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Inside Farming Vol.39 (Japanese)



ついに「あるある大事典(TV番組)」で林檎を取り上げた!


 最近はやりのインフォ・テインメント番組のひとつ「発掘あるある大辞典」で”やっと”林檎を取り上げてくれました。本格的な林檎の出荷が始まる昨年の10月頃ON AIRだったら一番GOODなタイミングだったのですが・・・それでも2000年初頭に取り上げてくれたのには感激です(別に私がTV局になにか働きかけたんじゃないんだけどね・・)。
 内容的にも満足のいくもので、林檎の有用性をしっかり説いてくれていました。 

 番組はまずその導入部分で「1929年頃世界的に赤痢が大発生した。このときある医師が林檎を擦った物を赤痢に苦しむ幼児に与えたところ、腸の働きが活発になり症状の改善が見られた!」と70年前に既に医学的な整腸作用があることが実証されていたことを説明。さらに「1999年10月に林檎ポリフェノールの効果が新聞に発表された事により、林檎の有用性が最近注目を集めている!」と展開していく(実際はもっと前に林檎ポリフェノールは注目されていたんだけどね->InsideFarming19:1998年参照

 この番組が林檎の栄養素のなかで取り上げたのは主に4つ。

 ひとつは「林檎ペクチン」。これには腸内の悪玉菌の活動を抑え、善玉菌を活発にし、腸の老化を防ぐ効果があるという。 特に「林檎ペクチン」が優れるのは悪玉菌増殖を抑える能力が普通のペクチン(レモン等)の2倍あると言うことで、そのため、腸の働きが良くなり一日林檎一個で便秘が改善されるという。さらに大腸がんを抑える効果あるというラットの実験結果もあるそうだ。また、コレステロールが血液に入るのを「林檎ペクチン」がシャットアウトする働きがあるという。

 2つ目は「カリウム」の効果。林檎に含まれるカリウムが体内にある過剰なナトリウムを体外に排出するため、塩分過剰が主な原因の高血圧に林檎は良いのだそうだ。番組では高血圧の男性に一日一個の林檎を2週間食べさせる実験を行っていたが、確実に血圧が下がっていた。
 3つ目は「林檎酸」。林檎には林檎酸という物質が含まれていて、 これに疲労回復効果があるのだそうだ。疲れの原因である乳酸を減少させるクエン酸サイクル(この番組ではお馴染みの疲労回復時の体内の化学変化)が林檎酸によって始まるので、疲れた時にも林檎は良いという。

 そして最後は「林檎ポリフェノール」。林檎にもワインやお茶などで話題の老化を防止する抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれている。特に林檎のポリフェノールの正体は「エピカテキン多量体」というもので、緑茶のカテキンよりも抗酸化作用に優れるという。

 どうですか。番組を見逃した方にも、林檎は素晴らしい食品だと言うことがお分かりいただけたでしょうか。番組では林檎の事を「林檎は体の隅々まで浄化してくれる 現代人の救世主として心得よ」とまとめていました。そのとおり!そのとおり!!

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