Planning42 【減額案#2 Hydeの逆提案】

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前回N建築士に減額案を頂きましたが,その案を全て受け入れるのはちょっと悲しい気がしますので,その中でも「これは残しておきたい!」と思われる物をどうにか復活させようと試みました.
方向性としては【減額案#1 N建築士の提案】の通りです.

”仕上げ方法の変更”はHydeとKumadonが週末などを使ってやれる範囲でなければなりませんし,いくら減額のためとは言っても,完成が遅れて現在の賃貸に長くいるようでは,その家賃分で足が出てしまいます.
やる気はあるのでその時間の確保だけですが,ド素人のHydeではそのあたりのあんばいがよく分かりませんので,施主工事の範囲は相談してから決めようと思います.

”設備のダウングレード”は細かい(価格の安い)ものをちょこちょこ変えても効果が薄いでしょうから,大型設備を中心に検討しました.
目安としては数十万円単位の設備が中心です.

まずは水回りの検討です.
今までの温めてきたプラン(【設備等の仕様#1】参照)のどこを割り切れるかです.


【キッチン】

基本的には変更予定はありません.
NORITZのEstudioです.
以前の検討ではワークトップの高さは900mmがちょうど良いと考えていましたが(このプランをフラットプランと呼びます),バーナー部の高さをワークトップに合わせてしまうと,五徳の下部で900mm,さらに五徳の高さが加わりますので,さすがに高すぎるような気がします.
NORITZのショールームに出向き,バーナー部だけ低くできるかどうかを確認したところ,50mm下げられるとのことでした.(このプランをスキッププランと呼びます)
これならワークトップと五徳上部の高さはほぼ一致して便利そうです.
ただスキッププランの場合,若干引き出し収納のサイズに制約が出ることと,フラットプランに対して多少値段が上がるとのことでした.
そこで両プランの見積を依頼してきたのですが,見積によると定価ベースで\36,200の増額になるそうです.
Hydeとしてはこちらの方がよいと思うのですが,Kumadonは収納の制約が気に入らない様子です.
まあもうちょっと協議してみます.

実は上がってきた見積とT社の見積を比較して分かったのですが,T社の見積はちょっと高いようです.
これはT社が儲けようとしたのではなくて,以前HydeがNORITZに見積依頼した時のものから「コレとコレはいりません」と不必要な物を削って仕様を決めたのですが,何点か抜き忘れた物があり,それらが見積価格に反映してしまったためであると思います.
今回再度見積をしたので判明しました.
実はT社の見積はかなり親切で,備考欄には定価と掛率が記載されています.
今回気が付いたのも,T社の見積に定価が記載してあったおかげです.
でも,もしかしたらNORITZの見積書に記載されていない必要部材があるのかもしれませんので手放しで喜べないのですが,Hydeの試算では約\60,000の減額効果がありそうです.


食器洗い機は指定品ではなかったです.
非常に紛らわしい型番ですから無理もないのかもしれませんが,Hydeの候補はホシザキ”BJW-12A-S”(実際には"-S"までは指定していませんでしたが…),見積は”BJW-12SA”です.
この2つ,サイズが違うんですよね….
これも定価が書いてあったので気が付きました.
見積も違っているし,通販で安く買って施主支給してしまおうかと考えています.
施主支給は別途工事と同じく最終的には出ていくお金なのですが,多少なりとも安く買えれば減額効果があるというのと,契約金額に算入されないので,工事の金額をベースに契約している建築士との間で清算金を出さない効果があります.(本当はここまでケチりたくはないのですが…. N建築士,ごめんなさい….)


【バス】

今まではNORITZのシステムバスに”洗っときバス”・”自動排水栓”を付けようと思っていました.(”洗濯注湯”は洗濯機との相性で導入不可でした)
実は今までNORITZのシステムバスは2グレードしかないと思っていたのですが(HPからはこれらの2グレードのカタログしか入手できなかったので…),実はもう1グレード安い物があったのです.
予算のないHyde達の見積には,その安い方のグレードが指定されていました.(事前に指定されていたのは知っていたのですが,いかんせん資料がなかったのでほっといたんです…)
しかしこのグレードでは,上記のオプションを取り付けられないことをショールームで初めて聞きました.
ショールームで”洗っときバス”について係の方の意見を頂きましたが,その方は「私が言うのも何ですが,私は○ジックリン吹き付けて,後からお湯で流すのとさほど変わらないと思います.」との意見でした.
確かに高齢になって風呂掃除がしんどくなれば重宝するのでしょうが,HydeもKumadonもまだ30代ですから無くても大丈夫でしょう.
でも一応1グレード上げて”洗っときバス”を付けた場合と付けない場合,さらに安いグレードの見積を依頼しておきました.

