5thDay
 いよいよ帰る日になってしまった。天気がよかったのは到着した日のみで、後は雨だった。これも台風10号が停滞しているのだから仕方がない。その台風はいよいよ台北市内に近づき、夜中も風の音で目が身が覚めるほど。フライトがあるのかかなり不安だったので、テレビを見るとほとんどのフライトがキャンセル表示となっていた。ホテルの出発(集合時間)は朝の6時。ホテルの朝食ブッフェは7時からなので、ホテルで弁当を用意してくれる。
 他のホテルでもピックアップしてから空港へ向かう。途中で川などを見ると今にもあふれそうなぐらいに水位が上がっており。一部では浸水をしている地域もあった。ガイドさんの話しによると、学校、仕事が休みになっているとのこと。そんなわけで道路は空いているのか1時間ほどで空港へ到着した。すでにキャンセルが決まっているフライトもあるからなのか空港内は意外なほど空いていた。
出発便を見るとキャンセルもあるようだが「ONTIME」もそれなりにあるように見える。荷物も預けることができたしひとまずキャンセルと言うことはなさそうだ。出国審査も終了してセキュリティエリアをで免税店などを見学する。空港の外を見るとものすごい風雨で、飛行機が離発着しているようにも見えない。
台湾の桃園空港はWiFiを無料で利用することができる。情報収集でもと思ったところでバッテリーがなくなってしまった。タブレットとかスマホでも持っていればよいのだろうが買うお金もない。ゲートの搭乗案内を見ると、もう8時30分をすぎているのに同じゲートを利用する7時30分発の名古屋行が出発していないということに気が付く。
 1時間ほど遅れて名古屋行きの飛行機が出発してようやく我々のフライトが表示された。これで搭乗待合室がようやく利用できるようになったものの、旭川行きの飛行機はボーディングブリッジにはいない。HISの添乗員さんの情報によると昼ぐらいになるらしいとのことで、軽食などを食べることに。
 CAさんも同じ待合室にて待機している。定刻の9時15分から2時間ほどがすぎたところで、中華航空から水、コーラなどの飲み物とおやつの配られた。そこから少ししてから旭川行の飛行機がボーディングブリッジに到着した。これでようやくフライトに現実味がでてきた。HISの方の話しによると12時30分ぐらいが確約ではないものの一応出発の予定との説明があった。しかし、その時間になっても全く搭乗のアナウンスはない。またまた、中華航空とHISによる話し合いが行われ、何でも、機材の調整によりさらに出発が遅れるとのこと。そして「軽食が中華航空から提供されるので13時30分には搭乗待合室に戻ってきてくださいと」の説明があった。
 そして、軽食を楽しみにしていたところ、13時40分になって突然搭乗が開始された。いったい何が遅延の原因だったのかはわからないけれどこれで一安心。座席は来た時と全く同じだったが、周りをみると理由はわからにけれど一部変更になっている座席もあった。離陸してしばらくすると上の写真のような風景が見えてきた。これが「台風の目」なのかなんて思ってみたけれど、そんなことはなさそう。
 14時50分になり、突然前からケーキサービスが始まった。多分これが待合室で用意していた軽食なのだろう。ところが1列前で在庫がなくなったとCAさんがキャビンに戻ってしまった。ちょうどお腹が空いてきているので、「こりゃないよな」と思っていると、またまた段ボールに何やら持って戻ってきた。その中にはケーキ、サンドイッチ、機内食の杏仁豆腐などが入っていた。それらを配り終えると5分もしないうちに今度はミールサービスが始まった。まずはチャイルドミールのハンバーグとパスタ。
そしてビーフかチキンからのチョイス。食事からしばらくしてからドリンクサービス。キャビンも若干混乱している感じだった。機内では「白雪姫と鏡の女王」のビデオ上映がされていた。でも往路と同様に英語の音声と中国語の字幕なので、見ていても聞いていてもさっぱりわからなかった。ほとんどが日本人のチャータ便なのだから、せめて日本語字幕ぐらいはないのだろうか。
まったりしていると、ナビはもう千歳空港付近を表示していた。千歳から旭川までは直線で100キロぐらいだろうか。大雨の台北を飛び立ち4時間あまり。美しい夕日が見えてきた。旭川空港に到着する頃にはもう日も暮れていた。
旭川空港ではボーディングブリッジではなくて沖止めだった。なぜそうだったのかはわからないけれど、飛行機を近くで見ることができたのでよしとしよう。
 旭川空港を19時30分に出発した。旭川では花火大会をやっているようで、美しい花火も見ることができた。バスの中もみんな疲れているはずなのにこの花火で盛り上がっているように感じた。そのバスもその盛り上がりを感じてくれたように、花火を見ることができるコースをわざわざ走行してくれているように見えた。「ありがとうございます」
 札幌駅に到着したのは22時30分。スケジュール表を見ると旭川到着が14時5分なので札幌駅には17時頃に到着する予定だった。ラーメンでも食べて帰るかと札幌駅の「味の時計台」へ行ってみると「うわっ22時まで」。そんなわけでコンビニでカップラーメンを購入してから自宅へ。何だかんだと楽しいミステリーツアーだった。これで毎日ホームページのチェックがかかせなくなりそう。

「旅行記にお付き合いいただきましてありがとうございました。」

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