2ndDay
 いつもながら台湾でも一人早起きだった。日本では6時30分なので感覚的にはそれほど早起きしているつもりはないのだが台湾ではまだ5時30分だ。そんなわけでまだみんなが寝ているので一人街中を散歩することに。ホテルから中山駅方面へ歩いてみる。林森公園ではまだ早い時間なのに体操をしている人がいた。その付近にはデパートやレストランがあるのだが、当然ながらまだ閉まっていた。結局30分ほど歩いたけれど開いているのはコンビニぐらいだった。
1日観光の出発時間は8時なので、7時に地下のレストランで朝食を食べることに。このミステリーツアーは何と4回分の朝食までもが付いている。その朝食は洋食と中華のブッフェスタイルとなっている。中華系はお粥にまんじゅう、洋食系はパン、ハム、ソーセージ、シリアルなど。サラダとフルーツは種類が少ない感じがした。飲みものはオレンジジュース、コーヒー、ミルクなどが用意されている。みなさん同じような時間に行動を開始するので、7時30分ぐらいになると満席に近くなり、相席は当たり前という感じ。
 集合時間の8時少し前にお迎えのガイドさんが登場した。多分、昨日旭川から到着して一緒にホテルにチェックインした方々も一緒なのだと思う。バスに乗車するとすでに乗車されている方もいた。ガイドさん曰く「当社だけで今日は9台のバスで市内観光に出発します。なので同じ場所で一緒にならないように見学の順番はガイドで調整しながら進めます」とのこと。そんなわけでまずは国立故宮博物館へ。
 博物館の見学は1時間ほど。ガイドさんの解説が聞けるようにまずはヘッドセットが渡される。そこからエスカレーターで1階へ行き記念撮影。全部を見ると何日もかかると言われているが、今回のツアーでは有名な展示物をガイドの呉さんの流暢な説明を聞きながら見学する。有名な展示物の前はすでにかなりの人が並んでおり、係員の指示にしたがって入場する。それでも進むのは早くて5分ほど並んだところで「肉型石」「翠玉白菜」を見学することができた。そして、同じ3階にある「雕象牙透花雲龍紋套球」「彫橄欖核舟」「象牙鏤彫提食盒」を見学したところでガイドさんによる解説は終了となった。
 約1時間の見学時間なので残りは30分ほどなので、B1Fにあるギフトショップでおみやげを見ることに。高そうな芸術品もあるが100元のストラップなどもたくさんあった。
当初のコース:
保安宮−孔子廟(月曜日休みの場合行天宮)−お茶セミナー−総督府(車窓)−中正記念堂−民芸品店−休憩・昼食−忠烈祠−国立故宮博物館−滋和堂−金龍民芸品店
実際のコース:
国立故宮博物館−忠烈祠−お茶セミナー−滋和堂−休憩・昼食「梅子餐廰」−行天宮−保安院−総督府(車窓)−中正記念堂−免税店−金龍民芸品店
 国立故宮博物館を9時45分に出発して忠烈祠へ。車中ではガイドの呉さんから忠烈祠についての解説を聞く。ここは軍が管理をしており、衛兵の交代式が閲覧時間内の正時行われている。衛兵は陸、空、海軍のエリートが選抜されているとのことで、選抜の条件は厳しくてその一つには「イケメンであること」という条件があるとのこと。到着する頃にはまたかなりの雨が降り始めた。それでも衛兵のみなさんは一糸乱れぬ様子で行進をしていました。
 15分ほど衛兵の交代を見学してから次の目的地であるお茶セミナ-に向かう。動き出したバスの車中で「一人乗っていないようですが」と声が上がった。しかし、ガイドさんは動じず「時間厳守です。連絡がくるでしょう。」とそのままバスは止まることなく次の目的地へ。
 お茶セミナーの会場は細い道路を歩いた先にあるビルのB1にあった。ツアーの全員が上のような会場で座ったところで、お茶会の始まり。いろいろな種類のお茶を流暢な日本語で紹介していく。聞けば「お茶を飲んだ後は、この茶葉を天ぷらにして食べるとか」「お茶の効能は」などと聞くと「なるほどなあ」と思うことばかりだった。そんなわけでということではないだろうが、セミナー終了後のメインイベントのお茶販売でも、想像とは異なりみなさん買い物をしていた。ここで買った品物はホテルに配達してくれるということもあるので、おみやげ購入に時間を取られるよりはということもあるのかもしれない。
