Building33 【デッキ梁・最近の進捗状況】 06/18/2003

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こないだの土曜日には打合せで現場に行き,いつものようにせっせとデジカメ写真を撮りまくり,家に帰ってファイルをPCに転送しようとしたのですが,ファイルが正常に読み込めなくなっていました.
そんなわけで写真が無くBuildingを更新できなかったので,「絶対今週中に1回は現場に行くぞ!」と固く誓っていたHydeでした.
1日前,「確認したいことがあるのですが,今度いつ現場に来られますか?」とT社H氏から電話がありました.
もともと行くつもりだったのでちょうど良いタイミング!
早速年休届けを出して現場にGoです.

前回記録として残せなかった部分も一挙に公開します.

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デッキ梁になる檜の芯持ち材です.
サイズは105×180×3,600でかなり重かったです.
一人で持てないことはありませんが,確実に腰に来そうだったので,ちょっと持ち上げてやめました.
上の写真の切り込みは建物から出ている金物に差し込まれる部分です.
ガルバリウム鋼板製の笠木水切りを付け,表面をキシラデコールで塗装したとしても,いつかは朽ちてしまうでしょう.
木ですから致し方のないことですが,この梁は母屋と離れの通路を確保するために必要不可欠なものであるばかりでなく,建物の強度上も構造計算に入っているそうですので,朽ちて交換できなかったら非常に困ります.
そこで金物によって建物と接合することにより,将来のメンテナンスや交換に備えているそうです.
ミリ単位の精度で切り込み等の細工をして,小雨の降る中二人がかりで建物に組み付けていきます.
遊びを大きく取れば簡単に金物に差し込むこともできるのでしょうが,実際に接合する現場を見ていたら,あとほんの数ミリ切り込みが浅かったら入らないんじゃないかと思えるくらいピッタリ入っていくんです.
もちろん金物と梁の間に目で見える隙間はありません.
H氏も「神業ですよね.」と賞賛していました.
下の写真は4本ほど梁が接合された状態です.
このような梁が20本以上入る予定です.
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WICの養生が外れていると思ったら,床下点検口という名称の床下収納のハッチが完成していました.
以前紹介しましたが,このハッチはフローリング材を加工して造ってもらったので,全部締めた時にも木目がきれいにそろいます.
部分的に拡大したのが下の写真です.
レール状に切り込みが入っていますが,ハッチとしては重すぎるので,その部分を切り取ることで軽量化されています.
使い勝手に配慮してくださった施工ですね.
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書斎にも本棚が造り付けられていました.
ここでまたまた問題が….
左にエアコン用の配管が見えていますが,この部分の幅がHydeが選んだエアコンの幅より狭いことが判明しました.
機種を事前に伝えてあるのに何でこうなっちゃうかな….
まあ,この部屋のエアコンは小型なので,メーカーを変えればこの空間に入れることのできる機種はたくさんあるのですが,もうすぐ発注かけようと思っていた矢先でしたので,気付いて良かったと言えば良かったのかな?

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分電盤です.
サージガード付きのものをチョイスしました.
安全ブレーカーは30回路あります.
契約は従量電灯Cの8[kVA]にしようと思っています.
当初従量電灯Bの60[A]契約でも大丈夫ではないかとも思いましたが,電気設備の担当さんから,60[A]→8[kVA]の変更に伴う工事には工事代が発生することを確認してもらいましたので,最初から余裕を見てしまおうと考えました.
基本料の差額が月額\520かかりますが,あとから工事するのはめんどくさいな〜と思いまして….

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階段下の収納です.
右の背の高い収納の上部には分電盤が入っています.
下部は傘入れと,ポストの取り出し口兼下駄箱になります.
ポストは外壁に直接埋め込まれて,この部分から取り出すことができますので,雨の日も濡れずに済みます.
設計当初からの要望でした.

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階段下の下駄箱内には床下用のFF式石油ファンヒーターが入ります.
入るはずです!
入るんですよね…?
測ってませんがちょっと小さいような気がするんだけど….

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階段の右側に壁ができています.
実際には壁じゃないんですが(食器棚の背面を隠すためのものです),ここから見たら壁ですよね….
これができたことにより開放感が無くなってしまいましたが,逆に2Fに上がった時,余計に開放的に感じるのではないかと思います.

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キッチンカウンターです.
まだキッチンは入っていませんが,かなり雰囲気がつかめるようになりました.
写真の上にマウスカーソルを乗せると,引き戸で目隠しされた雰囲気に切り替わります.

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浴室です.
黒い部分は防水紙,その下の部分と床全面はFRP防水になっています.
FRP(Fiber Reinforced Plastics)とは,ガラス繊維に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させて成形した強化ガラス繊維プラスチックで,木部の防水性に適しているそうです.
軽くて成型が容易なので,バイクのカウリングなどにも利用されていますね.

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壁面のFRP防水部分です.
水道管のまわりにもベッタリFRP防水がされていました.
金属の円盤から出っ張ったとげのようなものは,このFRP防水面の上に貼られるラス金網を固定するためのものだそうです.
ラスの上にモルタルを塗り,更にタイルで仕上げます.

