Planning41 【減額案#1 N建築士の提案】

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相見積の結果,予算に近づけることができそうな会社は1社しかありません.
ほぼこの会社にお願いすることになろうかと思います.
この会社(以下T社とする)は神奈川県のK市にあり,現場にも比較的近いようです.

N建築士は早速見積内容のチェック・T社との減額折衝・減額案の作成に取りかかってくれ,途中頂いたメールでは,「だいぶ目標額に近づいて来ました。」との心強いお言葉がありました.
今回はこの減額案の説明を受けるための打合せです.
最近スケジュールが遅れ気味なので,平日ではあったのですが,HydeもKumadonも仕事をほっぽり出しての打合せです.
Ha-chanは保育園に行っているのですが,打合せが夕方のお約束でしたので,保育園へのお迎えを考えて,Hyde達の家まで来て頂きました.

N建築士の減額案は多岐に渡りました.
大まかに分類すると,

  1. 他社の見積の方が安いものを単価の見直すように指示
  2. 重複や見積不要なものを削除
  3. 間違い・見積洩れを訂正
  4. 設備や部材の中止
  5. 仕上げや部材を安価なものに変更

となります.
ちなみにこれらを加味した内容でT社の再見積が出されていました.(素早い!)
結果は予算の約100万円オーバーというところまで減額されていました.

1.は相見積の成果だな〜と思いましたね.
会社によって得手・不得手があるようで,提案が全て通った訳ではないのですが,これだけでかなりの(数十万円単位)の減額に成功していました.

2.は当たり前といえば当たり前のことですが,A4で30〜50ページにも及ぶ見積書から,一点一点拾って確認する作業は地道な作業であったと思います.

3.も地道な作業だったと思います.
減額も増額もありました.
短絡的に考えれば,増額はHyde達に有利なことではないのですが,あんまり「見積漏れはそちらの責任!」なんてごり押しするのも大人げないですし,気持ちよく仕事をして貰った方が,結果としてHyde達は何倍も得するのだと思います.

4.と5.がHyde達にとっては一番悩むところです.
こだわりの強いHydeとしては,「ウ〜ム」と唸る内容がいくつかありました.
以下に中止及び変更の提案内容と減額効果をまとめておきます.(見積漏れもありましたし,中止や変更に伴う増額分もありますので,合計金額がそのまま減額にはなりません.)

内容 適用 減額効果 コメント
破水ガルバリウム 中止 -27,000 OK
中止 -45,000 OK
梁上笠木水切り 中止 -170,000 屋外梁の耐久性が落ちるのであればNG
ガラス押さえ 中止 -10,000 OK
雨戸 中止 -81,000 寝室はNG 書斎はOK
ハイサイドライト 中止 -272,000 2Fリビングの一部ならOK その他はNG
ブラインド 中止 -197,000 1FはNG 2FはOK
通気工法 中止 -100,000 賛否両論あるし基本的にはOK
庇廻り 中止 -15,000 OK
エアコン本体 中止 -402,000 別工事
エアコン工事等 中止 -258,000 別工事
リビング上部換気扇 中止 -20,000 NG
インテリアファン 中止 -45,000 別工事
FFファンヒーター 中止 -261,000 NG
植栽 中止 -37,000 別工事
排水溝グレーチング 中止 -50,000 他の方法で安価にできないか?
サッシ 特注品→既製品 他 -664,000 OK
床ワックス 別塗りをクリーニング時に変更 -115,000 OK
洗面台 強化ガラス→集成材 -102,000 OK
外壁 ジョリパット→リシン吹き付け -182,000 7〜10年で塗り替えることを考えればOK
ガラス ペア→単板ガラス -616,000 可能な限り残したい
車庫 コンクリート平板→直仕上げ -56,000 何らかのアクセントは欲しいがOK

別工事にする分は,別途予算がかかることも考慮しておかねばなりません.
また,これらを全て素直に受け入れるのは本意でもありません.
でもそうすると減額分が減少してしまうので,せっかく予算の約100万円オーバーまで圧縮したのにまた差額が出てしまいます.
それならここで減額せずに生かした分を他の箇所から減額するしかないですので,これらの他に減額できそうなところはないかを,見積書を見ながら確認して貰いました.
元々予算的に厳しいのを承知で設計して頂いてあるので,構造的な部分ではかなりコストパフォーマンスよく設計されていますから,こちらでの減額は余りなさそうです.
残るは,

でしょうか.

”仕上げ方法の変更”は,プロがやると人件費がかかりますので,できそうなところは自分達でやるという考えです.
しかしHyde達ができそうな箇所はそうそうはありません.
刷毛で木を塗る程度でしょうか….

”設備のダウングレード”は,N建築士はHydeが設備面にかなりのこだわりを持っていることを考慮して,設備面での減額はなるべくしない方向で提案してくれていたのですが,贅沢な設備もいくつかありますので,このあたりを機種変更等で対応することはできそうです.
しかし個々の設備をなくすのではなく変更ですから,その減額効果はそれほどでもないかもしれません.
取り敢えず,大きい設備を中心に検討しようと思います.

”今すぐ必要のない設備の中止”はかなり思い切りが必要です.
「あるといいな〜」と思うものばかりですから….
しかし将来必要になった時のことを考えて,その手を打っておく必要があるでしょう.

さすがに打合せ中には結論が出せないものが多かったので,少し時間をおいて検討させて貰うことにしました.


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