 そして楽しみにしていた昼食。この日はなのかいつもなのかはわからいけれど「梅子餐廰」での昼食。約10人で1テーブル。のども乾いたのでビールをいただく。しかし食事の時間が実質20分ほどで中瓶1本(150元だったか)は多いのだが、それしか種類はないとのこと。食事はマーボー豆腐など10品ほどでとてもおいしかった。有料(100元だったか)だがマンゴーも食べてきた。これがなかなかおいしい。
 昼食を食べた後は「行天宮」へ。主祀として祀られているのは三国時代の武将の関羽である。関羽は商売の神としても敬われているとのことで、商売繁盛を願う商人も多くお参りにくるとのこと。こちらでお参りをしてから次は保安宮へ。こちらは、医学の神様で保生大帝を祀った廟である。ガイドの呉さんからお参りの作法を聞いてからお参りをする。また、おみくじの作法も教えてくれた。やはり、ガイドさんが一緒にいるといろいろなことがわかって心強い。
 車中から「総督府」を見学する。ここは、日本統治時代に旧台湾総督府として建造されたルネッサンス様式の建造物で現在も台湾総統が執務を行う行政府である。たとえ日本統治時代の建造物であっても取り壊すことなく活用をしている。活用している理由はいろいろとあるのかもしれないけれど、このあたりは台湾の懐の深さを感じる。
バスが到着したところは「中正記念堂」。ここは、蒋介石の功績を讃えて建てられた記念公園とのこと。広さは25万uで東京ドームの5倍ほどの広大な敷地となっている。見学時間は30分ほど。記念堂へ行くのには片道でも10分ぐらいかかりそうな感じがしたので、自由広場でのんびりと休憩をすることにした。次は足裏マッサージの滋和堂へ。マッサージをしない人は漢方のセミナーを受講するらしい。そんなわけで30分セミナーを聞いているよりもと二人そろって足裏マッサージをうけることに。
 足裏マッサージをする人とは日本語が堪能な別の方が一人々を回って「ここがれですね〜」と説明している。当然TAKEFamilyのところへも。「腰が悪いですね。」「腰をかばっていたので首に影響がでるはずです」「そして次はひざにきます」「ほれほれ足裏の形がこうなっているでしょう」と。「見事にあたっている」そこはさすがに商売上手。「それをよくするためにこんなよいものがあるんです。」それは靴のインナー。「ヘェー、こんなんでよくなるの?」そこで、店の説明者から「ほれほれ、この部分がよいんですよ」と説明が続く。MAMAと「どうなんだろうね。いくらぐらいするのかな」「2千円ぐらいなんじゃないの」ということで値段を聞いてみた「特別におまけして6100元のところ6000元でよいですよ」「えっ日本語でいくらぐらいですかね「1万6千円です」
 1万9千800円のツアーで1万6千円の靴のインナー?でも買っちゃいました。
 さっそく靴にインナーを入れてもらい「うっちょっといい感じ?」とワンディトリップも終盤の免税店での買い物タイム。ガイドの呉さんからおすすめの品を聞いてから店内へ。こちらも購入品はホテルへ届けてくれる。おすすめは「ウーロン茶チョコ」「ザーサイ」だった。一番奥のコーナーがパイナップルケーキやウーロン茶チョコ、ザーサイなどなど。手前側は貴金属やブランド品など。
 そして解散場所の金龍民芸品店までバスで移動する。この先もオプショナルツアーで移動する方々もいるようだが、TAKEFamilyは一度ホテルに戻ることにした。ホテルは歩いても10分ほどの距離にある。16時にホテルに到着するとすでにお茶セミナーで購入した品物がフロントに届けられていた。1時間ほど休憩してから士林夜市へ出発した。
