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Inside Farming Vol.66 (Japanese)



林檎で育毛!これはスゴイ!

 林檎のもつ機能性については何度も取り上げた(InsideFarming39InsideFarming45)が、今回はもっとスゴイ!と言わざるを得ないだろう。林檎に含まれるポリフェノールについては既にInsideFarming19で言及しているが、この林檎ポリフェノールの成分の一つに、さらなる機能性があることが分かったのだ。

 それは、な、なんと育毛作用!。日本経済新聞(2001/6/15)の報道によると、協和発酵がこのポリフェノールを髪の毛の薄い人に臨床実験をしたところ7割の人が毛が太くなったり、毛の本数が増えたという。なにしろほとんど毛が無い人にも効果があるというのだから驚きだ。
 この働きをする成分はポリフェノールの一種である「プロアントシアニジン」。「プロアントシアニジン」には、毛母細胞の増殖と活性化、毛母細胞が髪の毛を合成させる周期を正常にする働きがあるのだという。協和発酵では米国の製薬会社と育毛剤を開発中とのことだ。

 残念ながら、林檎を食べて効くの?とか、林檎ジュースでどうか?という生産者が最も気になる食用の機能性について報道はされていなかった。そこまでの効果を明言してくれたら、林檎の消費はおそらく飛躍的に増加する可能性がある。
 そこで、ちょっと私の周りの林檎生産者を見渡してみよう。そういわれてみれば、なんとなく、髪の毛の薄い人が少ないような・・・。いや、いや、早計に判断することは止めておこう。頭髪は遺伝とか男性ホルモンによる影響もあると言われているし、例によって効能を宣伝することで薬事法違反になってもいけないし。
 
 妻は「貴方が毎日、摘果した林檎の果実をすりおろしてシャンプーしてみれば!」と、最近抜け毛が気になりだした園主に、デリカシーの無いことを言う。多くの男性にとって頭髪は、女性のダイエットに匹敵するくらいの大問題(いや、別に大問題じゃないという人がいても、いいんですけど)なんだもんね。それが林檎で解決すれば、それは消費が伸びるのは当然でしょう。
 
 ヨーロッパの古い格言に「1日、林檎1個で医者いらず」というものがあるらしいけれど、ホントにそうかもね。

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