アニメ作品ランキング
1位 魔法の天使クリィミーマミ 4代目殿堂入り
2位 おねがい☆ティーチャー&おねがい☆ツインズ 13代目殿堂入り
2002年9月、出会いはとあるMADムービーからだった。
とても出来の良かったそのMADが、「おねてぃ」を見てみようかな、と思わせるきっかけだった。
すぐレンタルして見た「おねてぃ」は、作品の雰囲気がとてもよく、
ハマるのにそう時間はかからなかった。
ヒロインのみずほ先生の声が井上喜久子さんだったのも、ばっちりだった。
しかし以外にも最初に萌えたのは、小石たんだった。
第1話の最初で、桂の机に寄りそっているシーンを見たときから、
もう頭の中は小石でいっぱいだった。
だが、第9話を観て私の心は一気に苺たんへと加速していった。
それまであまり目立たなかった苺が、この回で桂と同じ停滞を患っていることが判明するのだが、
ストーリーにからみはじめた苺たんは、めちゃくちゃかわいかったのである。
苺たん萌え〜
なにやら一般的な評価は、第9話以降は低いみたいであるが、
私は9話以降のほうが好きである。
苺たんがかわいいから。
それでも「おねてぃ」は、このときはまだ数ある好きなアニメのひとつでしかなかった。
11月、なにげに「おねてぃ」のファンページを見ていた私は、
長野県の木崎湖や松本市に「おねてぃ」の舞台になった風景が実在していることを知った。
衝撃だった。
いや、「おねてぃ」を観て木崎湖がでてきたことは知っていた。
行ったことはないが、木崎湖という湖があることは知っていたから。
でもまさか綿密なロケをして、実在の風景を忠実に描いているとは思わなかったから。
松本市には高校の舞台となった建物や、楓が漂介に告白した展望台もあること、
軽井沢には第4話で桂と小石たんがデートしたとき、映画館として使われていた建物や、
最終回のEDでみずほ先生が結婚式を挙げた教会があることを知り、さらに驚いた。
行ってみて〜!
数々のサイトを見て、それら作品で登場した舞台を聖地として崇め、
実際に巡礼したレポを夢中で読んでいる時から、もう頭の中は長野だった。
11月10日。
私が薦めて「おねてぃ」を見せ、好きになっていた友人を連れて長野へ向かった。
(もっとも車を出したのも、運転したのも友人だったが)
あの日の感動は、今でも忘れられない。
OPにみずほ先生が立っていた、みずほ桟橋(ファンは勝手にこう呼んでいる)、
第8話で小石、苺、楓の3人がアイスを食べていた星湖亭横の公園、
OPで小石たんがぴょこんと顔をだした海ノ口駅のホーム、
第8話で小石が桂にふられた時に座っていた、通称小石ベンチ、
「好きだ!」と書かれた高校内のとある教室の黒板、
もう今にも小石たんや苺たんが姿を現してもおかしくないようなアニメそっくりの風景に、
もう感動しまくりだった。
極めつけは海ノ口駅に設置されているノートだった。
おねてぃファンの聖地巡礼の記録が、そこにはつづられていた。
残念なことに3冊目までいっていたノートがすべて紛失してしまい、
新たに4冊目が置かれて間もなかったので見れた書きこみは少しでしたが、
普段だったら気にもとめないような湖畔の無人駅に、
アニメを観て訪れている人がこんなにもいることに感動したのでした。
この聖地巡礼によって、おねてぃの評価はとてつもなく高くなり、
アニメランキング2位までのぼりつめることになりました。
その日から、私の週末はおねてぃ聖地巡礼ツアーのためにあるようなものでした。
すでに巡礼回数は15回を超えました。
冬はノーマルタイヤの私の車にはきつかったですが、
ミュージックコレクションの「snow angel」の風景が観られるとあって、
無理をして行ったものです。
このさき、「おね☆2」がまた木崎湖を舞台とするらしく、
当分巡礼はおわりそうにありません。
3位T 雲のむこう、約束の場所 16代目殿堂入り
3位T AIR 15代目殿堂入り
5位 ちっちゃな雪使いシュガー 14代目殿堂入り
6位T ハイスクール!奇面組
過去のアニメやマンガの特集が組まれるとき、
奇面組の評価が低すぎるような気がする。
現在30代の人にとって、奇面組は誰でも知っている作品であろう。
各クラスごとに5人組の名物集団がいるという設定は、
ギャグマンガのなかでとても斬新だった。
奇面組、腕組、番組、御女組、色男組、骨組、・・・・
おまけにその登場人物がみんな変な名前であったのも、特徴的だった。
作者の新沢基栄は、連載開始当時は御世辞にもうまい絵とはいえなかった。
それでもこの作品が人気を勝ち得たのは、
なによりも設定がよく、おまけに面白いキャラクターがいたからにほかならない。
中学校なのに、零くんをはじめ主要人物のほとんどが留年しているというのも独特だった。
連載開始時は唯ちゃん千絵ちゃんは2年生だったので、
3年生の零くん達は来年には卒業してしまうのが普通だが、
留年のおかげで同じ学年になるというのは、うまい設定だったと思う。