それはさておき,ここまで考えて,ふとTOTOという選択肢もありだと思いました.
TOTOのシステムバスは対抗馬として気になっていたのですが,”浴槽洗浄システム”がNORITZの倍近くするので,取り敢えず候補から外していました.
”洗っときバス”を付けない方向性であるのなら,TOTOの1717サイズにすればNORITZの1616サイズより浴室・浴槽ともに広がります.
また,TOTOにはKumadonが欲しがっていた”洗濯用お湯取りシステム”も取り付けられるようになります.
”自動排水栓”もTOTOの給湯器を入れればオプションで組み込み可能になります.
問題は値段です.
以前見積を依頼した時には色々オプションを付けて高くなってしまったので,今回はNORITZの仕様に近づけて見積依頼をしました.
メーカーが違うので全く同じ仕様にはなりませんが,以下のような結果になりました.
この見積は定価ベースで,給湯器は含まれていません.
TOTO フローピア 1717 自動排水栓・残り湯 \1,015,900
TOTO バスピア 1717 自動排水栓・残り湯 \903,500
NORITZ ユパティオ 1616 自動排水栓 \1,016,000
NORITZ JUA 1616 \845,000
TOTOの”自動排水栓”は\38,000します.
この装備はキッチンとバスが間取り的に離れているので欲しい機能ではあるのですが,本当に必要な機能かどうかを検証してみました.
我が家の入浴後から次回の入浴までの流れとしては,

・洗濯注水しない場合(現在)
排水 → 浴槽洗浄 → 洗剤流す →→ 風呂蓋外したまま・排水栓開けたまま水切り →→ 浴槽をざっと流す → 風呂蓋をして注水
・洗濯注水をする場合(予想)
翌朝洗濯するまで水を張ったまま → 洗濯注湯 → 残り湯排水 → 浴槽洗浄 → 洗剤流す
→→ 風呂蓋外したまま・排水栓開けたまま水切り →→ 浴槽をざっと流す → 風呂蓋をして注
いずれの場合も風呂蓋は外したままにしておきそうです.
風呂蓋を閉めるのは自動でできませんから,一旦は浴室に出向くことが必要になりそうです.(風呂蓋をしないなら,”自動排水栓”でキッチンから排水栓を閉めてお湯張りができて便利そうですが….)
この”自動排水栓”の真価を発揮されるのは,風呂蓋を閉めっぱなしにして”洗っときバス”や”浴槽洗浄システム”で浴槽の自動洗浄をした場合でしょうね.
予算的にこれら自動洗浄機能を組み込めそうもありませんので”自動排水栓”の真価は発揮できず,よってちょっともったいない装備と言うことになりそうです.

TOTO”自動排水栓”は\38,000しますから,これをあきらめればバスピアで\865,500になります.
その上残り湯を注湯できるようにもなります.

ちなみに浴槽の素材にはFRPと人工大理石があり,人工大理石はさらにカラーの違いで数グレードに分かれています.
FRPというと傷跡が付きやすかったり汚れ落ちが悪かったりとマイナスイメージが先行していたのですが,NORITZ・TOTO共に素材の違いについて説明を受けたところ,「質感(デザイン)の違いです.若干断熱性のが違うかもしれませんが分からない程度です.汚れの付着も汚れ落ちもほとんど変わりません.」との商売気のない説明を頂きましたので,わざわざ高い人工大理石にする必然性を見いだせませんでしたので,さっくりFRPを選択したのは言うまでもありません.

以上の検討の結果,TOTOのバスピアで”自動排水詮”なしを選択すれば,見積金額とほとんど変わらす”選択注湯ユニット”を組み込むことができ,更に多少なりとも広いバスルームになることが分かりましたので,この方向で行きたいと思います.


