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それは突然に起こった

ドーン・オブ・ザ・デッド

監督/ザック・スナイダー
Based on a Screeplay/ジョージ・A・ロメロ
脚本/ジェイムズ・ガン
キャスト
アナ/サラ・ポーリー ケネス/ヴィング・レイムズ
マイケル/ジェイク・ウェバー

1978年に公開されたジョージ・A・ロメロの「ZOMBI(ゾンビ)」の原題を冠したリメイク。その日看護師のアナが疲れた1日を夫のルイスとともに癒した翌日に始まった。いや既に始まっていたのかもしれないが。隣の家の娘ヴィヴィアンが突如として襲い掛かってきたのだ。夫のルイスに噛み付くヴィヴィアン。ドアの外になんとか追い出すものの夫は既に事切れていた。が、体が痙攣をしやがて起き上がったルイスはヴィヴィアン同様にアナに襲い掛かる。バスルームから外に逃げ出すアナの目の前には地獄絵図が広がっていた。車で街をあても無く逃げるアナは運転をあやまり崖下に転落してしまうがそこにまだ正気を保っている警官ケネスと出会う。基地に向かうというケネスについていくアナ。そこに逃げ延びてきたセールスマンのマイケル。若い夫婦のアンドレとルダとともに一時的にショッピングモールに避難することに。しかしモール内にもゾンビが!ルダが腕を噛まれしまうがその場をなんとかしのぎエレベーターで2Fへ。そこには銃を持った警備員が待ち構えていた。リーダーのCJは3人だけでここに立てこもっておりよそ者の4人はここには入れないと言い放つ。なんとかCJをなだめてモールに居れる事になった4人だがシャッターのついた店に監禁状態。まるで山賊のリーダー気取りのCJだが彼もこの先どうすればいいか皆目見当がつかなかった。テレビでは各地の惨状を伝え未知の伝染病、生化学兵器の汚染、神の審判などを伝え基地への生存者の集結を訴えていた。マイケルの提案で屋上に生存者のサインを示そうということになったが生存者に呼びかけている軍のヘリコプターはそのまま去っていく。そんなある日トラックがモールの中へゾンビを蹴散らし突っ込んでくる。無視しようとするCJに対しアナは激しく抗議。その隙をついて警備員の一人バートの銃を奪うマイケル、新人のテリーがアナ達についたことで形勢が逆転し、トラックの生存者を救助する。8人の生存者がいたが彼らは軍の基地から来たと言う。基地は既にゾンビの群れによって壊滅したというのだ。そんな中重傷を負っていた女性が突然ゾンビと化した。ゾンビに噛まれた者はゾンビになる。この事実は残った7人のうちフランクもゾンビによって負傷していたのだ。決断する一同。そしてルダもまたゾンビ化していくがアンドレはその事実を隠し産まれて来る子供に希望を託すがそれをトラックの運転手ノーマに見咎められ彼女を射殺してしまう。しかし産まれて来た子供は・・・・・・このままでは遠からず終末を迎えてしまうと知った一同はハーバーにある8人の生き残りスティーブのヨットで脱出を決意。地下の駐車場にあるバスを改造しハーバーに向かう事にする。近くの銃砲店に一人立てこもっている店主のアンディにもこのことを伝えるがそのまえに食料が無い彼のためにモールに迷い込んできたチップスに食料をつけて銃砲店に向かわせる。しかし寸前のところでアンディは負傷。脱出のために意を決して銃砲店にむかったケネスたちが見たのは変わり果てたアンディであった。武器と食料を積み込みトラックの改装を済ませたアナ達は最後のドライブに出る。その先にまっているのは地獄かそれとも・・・・・・といった内容で本家「ゾンビ」との大きな違いはゾンビが走るところである。ゾンビといえばのろのろと歩き人を見ると群れをなして襲ってくるものとゆう概念を破り猛スピードで迫ってくる。これは怖い。今までのゾンビなら走って逃げることも出来たがそれが出来ないのだ。但し弱点というか倒すのは相変わらず頭に銃弾を撃ちこむか頭部を破壊すると言う事のようだ。この作品はOPが突如として世界が崩壊していく様をスピーディーに見せる。これで掴みはokなんだけれどもそのあとのキャラクターの造詣の弱さがちょっとだけ気になる。アナはいいとしても他のCJや妻がゾンビになるアンドレなどもっと掘り下げても良かったような気がする。ただ全体的には及第点の出来だと言えるのでは。しかしあらためて初代の「ドーン・オブ・ザ・デッド」は偉大だったと感じさせてくれる。主要キャストが4人というのもこの手の話では効果的に働いたしショッピングモールに立てこもるというシュチュエーションも時代にあっていた。今作は越えることは出来なかったが尻尾は踏んだかなという感じがした。

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