kawai fruits banner

Inside Farming Vol.89



無線ルータに無線LANカードを認識させる


 前回、思わぬ掘り出し物をインターネットで見つけ、気分も上々。いよいよ、無線LANの構築だ。せっかく新しいPCであるDynabookSSが届いたのだから、まず、このSSに無線LANカードを差し込んで、無線ルータから認識させるとしよう。

ところが、あれ?あれ?
 PCMCIAの無線LANカードをSSに認識させるためには、カードのドライバをSSに読み込ませる必要があるではないか。しかし、SSにはFDドライブもCDドライブもない。これは、困ったぞ。カードに添付のCDの中身をデスクトップPCで見てみると、ドライバとユーディリティ類を合わせて20MB程度。カードのドライバ自体は小さいものであろうが、ユーティリティもきっと必要になるであろうから全体をインストールするのが得策だろう。そうなると結構なボリュームだ。ドライブ類なくして、これを読み込ませるのは至難の業だ。

 仕方がない。それなら、その添付のCDから最低限必要な無線LANカードドライバのみを抽出してフロッピに書き込み、そのフロッピを外付けFDドライブを有する我が家の古参のB5サブノートBIBLO-NC/Sで読み込もう。そうやって、まず、デスクトップPCとNC/SのLANを構築する。その後に、ゆっくりとSSとLANを接続させる手段を探るというのは、どうだろうか。

えっなに?なに?
 このLANカードの電源電圧は3.3ボルトォッ?。前々回無線LANカードについてあれだけ注意を喚起しておきながら、SSの価格に眼がくらんでLANカードの電源電圧の仕様のチェックを忘れて購入してしまっていた〜〜。このカードはSSでは使用できるが、NC/Sでは使う事はできないものだったのだ。うーむ、痛手だが、NC/S用に5Vのカードを購入しなくてはならなくなってしまったぞ。まあ、せっかく無線LANを構築するのだから、ノート2台が同時に無線で接続できる環境の方が好ましいに決まっているので、この出費は良しとするが、せっかく一通りの機材があるのに、無線LANの構築が先延ばしになってしまうのは、ちよっと悲しい。そして、待ちきれない!。
 ああ、無線LANが構築できさえすれば、デスクトップPCのFDもCD-ROMもCD-Rも共有できて、CD-ROMが読めないなんて問題はあっさり解決するのだが・・LANを構築するために、LANが必要になるなんて、あまりにパラドックス!

で、結局どうしたかって?

 「立っているものは親でも使え」の金言どおり、勤め先にあるUSB接続のCD-ROMドライブを、”一瞬”だけお借りして、SSに接続。ドライバとユーティリティを読み込んだのであった(禁じ手を使ってしまいました)。ドライバを読み込むことによって、無線LANカードはSSに正常にインストールされた。無線LANカードが正常にインストールされれば、その後は、なにも設定もすることなく、今度は無線ルータがSSを無線LANの一員として自動的に認識してくれた。あっけないほどだ。これで、やっと家庭内無線LAN構築に向けての第一歩を踏み出すことができた!(続く

----------
P.S. ところで、SSにCD-ROMドライブを接続するための、CD-ROMドライブのドライバをどうやってSSに読み込んだか知りたいでしょう?ここでも、CD-ROMドライブを接続するために別のCD-ROMドライブが必要だ!というパラドックスが発生しそうだったのだが・・。幸いなことに、このドライバはフロッピで提供されていた。そこで、まずFDドライブを有するNC/SとSSをIrDA(赤外線)で接続。NC/SのFDドライブを共有に設定してSSからアクセス可能な状態にして、ドライバをインストールした。一生使う事もないだろうと思っていたIrDAだが、目の前にIrDAを有するノートが2台、インタフェース部分を向け合って仲良く机の上に並んでいたので、なんとなくこのマニアックな試みにチャレンジしてみたのだ。IrDAの通信設定は以前やったことのあるケーブル接続と同じ要領で(1997/7/1)、それほど難しくはない。転送速度は4Mbps程度は出るようである。
----------
P.S.のP.S. ここで、古参のBIBLO-NC/S用に、もう一枚同じメーカの無線LANカードを購入する事を想定して、一旦SSに読み込んだドライバとユーティリティ類を、今度はSSからNC/SにIrDAを介して転送しておくことも忘れなかった。これで将来の準備も万端だ。マニアックなIrDA接続も正味2回は役にったから本望だろう。
Inside Farming Index
Go to Inside farming index page


kawai@wmail.plala.or.jp

写真、本文とも Copyright(C) 河合果樹園