東山道阿知駅跡

 県下各地で東山道の道すじを探る調査研究がすすんでいます。そのいちばん南端部の阿智では、神坂峠という確実な遺跡があって山地の経路はほぼ解明されていますが、全国でも最大級の「阿知駅」の所在が推定の域を出ることができません。

 この写真は、下伊那史四巻575ページにあるもので、市村先生が阿知駅跡と考えられる諸説を論理的に否定していき、最後に駅家の所在地と考定した木戸脇の集落を北東方より写したものです。
 昭和33年の撮影で、まだ道路も舗装されていませんが、「東山道は直線的である」という最近の調査結果に「ここもそうだ」といえる感じの景観です。そのまま直線を伸ばしますと、伊那街道とダブって山本に達し、上手線説が有利となってきます。 (S62・7)

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現在の木戸脇
 下の写真は現在(平成15年秋)
 木戸脇。飯田方面から西を望む。
  (さんま)