Planning48 【地盤補強】

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二度目の地盤調査(Building04 【表面波探査試験】参照)を行いました.
地盤改良については,【工事請負契約 基 打合せ#2】にも書きましたとおり,J社の保証付の地盤改良を行うことにしていたので,この二度目の地盤調査はJ社によるものです.

工事スケジュール表によりますと,今週から地盤改良工事が始まっているはずです.
日中に時間が取れたので,年休を取って土地を見に行ってきました.
一応工事の有無をH氏に確認すべくメールをしておいたのですが,連絡がちょっと急だったからか(行こうと思った日の前日の朝),返事が返ってきませんでした.
「まあ,予定通り工事は行われているだろう」と判断して現場に出かけたのですが,工事をしていないどころか,地盤調査から1週間は経とうというのに,それ以降全く手が入った形跡がありません.
往復1時間半の無駄足です.
ちょっと頭に来ました. (`ヘ´) プンプン

そんなことがあったので,N建築士とT社H氏の両方に工事が行われていなかった旨連絡したのですが,実はそのメールに対するN建築士の返事からウ〜ムと悩むことになっていったのです.

N建築士からのメールを一部紹介します.

実は地盤調査の報告と改良工事の内容が思わしくなくて、施工内容を検討協議中です。
Hydeさんには状況だけ説明してもかえって心配されるだけかと思い、方向性が決まってからご報告しようと思っておりましたが、かえってご迷惑おかけしまして申し訳ありませんでした。
取り急ぎ現時点までの経緯をご報告いたします。

先週末13日・14日に地盤改良の施工業者から報告と考察と見積をいただきました。
結果、不動沈下の恐れがあり杭打ちが必要と施工業者は判断してきました。
費用の見積は???,000円です。

週明けに構造設計者と私とで打合せした結果、杭打ちは確かに間違いが無いがそこまでの必要性が無いと判断しました。
そこで設計サイドからは下記内容で施工者に検討するように指示しています。
1. 悪いポイント周辺を1.5m程度掘削し、転圧をかけなかがら埋め戻す。
2. 表層改良の厚さを600〜700mm程度にする。

現在上記施工内容での施工者の見解を回答待ちの状況です。

工事をしていなかった理由は分かりましたです,Hi.
でも工事をしていない状態を見て一瞬かなり焦ったんですよ.
だってついこないだ工事代金の約1/3を振り込んだばかりで工事始まっていないんですもの….
「やられたか!?」って思ってしまいますよ….
まあ,理由が分かったので良いのですが,スケジュールの変更は連絡して頂きたいものです.

それはそれとして,問題なのは地盤改良の方ですね….
書かれていた見積金額は当初予定していた金額を約40万円オーバーします.
既に一度SS試験を行い,その結果を見てのN建築士やH氏の見解もお聞きしていたので,まさか工事金額がこんなにかかりそうだとは予想していませんでした.
N建築士が施工方法に対して指示を出しているようですのでしばらく静観して結果を待とうと思っていた矢先に,次のメールを頂きました.

業者は杭打ちで無いと保証がつけられないとのことです。
但しH氏が業者と値段を交渉してくれて、原設計との差額が10万円程度になる見込みとのことです。
相当のオーバースペックだと思うのですが、「保証」を前提にするとしかたがありません。

う〜ん,杭打ちでないと保証が付かないのか〜.
その為には約10万の予算増か….(H氏が価格交渉して約30万円値引きされた計算になります)

そしてメールを見た後しばらくしてからN建築士から電話が入りました.
電話で確認したのは以下のような内容でした.

保証を付けるための工事は…
N建築士の指示した工法は…

今まで出てきた工事内容と見積金額の変遷(Hは試算)は概ね次の通りです.

  金額 工事内容 備考
  表層改良 J社10年保証付 J社の見積 詳細不明
A-30万 同上 J社の見積 Aの施工面積見直し
A-45万 同上 T社の見積(初回) 改良する厚さを500mm程度とする
C-24万 表層改良 保証無し T社の見積(減額案) J社を利用せず基礎屋さんに施工して貰う
C-12万 表層改良 J社10年保証付 T社の見積(契約時) H氏による減額交渉 工事内容はCと同じ
E+40万 鋼管杭工法 J社10年保証付 J社の見積
G E+10万 同上 J社の見積 H氏による減額交渉 工事内容はFと同じ
H E-5万? 表層改良 保証無し N建築士の指示通りの作業をした場合の試算

GはFと比較すれば単純に30万円も減額されていますので,コストパフォーマンスは非常によろしいと思われます.
地盤の10年保証は付けたいと思いますし,保証のないHと比較しても試算で15万程度の差で済む訳ですから,【工事請負契約 基 打合せ#2】で納得した差額程度に収まります.
しかしなんか釈然としないのも事実なんです.

一つは,何でこんなにも簡単に(H氏による実際の価格交渉は大変だったのかもしれませんが…)30万も減額できるのかと言うことですね.
最初の見積はいったい何だったんだろうと….
本当に建築工事費は理解できません.
もう一つは,そもそも建築士に依頼したのは,予算的的に厳しい中満足度の高い家を建てる−言い換えれば,過剰な投資を避けつつ最大限の効果を得る−ためだった訳ですから,N建築士としては構造的にHの方法で大丈夫だとの判断をされているのに,保険を掛ける必要があるのかということです.
要はメンタルな部分でGOサインが出せないんですよね….
しかし結論を先延ばしにしては工事が進みませんので,早急に結論を出す必要がありました.

Kumadonは「10万円程度なら保証付けたら? 補強は地盤のプロが提案してきたんでしょ.」との意見です.
電話でN建築士曰く,「Hydeさんは考え出すとはまっちゃうから,保証付けちゃってらどうですか? これなら心配ないですよ. オーバークオリティーですが…(ボソッ).」
う〜ん,説得力あるような無いような….

悩むこと数時間,鋼管杭工法(J社10年保証付)でお願いすることに決めました.
さあ,今度こそ工事開始だ!


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