まあ、唯ちゃん千絵ちゃんが高校に進学するときに、
奇面組ほか主要人物すべて一緒に合格してしまうのと、
高校も一緒にするために無理矢理統合させてしまうのはどうかと思ったが(苦笑)。
「3年奇面組」から「ハイスクール!奇面組」にタイトルが変わって再スタートを切ったときには、
もうかなり絵が上達し、かなり見やすくなっている。
これが週刊連載のおかげだろう。
だが、いつまでも奇面組と名物集団との対決ばかりでは話が持たないし、飽きてしまう。
そこで「ハイスクール!〜」に入り始めるころから、真実、二階堂、物月、織田ら
クラスメートとの話に切り替わり始める。
これはおそらく正解だったろう。同時に担任も伊狩先生から若人先生に変えて新鮮味をだしている。
しかし、それも慣れてきた頃、
今度は零くんの家族である啄石さんや霧ちゃん、ラッシーといった身内の話に移り始める。
これもまた正解だったろう。
この切り替えによって、長期連載を可能にしたと思われる。
もっともさすがにその身内の話も尽きてきかけた18巻あたりからは、
私見だがつまらなくなってきた感がある。
そりゃそうだ。人気があるうちはやめさせないという編集部の方針により、
高校3年が終わっても作者がタイムマシンで1年前に戻って書いていない話を書くことになったからだ。
まあ1回だけならまだいいが、結局3回もタイムマシンで戻り、
4回も高校3年を書いているのだから。
作者の持病の腰が限界になったため、連載は終了することになったが、
それがなかったらさらに連載は続いていただろう。
まあ、最終回は最終回で夢オチだったことで批判が相次いだわけだが、
私はこれはこれでよかったのではないかと思う。
さて、私がこの作品を好きな理由であるが、
唯ちゃん、これに尽きる。
私の理想の女性像は、この唯ちゃんで確立されたといっても過言ではない。
そのことについては、キャラクターランキングのほうで話そう。
さていよいよアニメの話だが、
声優がピッタリだったことをまず挙げねばならない。
零くんに千葉繁さん。唯ちゃんに高橋美紀さん。
ほかのメンバーにもイメージ通りの声優があてられたことは、評価していいと思う。
キャラデザも、原作のイメージに比較的近い絵であったことも良かった。
しかし、それでも奇面組がアニメランキングの3位にいる本当の理由は、
主題歌をうしろゆびさされ組が担当したことだった。
うしろゆびは奇面組の主題歌を歌うために結成されたため、
リリースした6枚のシングルすべてOPかEDに使われた。
おまけにその6曲すべてが名曲中の名曲だったことも特筆すべきことだった。
当時小6だった私は、夕ニャンには興味がなくおニャン子の曲はほとんど知らなかったが、
奇面組のアニメをみてうしろゆびの曲を好きになり、
ラジカセをTVの前に置いて録音したものである。
もしうしろゆびが主題歌を歌っていなかったら、奇面組の順位はもっと低かっただろう。
6位T 魔法使いTai! 11代目殿堂入り
魔女っ娘ものといえば、もともと魔法を使える女の子が人間界に下りてくるタイプと、
普通の女の子が魔法の力を授かって使えるようになるタイプの2つのどちらかだった。
そんななかでこの作品は、高校の魔法クラブという部活の中で魔法を自ら覚えていく、
という今までにない設定がなによりも新鮮だった。
おまけに主人公の沙絵は極め付きのドジ。もうこれだけで萌え〜である。
その沙絵が憧れるのは、煩悩の塊のような高倉先輩。
沙絵を好きになった人は、誰しもこの二人の恋が成就するよう祈ったものである。
もうこの時点でこの作品の成功は決まっていた。
しかし、そんな彼らが地球を侵略しにきた謎の物体・ツリガネと戦うという設定には頭が下がる。
ツリガネと戦うのを縦軸に、沙絵と高倉先輩の恋を横軸に描き、
さらにその戦いの中で沙絵の成長も描いたのは、本当にうまいと思う。
茜ちゃんと箕輪さんの恋の描き方もとてもよかった。
OVA全6話終了後に作られたTVシリーズは、
ツリガネとの戦いがないために、つまらなくなってしまった。
残念としかいいようがない。
つまりこの高評価は、OVAだけでの評価である。
8位 耳をすませば
ご存知宮崎駿が脚本・絵コンテを担当した劇場用アニメ。
雫と聖司の中学生同士の純愛を描いたものであるが、
果たして今現在、こんな純粋な中学生がいるのか、と思ってしまうほど純粋である。
初めて耳すまを観た時、そんな事を思ったものだが、
それゆえ雫は逆に新鮮で、たまらなく好きになっていった。
また本名陽子さんの声が、雫の純粋さにぴったりハマっていたのがまたよかった。
彼女が歌った「カントリーロード」は、まさに雫のイメージそのものだった。
9位 小公女セーラ
懐かしの名作アニメ特集なんかで、名作劇場の作品が取り上げられるとき、
ハイジ、フランダース、ラスカル、三千里など初期の作品ばかりのなかで、
このセーラだけ80年代から取り上げられる。
