栽培記録(平成15年) 

  平成18年    平成17年    平成16年  

 
 食いしん坊の私が、おいしくて安全な野菜を食べたいと思って作りはじめて15年くらい経ちました。
 畑の面積は自宅の庭30坪位と郊外に借りた100坪位の小さいものですが、できるだけ多くの種類を植えたいと、現在24種類の野菜を栽培しています。
 最初は有機肥料を購入して使うだけでしたが、ここ7、8年は残飯などに有用微生物をいれて堆肥を作ったり、雑草や枯葉を積んで何年か寝かせてミミズが増えてから堆肥土として使うなどして、なるべくリサイクルしながら野菜を作っています。
 道東という野菜の栽培には厳しい気候ですが、害虫や病気は少ないことを武器に寒さに対しては工夫しながらつくると、味のこ〜いおいしい野菜が取れるので、これからも有機無農薬栽培と続けていきたいと思っています。
 本などに書いてある一般的な栽培方法が役に立たない寒冷地なので、同じように栽培している方と情報交換していただけたら嬉しいです。

野菜・・・この色で記入
花・・・この色で記入

2003年8月
2003/8/1  今年は、7月まで本当に寒かった。昼の気温が15℃だとまだ暑いと思えるほどの涼しさで、冷夏を覚悟していたが、8月に入ってから少しづつ気温が上がってきている。このまま少しこの気温がつづいてほしい。
今日現在の野菜たち
絹さや
・・・開花真っ盛りで最初に咲いた分が実に成り始めている。
手無しインゲン・・・開花中
とうきび・・・雄花が出始めている。背丈は120cm位。すこぶる元気!
大根菜・・・今年2回目の分が収穫中、3回目のは本葉が出たところ。
大根・・・数日前の雨で一気に太くなり、収穫中。
ミニトマト・・・花は無数に着いているが、実がさっぱり大きくならない。
レタス・・・元気に巻きだしている。
イチゴ・・・数が少ないのでなかなか両手に抱えるほど収穫は出来ないがそれでも毎日数個は収穫でき、仕事中のおやつに最高!。
ブロッコリー・・・苗で植えたせいか、6月下旬には収穫したが、今でも脇芽(径3〜4cm)が毎日収穫できる。
かぼちゃ・・・ツルが120cmくらい伸びているが、雌花は見当たらない。元気は良い。
ジャガイモ・・・植付けが遅かったためか、今開花中。
ハクサイ・・・7月14日にポット蒔きした苗が本葉5〜6枚になったので地植えしたところ。害虫対策のためパオパオで覆いをする。
8/7  台風10号が接近しているとのことで、今日の夜位から、雨が降りそう。
 手無しインゲンの花が真っ盛りで、雨に当たると溶けてしまったり、カビそうなので、トンネルの支柱をして、上の部分だけビニールを張った。
 地植えしたハクサイの苗にもトンネルの支柱をしてパオパオを張った。当初パオパオは保温効果のためだったが、使っているうちに、害虫防止にも、雨が地面をたたくことによる、土の跳ね返り防止にもなることがわかって、今年は大活躍している。
8/10  未明まで降り続いていたバケツをひっくり返したような雨がすっかりあがり、台風一過の晴天になった。最高気温が25℃とのことだが、日が照っているところはかなり、暑い!(我慢できずに扇風機を出した)
 台風のまま道東に再上陸するのではないかと、心配していたが思ったよりも被害がなくて、絹さやの一部が少し倒れかかった程度だった。
 手無しインゲンは天井部分だけビニールを張ったのが良かったようで、強い雨にたたかれないで済み、現在のところ、花は元気。
 とうきびも風で折れるのではないかと、心配していたが、まったく影響なくて、雄花が元気に咲き始めている。

 絹さやの収穫。さっとゆでてそのまま冷凍。
 6月下旬から咲き続けていた、青けしの最後の花がまだ咲いている。こんなに長期間咲き続けた年も初めてだ。
8/11  昨日は30℃近くの猛暑だったため、今日になって、野菜たちの台風被害をくまなく調べたが、やはり土はねもなく、大丈夫だった。
 ハクサイの苗は昨日はぐったりしていたが、今日はシャキっと立っていたので、影響はないもよう。

 回の台風は風が強くなかったので、青けしや高山植物たちも、まったく痛んだ様子はなかった。(ほっ!)
8/14  ここ数日は、最高気温20℃前後と温度はあるほう(この地方では)だが、何せ日照が足りない!
 絹さやも今が盛りだが、日照不足のせいで豆の入りがかたよって莢が変形しているものがある。
 とうきびは、雌花のひげが出始めている。

