Building20 【フローリング】 04/11/2003

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明日は現場で打合せなのですが,天気が悪いとの予想も出ていますので,年休取って現場見学に行ってきました.
当日は棟梁一人で,離れの2Fにフローリングを張っていました.

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【窓枠】で問題が発覚した2Fフローリングとサッシ枠との収まりです.
の部分がサッシ枠で,手前のフローリングと面を合わせてありました.
サッシ枠の厚さは3[mm]程度ありますので,フローリングの端の一辺をこの厚み分だけ切り落とし,高さ調整をしてあります.
おかげでサッシ枠とフローリングの面はピタッと一致しています.

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施工されたフローリングの一部です.
SPF 2"×6"材で,厚さは約35[mm]あります.
梁と梁の間の部分に乗っかってジャンプしてみたりしましたがビクともしません.
思ったよりしっかりした材のようです.
SPFは比較的安価な構造材ですが無垢は無垢.
足裏の感触はあたりは柔らかく,ほんのりと暖かみを感じました.
将来多少の暴れは覚悟ですね….

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子供部屋は長辺方向で18尺(約5.4[m])ありますので,約4.5[m]長のフローリング板1枚では足りません.
途中で他の板を継ぐことになるのですが,上の写真は棟梁が継ぐ位置をササッと書き出したあんちょこ(?)です.
途中梁5本をまたぎますので,その5箇所の梁の位置で継ぐことになります.
15尺と3尺の板を量産し,左右互い違いに張っていくのが一番手間がかからないそうなのですが,そうすると2枚ごとに継ぎ目が一直線に現れることになります.
継ぎ目では木目を合わせて材を選んでいるそうですが,どうしても継ぎ目と分かってしまうので,2枚ごとに継ぎ目が一直線上に現れるのは美しくないのだそうです.
写真のように張ると,5枚ごとに継ぎ目が現れることになり,またその継ぎ目が部屋全体に拡散されるので気にならなくなるとのことです.
ちょっとした手間(ちょっとじゃないのかもしれませんが…)を惜しまず「きれいに仕上げてやろう!」という気持ち…ありがたいです.
ちなみにこの木片の写真を撮っている時に,「こんなモンまで撮さないでよ….」って言われたんですが,HPで紹介しちゃいました. ゴメン!>棟梁

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【窓枠】でN建築士が提案してきた「 あらわしの梁のうえにレベル調整用の木材を流すことになります。デザイン的には面をあえて揃えずに面落ちにさせますので、不格好になることはないと思います。」の部分です.
上の写真は2Fから撮影したもので,調整材は幅60[mm],厚さ25[mm]です.
下の写真は1Fから撮影したものです. 
ウ〜ム…,下駄上げしたの見え見えだな〜.
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離れ側2Fです.
一人黙々とフローリングを張る棟梁です.
↓↓↓フローリングの施工↓↓↓

1.継ぐ部分をマーキング
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2.電のこで切断
AVIファイル(809,320 バイト)

3.木工用ボンドを塗り…
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4.叩いて隙間を無くします
AVIファイル(1,166,736 バイト)
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5.ビスを打って固定
5:AVIファイル(479,088 バイト)
 


前回の見学からの進展は以下の通りです.

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壁に断熱材(100[mm]厚グラスウール10K)が施工されていました.
もともと高断熱にはこだわっていなかったのでよく知らないのですが,多分一般的な仕様ではないかと….
グラスウールはガラス繊維の間に空気(動かない空気の断熱性は高いらしいです)を取り込んで断熱性を発揮するものですから,空気層を保持できないと断熱材として機能しません.
欠陥住宅特集などで,施工不良によってグラスウールが水を吸って断熱効果が無くなってしまっている実例を見たことがありますが,施工さえしっかりしてあれば利点も多い断熱材ではないかと思います.
写真のマットエースなるグラスウールは,室外側は通気層となるシルバーフィルム,室内側は防湿層のポリエチレンフィルムとなっており,室内の湿気をグラスウールが吸収しないようになっています.
何らかの原因でグラスウールが湿気を帯びても,室外側のシルバーフィルムは通気できるので,湿気を逃がせるというふれこみです.
この向きを逆に施工した例を見たことがありますがさすがにこれは論外として,ちょっとした手間を惜しんだ施工では,防湿シートの耳を柱に留め付けず,単に充填するだけで済ませてしまうこともあるようです.
留め付けをしないとグラスウールの自重で下に落ちてきてしまいますので,上の方は断熱材が充填されていない状態になってしまいます.
このあたりが気になっていたのですが,現場を見たら丁寧に施工されていましたので安心しました.
一箇所だけ防湿シートが破れていた部分がありましたが(下の写真),直してくれるものと信じています.
なお,翌日N建築士と現場で打合せをした際,「スカート部(下の写真の”マットエース”の文字より下の部分)を引きだして丁寧に施工してありますね〜.」と聞きました.
全体を見ても整然としていて,本当にきれいな施工であると思います.
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浴室の洗い場部分に床ができていました.
施工後なので実物を見ていないのですが,この部分には24[mm]厚の構造用合板が張られているとのことです.
浴室内と脱衣所の床レベルを合わせるために,根太を渡りあごかけで梁に接合してありました.
ユニットバスを設置するだけならこんな手の込んだことをしてもらわなくてもよかったのですが,お手数をおかけしました.

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床を張りだしましたので雨は御法度です.
まだハイサイドライト他数箇所にはガラスが入っていませんので,かなりしっかり雨養生されていました.
この日はかなり風が強かったのですが,見たところ隙間はないようでした.

Gallery
Photo Image 母屋側2Fです.
まだフローリングは張られていません.
壁一面断熱材が施工されています.
ピタッときれいに収まっていて,本当にきれいな施工であると思います.


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