埋もれていた百五十三段

 スキー場「ヘブンスそのはら」の開設工事に伴い、ロープウェイの基地となる地籍の遺跡調査で、もと中御山(なかみやま)神社の参道の石段が発見されました。こんな山の中の無格社に、何と百五十三段一直線という驚くべき構造物です。

 本格的な石段ではなく、少し手を加えた石を斜面に並べたものですが、適当な大きさと、踏み石にふさわしい形の石をこれだけそろえたのは、なまやさしい努力でできるものではありません。

 この神社は、津島神社から勧請した「牛頭天王(ごずてんのう)」を祀ったもので、地元では「てんのう様」と呼んでいたということです。大正元年に園原の神坂神社に合祀されましたが、創建時期は明らかでありません。
   (H7・2)

 → さんまのメモ書き
     「村内諏訪社のミニ御柱

(写真提供:原 治幸氏)
はじめに 総合目次 足あと 1章 更新履歴 阿智の産土神