い合わせ下さいませ、ませ。商品の購入はご自身の責任と判断でお願い致しますね。

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