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Inside Farming Vol.180


痩せた、痩せた。納豆で。


年末年始は食べて飲んで寝て太る。例年ならばその状態を持続させてしまい、複利的に体重を増加させていくのだけれど、今年(2007年)は痩せた。なぜか?!。季節感なく恒常的に忙しくなってしまった仕事のせいなのか?。自動車購入劇が思わぬ出費となった金欠ストレスなのか?。或いは何らかの病気なのか?。

「納豆」である。

朝夕の食卓に必ず納豆が登る。10日間連続である。食卓に着くと、まず納豆のパックを開封して、ただ掻き混ぜなければならない。10分程放置してから醤油とカラシを投入して、再び攪拌しなければならない。やっと食べる。「とにかく2週間は続けましょうね!」が妻からのお達しである。「痩せられる」というのである。

発端は「発掘あるある大辞典II」というテレビ番組の中で、納豆を食べるだけで痩せる効果が期待できると紹介されたことによる。それを見た妻が、元来納豆好きの私で実験を始めたのであった(失礼、私の健康を考えて納豆を食事に取り入れてくれたのであった)。
聞けば、番組の放送直後から、納豆がスーパーの納豆売り場から消えるほど売れており、入手が困難になっているいう。「テレビの影響って、本当に恐ろしくなるわ!」とか「情報操作されたみたいな状態になっているわ!」などと宣いながらも、妻は、確実に、3段重ねの納豆パックを2つ購入してくる。「前に、厚生労働省からダイズイソフラボンの取り過ぎに問題があるって発表があったような気が・・・・」という私の横槍もお構いなしである。

しかし、当初は添えられていた刻みネギが出されなくなってきた頃に、我が家の「納豆ダイエット」は突然中止になった。週刊誌の告発を端にして、番組中で効果として示されたコレステロール値、中性脂肪値、血糖値などのデータの測定が行われていないことなど、幾つかの捏造が判明したからである。多分、後世にまで残るであろう「発掘あるある大辞典IIデータ捏造事件」である(笑)。

あまりにも典型的にメディアに乗せられている家族である(笑)。我が家には、情報リテラシが無さ過ぎるのではないか!(憤)。ただ、妻が自分で実践したのではなくて、夫に試した点がひとつの救いであるが(笑)。そして、私は少し痩せたわけだし(自虐)。

しかし、前々から分かっていたことではあるが(1998年InsideFarming192000年InsideFarming39)、「発掘あるある大辞典II」こそが、最も優れた広告媒体であったのだ!。放送打ち切りが残念である。林檎生産者こそが、番組をもっともっと積極的に活用すべきだったのに。(2007/1/27)。
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