例えば、以下の下線部の問いを考えてみてください。
〈英語〉 次の文の空欄に最も適当な前置詞を入れなさい。 I went in ( ) the front door and came out ( ) the kitchen door. (私は玄関から入って、勝手口から出て行きました。) 正解は at です。では、なぜ at なのでしょうか。 〈数学T・A〉 三角比の分野でよくでてくる公式の一つに、例えば、 という(第2)余弦定理があります。これを、とかとかという記号だけで覚えても、応 用が利くようにはならないでしょう。では、どのような覚え方をすれば、応用が利くよう になるのでしょうか。 〈現代文〉 * 次の文章を読んで、後の問いに答えよ。 老いたリヤ王が三人の娘の上の二人に領国を分かち与え、末の娘との縁を切る。 これは上の二人が巧みに諂い、末娘が媚ることをきらったからである。すなわち主人 公の愚行から話がはじまる。「聰明になるまでは老いるべきでなかった」と王に付き 添う道化師がいうのは、そのことである(第一幕、第五場)。 ( A )それぞれ領国の半分を得た娘は、身を寄せた王を手ひどく扱う。その「忘恩」 に対してリヤ王は、激怒し、激怒は、滔滔たる罵詈と呪いの言葉の奔流として表現さ れる。 問 ( )Aにあてはまる語を次の中から選びなさい。 (ア) と同時に (イ) そこで (ウ) しかるに (エ) すなわち (オ) たとえば 正解は(ウ)です。感覚的に分かる方も多いかと思いますが、なぜ(ウ)になるのかを、ど のように説明すればよいのでしょうか。 それができなければ、応用が利かず、得点できる時とそうでない時の差が大きく、 いつまでたっても安定して得点できるようにはならないと考えています。 最初は、以上のような観点を踏まえた「応用が利くようになるための基礎知識」の習 得を目指した学習を行い、その後、過去問を演習することを通して、基礎知識の定着 を計っていく予定です。 |