【トイレ】

トイレは2ヶ所の予定です.
一つは1F寝室に隣接して,もう一つは離れのバスに隣接してプランニングされています.
見積には1FにINAX Satis(GBC-900S + DV118A),2Fには便器(GBC-130SU)・タンク(DT-3520)・シャワー便座(PASSO CW-E37)別体式が入っていました.
1FのSatisは,タンクレスでシンプルなのが良いと思っていましたのでリクエストしてあったんですが,一番最上位機種が入っていたとは….
2Fは比較のために適当に選んで貰ってあったものです.(これも一応最上位機種であったようです.)
これら2機種の差額は約\35,000程度です.
N建築士の減額案には入っていませんでしたが,Satisのグレードを下げるか,やめて2Fと同じものにすれば,この位の減額効果はありそうです.
実際,Satisは現物を見たことがありますが,もう一方は見たことがなかったですし,トイレといえばT○TOを検討しない訳には行かないでしょう.

…で,ショールームに行って色々見てきました.
Hyde・Kumadonの共通の意見として,「INAXの方が好き」ということになりました.
まあ理由は色々あるんですが,これは人によって違うでしょうから敢えて申しません.
さてSatisですが,最上位グレードと最下位グレードの違いはいくつかありますが,気になる機能としては”フルオート便座”といって,自動的に便座カバーが開いたり閉まったりする機能の有無です.
これが実物見てみるとおもしろいんですよ.
この機能は無くても良いのですが,でも欲しくなっちゃいました.
Hydeは自動とかオートとかに弱いんです.
一方PASSOの方にもこの機能が付いています.(もっと安いグレードにしても良いのでしょうが,この機能を無くしても差額は定価ベースで約\20,000ですから効果は小さいです.)
SatisとPASSOの違いで気になった機能は”ノンタッチ洗浄”といって,勝手に流してくれる機能です.
実際にショールームには”体験トイレ”としてSatisがありましたので,使ってみました.
Hydeは洗浄後,ティッシュで水滴を取るためにいったん中腰になるのですが,この時勝手に流れます.(敢えて主語は略してますが分かりますよね?)
水滴の付いたティッシュを流すために,もう一度流す必要があり,手間は一緒なのですが自動で流すのは無駄な動作だと感じました.
よって”ノンタッチ洗浄”は必要ないとの結論です.
使ってみて感じたのが,脱臭機能が結構効くので有効であることと,やっぱり”フルオート便座”は便利ということです.
係りの人に,「脱臭剤はどの位の頻度で交換するか?」と聞いたところ,「5年に1回程度です」とのことでした.
カートリッジタイプですから簡単に交換できそうですし,なかなか良いと思いました.
ちなみにトイレ空間としてはSatisを入れなくても余裕がありますので,そちらからの制約はありません.

よって,機種は原案の2Fに入っていた別体式で満足と言うことになりましたが,これだけでは減額効果が小さいです.
さてどうするか….
もっとダウングレードするか?
でもそれだとせっかくの楽しい機能もなくなっていってしまうんですよね….
減額効果も小さいし…
そこで考えました.
Ha-chanは未だおむつも取れない赤ん坊,少ししたらおむつも取れるでしょうが,次のステップはおまるかな?
その次のステップでは大人用の便座に取り付ける子供用便座でしょうか?
当分の間,トイレを使うのはHydeとKumadonの二人だけです.
大人二人に二つの快適なトイレが必要でしょうか?
多分いらないでしょう.(…と無理矢理納得してみました)
「離れ側のトイレは,バスタイム前後のエマージェンシー用として,また来客が利用するためのものとして,必要最低限の機能−要は水が流せれば良い−と割り切って,シャワートイレを付けなくても良いではないか? 必要になったら付けられるようにコンセントと配管だけ気を付けておけば後々対応できるだろう.」…そう考えると,シャワー機能付きの便座を一つ削減できることになります.
これをやめるだけで,定価ベースで約\140,000の減額ですから,掛率を加味してもかなりの減額が期待できそうです.

次は各社の見積書を詳細に比較・検討し,単価や施工量・細項目の有無や重複をチェックしました.
これはもちろんN建築士が一度行っていることですが,念には念を入れて確認してみました.
その中でいくつか気になった点を発見しましたので,次回確認をお願いしてみようと思います.


【梁上笠木水切り】

デッキ部を支える梁は屋外にありますので雨が当たります.
デッキ材はちょっと奢ってイベ材を選んであるのですが,梁の部分が先に朽ちてしまったのでは意味がありません.
笠木水切りは,この梁の部分をガルバリウムで覆うものです.
模式的に示すと下図のようになります.

