幼児の襟守り

 本誌「駒場今昔こぼれ話」で熊谷元一先生が書いておられる「幼児の襟守り」です。原図は清内路村の桜井伴さんで、「清内路村誌」の民俗編にも紹介されていますが、この図は「飯伊地区モデル定住圏における地域文化の振興に関する調査」の報告書である「伊那谷の自然と文化」という長い題名の本(飯伊地域広域市町村圏協議会発行)から転載しました。

 これを見ていると、年配の方なら「ああそういえば思い出した」とうなずかれるでしょう。産着などの襟のまうしろに当たる位置に、井桁、つづみ、星型などを糸でぬってあったのが思い出されます。右端の三つは陶製であると注記があります。曲線になっているものは何回かに運針したものと思われますが、見ていると何かなつかしさが湧いてきます。  (S59・4)

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