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 <HP作成月記(平成19年 2月)>

 昨年10月に、春日神社の石段・石畳の改修が完了しました。
 設計は、氏子の大月清人さん(大月組)。総経費約450万円は氏子と篤志家の寄付でまかなわれました。

              春日神社、石段・石畳改修

 遅ればせながら、今日になって写真を撮りに出掛けてみました。
 はて、そう言えば前の石畳はどんな風だったのだろう? 当たり前の風景と思うと、案外写真に撮ってないものです。
 そのあたり、大月さんが工事前に撮られた写真があり、改めて拝見すると、下の段は丸い石、上の段は四角く切った石を敷いてありました。ところが、隙間が大きく、地面より5cm程盛り上がっていますから、お年寄りなどが参拝するには危険な様子でした。

 今回、石畳はキッチリと敷き詰められ、傾きかけた石段も積み直され、雨漏りのする拝殿の屋根は葺き替えられました。景観の上からも、安全の上からも、大変有意義な改修がなされたと感じました。

【追記】大月清人さんは、平成22年に自宅で急死されました。ご冥福をお祈り申し上げます。
 


 <HP作成月記(平成18年10月)>

 10月29日に、恵那山中腹(1750m地点)にある石灰岩採掘跡地を見学に行きました。写真の白っぽい岩塊が石灰岩で、周りの茶色っぽい岩は、熱変成を受けた粘板岩(ホルンフェルス)です。表面は鉄分が酸化して茶色っぽいですが、中は黒くて硬い石です。ホルンフェルスは石器の材料としても使われた岩石です。

ウミユリ化石か?

 さて、飯伊地区で有名な石灰岩の産地は泰阜村の幕岩です。遠山谷から南アルプスにかけては、様々な堆積岩が見られます。これに対して、天竜川周辺から中央アルプスにかけては花崗岩地帯(領家帯)です。石灰岩が採れたのは意外に感じますが、木曽や岐阜の方面には石灰岩の産地があるようですから、そのつながりの地質なのでしょう。
 ただし帯状の分布ではなく、この地点に限定してある岩塊のようなので、同行した松島信幸先生によると、海底で泥の堆積物の中に石灰岩の岩塊が転がり落ちたものではないかとの事でした。この石灰岩の中に、ウミユリの化石と思われる丸い断面も発見されました。

恵那山石灰岩採掘跡地

 今回は、熊谷浩治さんの案内で行ったのですが、崩壊地には掴まるためのロープを張り、危険な場所では命綱を引いて、安全を確保して戴きました。ハイキング気分では、決して辿り着けない場所でした。採掘地へ通じる木馬(きんま)道跡は、森林組合さんが熊笹を刈り取って通れるようにして下さいました。ちょうど、広葉樹が落葉して刈り跡に積もり、ふっくらとした踏み心地でした。大変お世話になりました。
 帰りには、熊谷さんたち智里西地区有志が復元した風穴も見学しました。ここは、広河原登山道入り口から近い場所で看板も出ています。

                                 2006.10.31 さんま
 
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