 桃葉ききょうの1番花が終わり、2番目の花がやや小さくなって咲き始めている。同じ花でも咲く時期によって、種類が違う花と思うほど雰囲気が変わっている。
8/18  昨日、今日と最高気温が20℃にもならない、寒い日が続いている。
 元気なのは絹さや、とうきび、ハクサイ、たまねぎくらい。それと雑草!ひたすら草取りしている。例年ではお盆の頃枯れ初めているジャガイモも元気。ただ背丈は小さく、収穫はどうなるやら・・・
 青けしの苗は夏の高温は苦手で成長が一時的にストップするのに、今年は涼しい天候のお陰で順調に大きくなっている。
8/20  今日も曇り空。予想最高気温は10月並の17℃とのこと。
 ようやく手無しインゲンが収穫できるようになってきているが、今年はインゲンの葉が大きすぎて、花に日が当たりづらく、雨のたびに茎や花にカビが発生するので毎日点検している。
 こんな天気が続くと病気が発生して、無農薬栽培の難しさを実感するが、作物の持つ底力を信じて傷んだ部分を取り除いている。
8/22  今日は久しぶりに暑かった。数日収穫をサボったせいで絹さや成りすぎ。今日だけで1kg近く収穫。
 レタスもようやく巻いた物が収穫出来るようになった。野菜が夏物から秋物に移っていく変わり目の感じがする。今日のような暑さがもう少しつづいてほしい。
8/28  今日現在の野菜たち
絹さや
・・・ご近所の絹さやはほとんど枯れているが、我が家のはまだまだ元気。さすがに毎日収穫はできないがまだ蕾も見えているのでもう少し収穫が続きそう。
手無しインゲン・・・ここにきて雨と低温でカビが発生して茎がカビてきている。それでも3回くらい収穫できたのでOK。
とうきび・・・ひげが茶褐色になってきているが最近の低温がちょっと気になる。
大根菜・・・今年2回目の分が収穫中だが、3回目のも追いついてきて収穫可能になっている。
大根・・・花首も上がらず、さらに大きくなってきている。あまり大きくなると1回で食べきれないので早めに収穫している。
ミニトマト・・・花が咲いても実にならないのは低温のせいか・・それでも30個くらいは収穫した。やっぱり甘さが違う。
レタス・・・1部大雨と低温で溶けた株があるが、収穫中。味と香りは最高!
イチゴ・・・今ランナーを出している。2回目の開花中。
ハクサイ・・・現在30cm以上になってきている。成長がすごく早い。
かぼちゃ・ジャガイモ・・・2週間くらいご無沙汰で未確認。
 
青けしの苗を5〜7,5cmポットから10,5〜12cmポットに植え替え。用土は市販培養土と自家製堆肥土を半々にしたもの。青けしは赤土系より腐植土がたっぷり入った黒土系が好きな感じだ。前回植え付けた赤土が多く入った1部のポットの苗の葉先が枯れこんでいた。
 

2003年9月
2003/9/1  今日から9月、今年も夏がこないまま本格的な秋になってしまった。まさに秋晴れの快晴。空の青さと高さがちょっと寂しい。
 ハクサイの苗が早くも立ち上げってきた。今年は植えなかったが秋キャベツも生長がすごくはやい。
 レタスがそろそろ終りになってきている。秋は1週間植付けや播種が遅れると後々まで出来に影響するので早めに整理して秋の葉物の野菜に切り替えた方がいいかもしれない。
9/4  今年初めて播種した赤じそを収穫する。春先とうきびのトンネル内でポットうえした苗を4〜5cmくらいになったときに地植えしたものが背丈60cmに成長。有機肥料が効いたのが葉が大きかったが、虫にも食べられた。
 パオパオのトンネルしているハクサイの苗だが、虫に食われていたので見てみたら、1株に1匹ずつ虫発見。それも1株には大きな青虫、もう一株には黒いげじげじの毛虫。ちゃんと住み分けしているんだと感心しながらも退治させてもらいました。

 もう1株にはアブラムシがいっぱいいましたが、もう少し様子をみて、晴天の日に牛乳を散布しようと思っています。晴れた日に散布すると牛乳がアブラムシの体を被膜して窒息させるとのことなので試してみます。
 9/15  昨日に続き最高気温が20℃以上あり、作物にとっては大歓迎の気温。
 かぼちゃ、ジャガイモ、人参の様子を見てきた。かぼちゃは冷夏でほとんどあきらめていたが、思ったよりも成っていて嬉しかった。今の状態が1ヶ月前だったら豊作なのに・・摘果、蔓きりして成っている実の充実を図る。
 人参はもう収穫できるほどの大きさになっていた。あと1ヶ月あるのでこれは大丈夫だと思う。
 ジャガイモは冷夏に強いと言われているが、春先の低温が尾を引いたのか草丈も小さかったので我が家のはあまり良くない。本格的な収穫は9月下旬から10月。
 絹さやは種用のさやと豆ご飯するためのさやと絹さや用を収穫。これで最後。今年は長期間の収穫だった。
 手無しインゲンもそろそろ収穫終了。大根はまだ頑張っている。
 とうきびが1週間くらいで収穫できそうな感じになってきている。これも例年に比べたら半月は遅れている。
 
