小高い山の上に建ってます。たいてい観光客は車で行くのですが、私は節約のため歩いて登りました。その脇を何台ものトラバントが臭い排気ガスを吹きかけながら通り過ぎていきます。たいていは限界人数まで乗っています。 |
ハアハア言いながらやっと着きました。マイセンのアルブレヒツブルク城もそうでしたが、いかにも西洋中世のお城然としています。 |
城内見学は時間が決まっていますので、開門までこのように並んで待つこととなります。 |
構内にかつて使用した大砲も展示されています。 |
待つことしばし、ガイドさんの案内でやっと中に入りますと、城内はあちこちこのようなモザイク画で埋め尽くされています。一見古めかしいのですが、よく観察すると何となく城の建築様式に似つかわしくない新しさを感じます。そう思って調べてみたらやっぱり19世紀とか20世紀の作でした。こういうのはやめたらいいのにねえ。いかに壁画としてはすばらしくても、城の歴史的価値を損なっています。 |
表現が妙に立体的ですし、人物の顔にも中世特有の古拙さがでていません。こういう点に関しては、ドイツの文化財復元に対する考え方に大きな疑問を感じざるを得ません。
ワーグナーの「マイスタージンガー」にも描かれた歌合戦が、ここの城内で行われたということで有名なんだそうですが。 |
100年ちょっと前の壁画を見に、わざわざ日本から山登りしに来たわけじゃないんだってば。 |
嘘かまことか、これがあのマルチン・ルターが聖書のドイツ語訳作業をした机なんだそうで。非常に質素な作りで、これは実に本物らしい感じがします。 |
 ワルトブルク城から 俯瞰したアイゼナハの町。これがバッハが生まれ、生涯のほとんどを過ごしたチューリンゲン地方の姿です。建物の一つ一つが古色を持っていて、周囲の森とよくなじんでいます。これが西ドイツだったらこうはいかないのではないかな。建物自体は古くても、きっと外装を必要以上にきれいにしてしまうでしょうから、どこかの国のテーマパークみたいになってしまう。
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