やはりセーラは当時観ていた少年少女にとって、忘れられない作品なのだろう。
それはやはり、セーラがあまりにもいじめられすぎたからだろうか。
大金持ちのラルフ・クルー氏のひとり娘・セーラが、
ロンドンのミンチン女学院に入り、特別寄宿生として生活を始めるが、
院長のミンチンや代表生徒のラビニアに嫌われる。
やがてクルー氏がダイヤモンド鉱山を掘り当てたことがわかるが、
それも束の間、クルー氏の死とダイヤモンド鉱山がまったくの嘘であったことが発覚する。
一夜にして身寄りのない一文なしになってしまったセーラ。
ミンチンは本当はセーラを追い出したかったが、
セーラを気に入っている市長婦人の耳に入るのを恐れ、
仕方なしにメイドとして働かせながら、屋根裏部屋に住ませることにする。
そこからミンチンとラビニアによる容赦ないいじめが始まった。
当時、この番組を見ていた主婦から、
あまりにもセーラがかわいそうすぎる、という投書が相次いだそうであるが、
その抗議も納得するほどのいじめらめようだった。
特に後半はエスカレートし、死線をさまよったうえクリスフォードさんからの魔法もミンチンに見つかり、
馬小屋に住むはめになったうえに、馬小屋の火事まで自分の責任にされてしまう。
ひどすぎる。
もちろんこのいじめのひどさは、ラストの大どんでんがえしの伏線なのであり、
だからこそラストにとてつもない爽快感を味わえるわけだが。
さて、そのセーラであるが、
男性視聴者にとってこれほどまで守ってやりたいと思わせるキャラもいない。
今で言えばまさに、萌え〜である。
またセーラは、お嬢様の時の服よりメイドの服のほうが似合っていた気がする。
それがまた一層萌えさせたのある。
ピーターの存在も忘れてはならない。
原作にはないキャラであるが、男性視聴者のことを考えたうえで出したと思われるが、
私から言わせてもらえば、もっとセーラとの恋を描いて欲しかった。
メイドになって街に買い出しに出てピーターと会った時、
あいかわらず「お嬢様」と呼ぶピーターに、「もうその呼び方はやめて」と言われて、
真赤になって後ろを向いて「セーラ」と呼んだシーンは、最高である。
だから、セーラが学院を出ていった時、ピーターの家にやっかいになったとき、
「このままピーターと結婚しちゃえ!」と思ったものである。
それはそれで幸せだったのでは。
作品を観終わって改めて思うが、
セーラにとってメイド時代は、人生の上で貴重な体験であり、
大変な苦労をしたがその苦労を味わってよかったと思う。
お腹をすかした苦しみさえも知らなかったセーラが、
満足な食事すら与えられず、長時間労働をさせられるなかで、
貧しい暮らしをしている人達がどれほどつらいかを身をもって体験したことで、
貧しい人達への本当の親切とは何か?、それを知ったからである。
この体験は、彼女の人生の中で必ずプラスになったであろう。
そしてそのメイド生活のなかで、もうひとつかけがえのない友とめぐり合う。
そう。ベッキーである。
セーラはアーメンガードのことを親友と言ったが、
ベッキーは親友なんて言葉では言い表せない心の友であろう。
そしてベッキーもまた、男性視聴者にはたまらないキャラであろう。
「小公女セーラ」の中での人気キャラ1位はもちろんセーラであるが、
セーラを除くと、ベッキーがダントツで1位になるであろう。
セーラを常に慕い思いやるベッキーは、これまた萌え〜である。
それにベッキーは以外にもかわいいのだ。
こんなベッキーを守ってやりたい、と思うのも自然の流れである。
セーラとベッキーどちらか一人もらえるとしたら、かなり悩むであろう。
どっちもほんとうにいいから。
10位 R.O.D
OVAシリーズは、たった3話で終わってしまったが、
すばらしい傑作であれば話数が少なくてもランクインできることを証明してくれた。
2003年にTVシリーズがスタートしているが、この順位の評価はOVAのみでのランクインである。
おねてぃと同じ草薙が背景を担当しているだけあって、リアルすぎるほどリアルに神保町が描かれていることに、
まず驚いてしまった。神保町交差点、古書センター、三省堂、お馴染みの建物の登場が、嬉しかった。
というか、神保町を描いた作品なんて、観たことが無かった。
おまけに主人公の読子・リードマンは、読書狂のビブリオマニアという設定。
本を読むのが好き、というか、本を読んでいれば幸せ、なんていうヒロインも斬新だった。
そしてその読子たんは、三浦理恵子ボイスで超萌え萌え声であり、めちゃくちゃかわいかった。
これに萌えなきゃ何に萌える?、とでもいわんばかりの萌え度であった。
そんな読子たんは、実は紙使いという能力を持っていて、自由に紙を操ることができる。
その能力を使うシーンでは、すばらしいアクションシーン満載で、息つく暇も無い。
どうして読子たんは紙使いなのか?、どうして大英図書館特殊工作部に属しているのか?