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ハイサイドライト部にようやくガラスが入っていました.
写真はガラスのコーキング部です.
内側には熱反タイプの飛散防止フィルム(レフテル ZH05G)が施工されています.
これ,はっきり言って高かったです.
風呂の変更に次いで増額効果ばっちりでした.(苦笑)
お値段分の効果が出てくれることを祈るばかりです.(比較しようがないですが…)
ちなみに水滴は雨です.

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車庫内のEPSです.
すごい配線の量です.
何が何やら分かりません.


T社H氏と打ち合わせた内容は以下の通りでした.
キッチンの発注
キッチンは発注したそうです.
一応前回の現場打合せで確認したキッチンの仕様を再度確認しました.
ハイサイドライトの換気扇
事前にH氏より説明を受けていましたが,ガラス固定タイプのシャッター付換気扇を6[mm]程度のガラスに施工した場合,換気扇の振動でガラスにヒビが入ったり割れたりすることがあると,ガラスメーカーから意見されたそうです.(ガラスに直接取り付けるのならば10[mm]厚は欲しいとのことです.)
これについてはガラスの内側に5[mm]厚程度の透明ポリカーボネートを固定し,換気扇の固定をポリカーボネートに行い,ガラスに貫通した穴と換気扇の間はコーキング材を充填し,振動が直接ガラスに伝わらないようにしたらどうだろうかとの対処法も提示されていました.
割れる心配を残しておくのは気分的に嫌なので,Hydeとしてはこの提案通りでも良い気がしましたが,中から見た時ポリカーボネート板が見えてしまうのがちょっとだけ残念だったりします.
N建築士は過去にガラス固定タイプの換気扇を使ったことがあるので,N建築士とH氏の間で話し合っていただき,方向性を決めてもらうように依頼しました.
脱衣所のデッキ側扉
この部分,まだ扉が入っていません.
原設計ではフラッシュドアになっていましたが,既製品ではサイズが合わず,特注するとコストオーバーしてしまうそうです.
N建築士からは木製の太鼓扉を製作できないかとの打診があったようですが,施工サイドとしては耐久性・他の戸との統一性などを考慮してアルミの框扉でどうだろうかとの打診でした.
脱衣所の扉ですから中が丸見えでは困るわけで,目隠しをどうするのか確認したところ,他のガラスがペアガラスになっているし,水回りで湿気も多いだろうから,この部分にもペアガラスを入れて,内側に目隠しの板を入れたらどうかとの事でした.
耐久性とか湿気とか言われると施工サイドの提案の方が良いような気もしますが,玄関の引き戸は木製だし,耐久性云々言い出したらそっちも気になっちゃうしな….
そもそも木製扉のイメージがわかないから,Hydeは判断できません.
よってこの件もN建築士とH氏の間で話し合っていただき,方向性を決めてもらうように依頼しました.
玄関FIXガラス
原設計では4[mm]+4[mm]の合わせガラスの指定ですが,ガラス屋さんから「防犯ガラスにしたらどうか?」との提案があったそうです.
差額は\45,000程度になる見通しだそうです.
防犯上の理由がありますので詳しくは書きませんが,色々と考えてくださるものです. ありがたいことです.
内壁の仕上げ
Planning58 【現場打合せ#3 色決め等】で話し合った内壁の仕上げ方法ですが,先日差額の提示がありました.
Hydeが壁面積を誤認していたせいなのですが,予想よりはるかに高かったです.
かなり値引きしていただけたようなのですが,この時期になってこの金額は辛い!
しかしH氏の気持ちは「棟梁他大工さん達がせっかくここまできれいに仕上げてきてくれたのに,仕上げの壁で台無しにしたくない.私も最後まできれいに仕上げたいと思うので,是非手塗りでやらせて欲しい.」との事でした.
そりゃあHydeだってきれいな仕上がりの方が嬉しいですから手塗りにしたいのはやまやまなのですが,見積もられた金額は正直辛いです.
そこで,どうにか頑張って減額してくれたら,こちらも増額を覚悟する旨伝えました.
良くしたい,きれいに仕上げたいという気持ちがヒシヒシと伝わってくるだけに,施主としても「少し頑張っちゃおうかな?」って気になってしまいました.
左官屋さんとの減額交渉,頑張ってくださいね!>H氏
Gallery
キッチンの造作部分をリビング側から撮影しています.
側面の立ち上がり壁の中央にはカメラ付きインターホンが設置されます.
上の写真の逆サイドからの撮影です.
立ち上がり壁の正面には強化ガラスが入ります.
正面と側面の2面で,油煙を上部レンジフードに導きます.
キッチン側からの撮影です.
まだキッチンユニットは入っていません.
奥の押入は引き戸で目隠しされます.
Photo Image 正面の壁の様な部分,実はボックス状になっていまして,現在使用している食器棚とカウンター台を設置する予定です.
Photo Image キッチンの吊り戸棚に棚板が入っていました.
ダボレールが板と面一になっているので,すっきりとした仕上がりです.
Photo Image デッキ梁の金物との接合部分に切り込みを入れています.
木屑が飛び散り,オートフォーカスのピントがずれるほどの粉塵です.

AVIファイル (3,311,536 バイト)


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