 ホテルから松江南京駅までは徒歩で5分ほど。オフィス街らしいがまだ帰宅前の時間なのか駅の構内はすいていた。まずは悠遊カードへお金をチャージするところから。このカードは出発前に台湾観光協会の東京オフィスへFAXを送信していただいたもの。デポジットの分がないので、観光客にとってはとてもうれしい。松江南京から新蘆線で民権西路まで、そこで淡水線へ乗り換えてと、とてもわかりやすい経路なのだが、降車駅を間違ってしまった。
 事前に学習していたのだが、駅名が士林となっているのでそこまで行ってしまった。降りてみてもどこにも案内表示がなくて変だなと。一つ手前の「劍潭駅」で降車するのが正解です。
 駅を降りてみると屋台がびっしりと広がっており、間違うことはなさそう。時間がちょっと早かったので準備中の屋台も多かった。屋台に沿って歩いていくとガイドブックで見慣れた士林市場が現れた。お腹もすいてきたので地下にある食堂街で夕食をとることにした。地下に行くとたくさんの人、人。いったい何がおいしいのか?よくわからないまま歩き回る。
 入り口から近いところはとにかく混んでいて、いったい何があるのかじっくり見ていることはできない。一度一番奥まで行き反対の通路を歩いていると「粥」の文字が見えてきた。席は30席ほどあるのにあまり食べている人はいなかった。並んで食べるのもどうかと思いながら、その逆も何かあるのかと遠慮してしまいがちだ。でもこの「広東粥」さんはそんなことはなくとてもおいしかった。薄味ながらしっかりと具材のだしが効いており何杯でも食べることができそう。しかも店名でもある広東粥は70元(190円)、豪華なあわび粥でも80元(220円)と安い。台湾の他の物価と比較すると安すぎる。
 満腹になり市場へ向かおうとすると、入り口近くの「大頭龍」さんで声をかけられる。そこで満腹なのにまたまた食欲がわいてきた。ガイドブックを見ればこちらの一番人気は「かきのオムレツ」らしい。しかし、そんなことは知らないので、「貢丸湯(ワンタン麺)」とシンガポールですっかりはまった「鶏肉飯」をいただいた。これ以上はとても入らないというぐらいお腹をふくらませてから市場へ。
 AIAIとKARINはテンションが上がり、アクセサリーショップなどを次々とみていた。食べるものに比べてそれほど安いような感じもしなかったけれど、100元ぐらいのアクセサリーがたくさん売られていた。その二人が最も楽しんでいたのはゲーム。スマートボールや瓶を動かして停まった位置によって点数がかわるゲームなど。二人が一番おもしろかったと言っていたのはピンポン玉をバウンドさせて、それぞれの点数の穴に入れるというもの。点数によってもらえる景品が変わるみたいだが、あまり得点はのびていなかったようだ。ゲームは1回50元、3回100元というものが多かったような感じ。100元と言えば270円なので安くはない。ぶらぶらと夜市を歩いていて、最もすごいと思ったのが上の写真にある「肉まん」これがおいしい上になんと10元(27円)だった。お腹がいっぱいのはずだったのに一人1個ずつをぺろりと食べてしまった。
 たっぷりと食べて買って遊んだ3時間。夜市なので本当はこれから盛り上がるのかもしれないと思いながらホテルへ帰ることに。帰りも来た時と同じルートで帰る。進行方向が通勤と逆方向になるからなのかなぜかMRTはすいていた。
 ホテルの最寄駅の松江南京はビジネスがなのだが21時ぐらいでもあまり人が歩いていない。それにしても市内にはコンビニがたくさんある。今回の旅行で利用したほとんど店舗にはテーブルがセットされており、そのままそこで食べることができるようになっている。しかも無料のWiFiスポットになっており、街のコミュニケーションエリアになっているような感じがした。昨日に続きこの日もセブンイレブンでビールと夜食を買い込みホテルへ。ホテルでテレビをみれば天気は雨の予報だった。台風10号が停滞しているらしい。天気の回復は望めないようなので台湾3日目は予定どおりプールに行くことにして、男一人別の部屋でぐっすり。

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