などさまざまな謎がありながら、ほとんど説明されずにストーリーは進んでいくのに、
それを許してしまえるほどのすばらしい出来であった。
脇役も魅力的であった。
読子たんと行動を共にするドレイク、読子たんに指示を与えるジョーカーなど男性陣もよかったが、
読子たんとペアを組むナンシーは、私の願った通りの行動をしてくれて好きだったし、
さらにウエンディはドジっ娘モード全開で萌え萌えであり、私の心を惹きつけた。
本当に、たった3話であったことが惜しまれるほどの名作であり、
しかしOVAであるがゆえのクオリティの高さが、なによりこの作品を名作に押し上げた理由であろう。
そんなR.O.Dであるが、2003年についにTVシリーズが始まった。
OVAの5年後という設定であり、OVAの完全なる続編といっていいだろう。
果たしてOVAを越える名作となりえるだろうか。
11位 めぞん一刻
少年・青年マンガでの恋愛マンガの名作として、おそらく未来永劫語り継がれていくであろう。
めぞんの良さは、いろんなところで語られているだろうし、
本当に語ると長くなってしまうのであえて触れないでおこう。
このTVシリーズは、原作の連載が終わった1986年にCX系で始まり、2年間に渡って放送されたものだ。
原作は、響子さんと五代くんの物語を、6年にも渡って描かれ、
ほぼ忠実に歳をとっていったため、第1話では大学浪人だった五代くんも、
ラストのほうは就職浪人2年目に突入している。
これをそのままアニメで描くのには、あまりにも無理があったため、
原作とアニメでは、大まかなストーリーは同じなものの、その起こった時期がかなり違っている。
まず、アニメは五代くんは就職浪人をしていない。
つまり、大学4年になると同時に、教育実習に行き八神と出会い、
その同時期にしいのみ保育園でのバイトを開始(原作では就職浪人になってから)。
八神の父親の力によって霞商会に内定するも、その会社が倒産してしまうのはまだ秋頃。
その後保父になることを決意するが、どこをどう間違ったかキャバレーバニーで働く羽目に。
つまりアニメでは、大学在学中にキャバレーバニーで働きながら保父の資格を取ったことになる。
ちょっと強引かも。
1〜26話までは、原作に忠実に進んでいくが、27話からスタッフが入れ替わったこともあって、
大学2年春から3年秋にいっきに飛んでしまうことも無理があった。しかも説明はなし。
そのかわり、放送2年目はすべて大学4年であるため、四季に合わせたストーリー作りをすることができている。
スタッフの話では、キャラクターデザインの変更が一番大きいであろう。
もりやまゆうじのキャラデザで始まったアニメは、27話から高田明美に代わる。
高田明美といえば、クリィミーマミ、うる星やつら、のちにオレンジロード、パトレイバーなどを担当した、
私の一番のお気に入りのデザイナーである。
そんな高田明美がキャラデザをしてくれるのである。こんな嬉しいことはない。
もりやまゆうじの描く響子さんは、なんか幼さがあったが、
高田明美に移って非常に魅力的な女性として描かれ、今までよりも響子さんに惹かれたのだった。
1987年からは、少年マンガの恋愛マンガのもう一方の名作、オレンジロードも担当したため、
まどかと響子さんが非常に似てきたような感じもしたが。
最後にキャラクターのことも話しておこう。
私は響子さんが一番のお気に入りであるが、実は八神にも非常に惹かれている。
もしあんなかわいい八神がせまってきたら、私なら間違い無く押し倒して(検閲削除)。