この梁は構造的なものではないのですが,”離れ案”のデッキ部分は母屋側と離れ側を結ぶための通路になっているので,この部分はしっかりした造りにしておきたいと思っています.
N建築士は中止との提案でしたが,どうにか減額できないかと色々チェックしたのですが,以下の二点が気になりました.
一つは,T社の施工量は他の2社に比べて約1.8倍と見積もられていました.
もう一つは,T社の単価は最安値で見積もってきた会社の約1.3倍でした.
施工量と単価の見直しでどうに復活させたいところです.


【ハイサイドライト】

この部分もさっくり中止を提案されています.
しかし,離れ側にはハイサイドライトから直射日光は差し込まないし,子供部屋にはこれ以外に東向きの窓はありません.
洗面・脱衣所に関しては窓が無くなってしまいます.
離れのハイサイドライトを中止にするのは受け入れられません.
母屋側も東方向に窓がないので残しておきたいと思います.
無くすとしたら真南を向いているリビング正面のハイサイドライトです.
面積的には比較的大きいですから,多少なりとも減額に寄与できると考えました.
下図の中で黒く塗りつぶした部分をやめたらどうかと相談してみる予定です.



【ペアガラス】

T社の見積ではペアガラスの指定が単板ガラスで出てきていたので,再見積時に参考価格としてペアガラスの価格を出してありました.
この価格が目が飛び出るほど高い!
単板ガラスの7〜8倍の価格設定のようです.
ペアガラスといっても,2枚のガラスが空気層をはさんだだけの物から,空気層の代わりにアルゴンガスを充填したもの,空気層を真空引きしてあるものなど,仕様によって価格はピンキリですから単純な比較はできませんが,一般に単板ガラスの価格の3倍程度が目安だろうと思っていました.
他社の見積ではガラスの単価が出ていませんでしたが,サッシとのセット価格で比較しても概ねその程度になると予想されます.
よっぽど高いグレードのペアガラスで見積もってきたのか,参考価格として記載されている金額はガラスだけの価格ではなく,サッシ込みの1セットの価格であるかのどちらかではないのかと思われます.(後者と考えると矛盾するものもありましたが…)
もしこの見積の通りにペアガラスを入れたとするとかなりの増額を覚悟しなければなりませんが,新居は別段に高気密・高断熱にこだわった家ではありませんので,最高性能のガラスはオーバークオリティーであると思われます.
なぜなら,サッシの方は既製品でも安価なもののようですから,ガラスより先にサッシで結露してしまうでしょう.
サッシも木製とか樹脂製にできればよいのでしょうが….
そんな訳で,もう少し廉価なガラスにすれば増額も少しは抑えられるのではないかと思いますので,価格もあわせて確認したいと思います.


【ガレージドア】

T社の最初の見積では指定品で見積もられていなかったので実質的には増額になる箇所なのですが,見積時にA案として”木製カスタムドア”,B案として”スチールドア”の2タイプで見積もるように指示されていました.
再見積の結果両者の価格が判明した訳ですが,A案からB案にするだけで差額は約\280,000です.
スチールドアの色が白一色しかないのが気になりますが,この価格差にはグラッときます.
スチールドアでも特注色が可能とのことですから,これを視野に入れつつ,値段の折り合いが付かない時にはB案で良かろうと考えます.


【焼き付け塗装】

T社の見積書を見ていて気になったのが給湯器とその配管への”焼き付け塗装”費です.
他の2社にはこのような項目はありません.
NORITZのカタログを見ても別途塗装が必要とは書かれていないようです.
ここだけで約\152,000違ってきます.
どのような意図で入ってきたのか分かりませんし,もしかしたら必要なのかもしれませんが,不要であればラッキーです.


【マルティメディア配電盤】

書斎とリビングにEPS(Electric Pipe Space:名前はかっこいいですが1Fと2Fをぶち抜いたスペースです)を設置し,ここをLAN・TEL・TV等の上下の配管スペースに当て,書斎のEPS内を情報ターミナルにしようと考えていますが,製品としての配電盤は無くてもかまいません.
見積時に洩れていたので再見積時に復活してあったようですが,元々無くても良いものでしたので,削除してしまえば\100,000前後の減額になりそうです.


その他にも細かい減額案はいくつかありますが,大きなところでは上記の通りです.
さて,次回の打合せ時にHydeの逆提案を相談して,最終的な仕様の決定にこぎつけたいものです.
思惑通りの減額になればよいのですが….


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