青けしの種、ほとんどとり終わる。今年は花数が多かったのでかなりの量が取れた。
9/17  絹さやの株を処理して、その後に葉物(ほうれん草、小松菜、チンゲン菜)を播種する。時期的にはかなり遅く収穫できるまで大きくなるのか分からないと思いながら、ビニールのトンネル張る。
 ハクサイは巻き始めているが今年は夜盗虫が葉を食べまくっている。根気よく指で捕殺。
9/21  天気は続いているが連日の霜注意報、秋も足早に過ぎていくのか・・
 ハクサイ、絹さやの時期ずらして蒔いた分の株が夜盗虫(だと思う)にほとんど食べられてしまった。日中は土の中とかに隠れているので見つけられない。日当たりの良くない場所に植えている作物がやられているということは、葉が軟弱のせいなのか。寒くても虫たちには関係ないのか。
 たまねぎの葉が枯れ始めてきたのでそろそろ収穫時期かもしれない。
 きゅうりは葉がすっかり枯れてしまった。ミニトマトもほとんど終り。レタスが残り数株だがまだ元気。

 桃葉ききょうが2番花咲いている。日高草地上部がほとんど枯れてきた。
9/23  晴天が続いていたし、地上部もほとんど枯れてきたので、たまねぎの収穫をした。ほとんど土の上に乗っかっている感じで収穫できたが、数個はまだ根がしっかり張っていて抜けないのがあり、地上部もまだ青々していたのでそのままもう少し様子を見ようと思う。収穫したものは数個づつ束ねて物干し竿にかけて乾燥させる。数日経って緑の部分が黄金色になったら干し終わり。
 相変わらず、ハクサイの夜盗虫の被害が多くて1畝は収穫できないくらい食べられてしまった。

 日高草が狂い咲きしている。秋のはじめに冷え込んでその後暑くなったせいで季節を勘違いしてしまったようだが、10年くらい前に、黄花しおがまが秋に季節違いの芽出しをしてしまったときは結局その後越冬できずに枯れてしまった。開花しているのは1株だけだが、葉が出てきているのもあり冬越が心配。
9/28  ここ数日天候が思わしくなく、玉ねぎの乾燥が進まない。
 春大根がいまだに収穫できているが、地中部分は虫食い状態。ただ皮の部分だけなので気にしないでいいところを選んで食べている。
 大根菜は元気良く伸びており、収穫中。手なしインゲンは種を為のさやだけ残って収穫終り。
 レタスも後数株残してほとんど終了。レタスはおいしかった。春から随分長期間にわたって収穫できた。生食できる野菜が少ないので貴重。
 とうきびがようやく収穫できるようになった。長さは短いがそれなりに実が入っていて甘い!
10/12  ようやく郊外の畑の収穫終了。行く途中の畑では結構霜に当たって南瓜もとうきびも枯れていたところがあり、着くまではほとんどあきらめ気分だったが、地形のせいなのかまったく霜の被害は受けていなくてほっとした。
とうきび・・・家の畑のとうきびの方がかなり成長が早かったはずだったが、いつのまにか追い越していた。しっかり実が入ったとうきびになっていた。
かぼちゃ・・・成長が著しく遅れていてほとんどあきらめていたがこれも後半追いついたのか大きさこそ赤ちゃんの頭大くらいのもの(栗味かぼちゃ)だが結構収穫できた。本当は後2週間くらいは畑に置いておきたいところだが霜のことを考えると限界かもしれない。
ジャガイモ・・・道内では豊作との声が聞こえていたが、植付けの時期が遅かったせいもあるのか粒が小さくてLL卵くらいのものがほとんどだった。雨台風のせいか晴天不足のせいか、土が締まって掘り起こしにくかった。こんなこともはじめての経験。
人参・・・これは豊作!今年は根の長さが長くその割には細めの人参が多かった。湿った土が良かったのが実がしまった香りの高い人参が収穫できた。(ちょっと多すぎ!!)
大根・・・自宅の畑で大根菜を蒔いたが収穫が追いつかず、本当の大根に成りつつある。葉も軟らかいので両方楽しめている。
たまねぎ・・・干し終わり、硬く締まっている。形は小さいが玉ねぎとして収穫できたのはほとんど初めてと言っていいくらいだ。
  11/2  10月の収穫時期が終りいよいよ畑も冬支度の準備です。山野草は来週にでもトロ箱に入れなくては・・
 今年の春先堆肥をすき込もうと思ったら堆肥の中が凍結していて、結局上の方しか入れられなかったので今回は秋のうちに、堆肥を畑にすき込もうと思っている。
畑では軽い霜が降りてしまったので、青しそやトマトは完全にだめになっているが、それでも葉大根(一部大根になってしまっている)や小松菜、ハクサイは元気。
ビニールのトンネル内ではチンゲンサイも元気に葉をのばしている。レタスも今年最後の株が今結球している。
         


TOPへ