Inside Farming Vol.115 初めてネットオークションを覗いてみた! なかなかグっとくる欧州中古車がない。中古車情報の検索サイト以外で、さらに中古車を物色することは可能だろうか?。 例えば河合果樹園のように、農産物検索サイトの勧誘に乗らず単独で農産物販売をしている中古車販売店もあるはずだ。それらをGoogleでリストアップして、端からアクセスして情報を収集するという手はどうだろう。しかし、限りなく手作業に近いこの方法では、相当な時間がかかることが予想される。しかし車検を控えた園主にはそんな時間的な余裕はない・・(そう考えると河合果樹園も、農産物の検索サイトなどに積極的に登録したほうが、お客様コンシャスな情報発信だといえる。ただそれをしないのは、多すぎる情報に河合果樹園が埋もれてしまう〜価格競争のみに巻き込まれる〜ことを懸念するという理由があるからなのだが・・再検討を要するようだ)。 そこで辿りついたのはネットオークション。自動車販売業者間のオークションには素人は参加できないとしても、個人売買の一般的なオークションなら参加できるだろう。ちなみに園主のオークションに関する知識としては、昨年米国の大手イーベイが日本市場からは撤退し、日本のオークションはYahoo!が一人勝ちの状態だという認識がある程度。 そういえば、つい最近、オークションでニセブランドサングラスを販売していた事件があったけれど、それでも数年前に比べると詐欺事件はなくなってきたのかな?そもそも自動車なんか売っているのかな?などと、超初歩的な疑問も持ちながら、とりあえず最大手のYahoo! オークションを覗いて見ることにした。 あるある。中古欧州車が、恐ろしいほど流通している。これほどの世界が展開しているとは知らなかった。とにかく、いきなり入札してみたくなるほど出品がある。しかし、ここはグっとこらえてオークションをしばらく眺めてみよう。そうすると、少しづつだが、ポイントが判ってきた。 (1)オークションの出品者は落札者から逐一評価されるシステムになっている。(評価)というリンクをクリックすると、過去の出品状況、落札者の評価とコメント、それに対する出品者のコメントなどが表示される。-非常によい-という評価が多ければ、その出品者の品物や取引は信頼がおける、ということのようだ。クレジットカードの登録による個人認証と、この評価システムによって、詐欺や、質の悪いものの出品はある程度抑止されているようだ。出品者から落札者も評価されるシステムになっている点もなかなか面白い。これによって、悪戯落札や、入金遅れが多い落札者が排除されるということか。 (2)自動車の車体のオークションに限れば、個人が出品しているよりも圧倒的に中古車販売業者が出品している。社会的責任をある程度は負う企業が出品者ならば、過去の(評価)をきちんと吟味することで、業者の誠実度(出品された品物の品質、取引手続のモラル)がある程度把握できるものと思われる。とにかく(評価)欄は、出品者を知るための情報の宝庫である。特に、悪い評価が下された場合の、コメントは重要である。 (3)質問は遠慮なく行うべきである。良い出品者はQ&Aに丁寧に応答している。人気のある商品には総じてQ&Aが多い。 (4)自動車の販売の方法は現状販売というのが多い。下取車などを、簡単な整備を施し、車検を通してそのまま販売することのようだ。中にはコーティングサービス付き、保障つき、などというところもある。これらは店頭販売の延長ともいえる。 (5)個人間売買のため「消費税はいらない」という出品者もいる。消費税だけで2、3万円かかる自動車のような高額商品の取引には、今時うれしい話だ。そのかわり、名義変更手続などは個人で行う事になるが、当然のことといえるだろう。 (6)自動車の配達は「陸送」というらしいが、売り手側で、陸送の手配が可能かどうかも重要だ。長距離輸送はそれなりにコストがかかるようではある。それでも、遠方まで自分で取りに行くよりは、費用も時間も節約できる。 (7)「現車確認後キャンセル可」などという記載も一部にはあるが、「ノークレームノーリターンでお願いします」が決まり文句。キャンセルに関しては、法的に微妙な感じが漂っている(個人間取引なのか、通販なのか、業としての古物販売なのかで記載方法が分かれているのかもしれない)。 などと、思いつくまま書いてみましたが、皆さんは、もうネットオークション体験済みですか? 園主は、オークション初体験。初体験で欧州中古車を買おうなんて、無謀ですか?(続く) Go to Inside farming index page kawai@wmail.plala.or.jp 写真、本文とも Copyright(C) 河合果樹園 |