大垣外遺跡出土の石製模造品

 平成9年、発掘調査が行われた智里の大垣外遺跡の出土品のうち、石製模造品の一部がこの写真です。ガラス越しに撮影しましたので鮮明でありませんが、およその形と数量はわかっていただけると思います。

 上部半分あまりが「剣形」といわれるもので、下方が「円板」といわれる鏡の模造品です。中には若干破片もありますが、剣形が74個、円板が40個、勾玉が4個、管玉と鏡形が各1個 破片数点が見えています。このほかに臼玉が約80個と、剣形の破片が70個ほどあります。

 中でも興味をひくのは右下方にある最も大きな鏡形で、造りは粗雑ですが中央に鈕といわれる紐を通す穴が開けられているもので、神坂峠遺跡からも1個出土していますが穴はありません。全国的にも数少ない石製品で、これも神に供えたぬさとみられています。  (H10・5)

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