MOVIEtonbori堂

空を見上げろ。奴らは空からやってくる

サラマンダー

監督/ロブ・ボウマン
キャスト
クイン/クリスチャン・ベール ヴァンサン/マシュー・マコノヒー
アレックス/イザベル・スコルプコ クリーディ/ジェラルド・バトラー

DVDレンタルで観た一本。公開時に行こうと思っていたが結局ファーストランには間に合わず今回借りて観ることにした。『リベリオン』からこっちクリスチャン・ベールには注目していたが今回は気弱なリーダー役。ライバルというか豪快なヤンキー義勇軍の頭(この呼び名がまさにぴったり)をマシュー・マコノヒー(マコナヘイとも言うがどっちかホントなんだろうネイティブに聞きたいものだ)『U571』の時にはベールがしていたような役柄をしていたが今回はデニス・ホッパーが若い頃ならはまったような役柄を熱演しておりベールを完全に喰っている。物語は現代のロンドンに伝説のドラゴンが蘇るところから始まりそれから20年後復活の現場に居合わせたクインが生き残った人たちと細々と要塞に立てこもっている。そこにアメリカからケンタッキー義勇軍を名乗る一団がやってくる。リーダーのヴァンサンは粗野な男だがドラゴンを倒す力と方法をもっておりこの元凶であるドラゴンを倒しにやってきたというのだ。渋々ながら彼らを迎えいえれるクインたち。しかし要塞はドラゴンの大群に襲われヴァンサンの部隊もロンドンに向かう途中で猛攻にさらされ壊滅する。親友を亡くしたクイン、部下を殺されたヴァンサンは魔窟と化したロンドンに向かう決着をつけるために。といった筋立てだがホントにこれだけのお話。しかしVFXはかなりの出来でCGのドラゴンは動き回るさまはなかなかのもの。終末ものとして恐竜を滅ぼしそのあと餌になる食べ物が増えるまで眠りについていたという設定も面白い。だけどヴァンサンの部隊が連れているエンジェル(天使)という名前の降下兵(ヘリコプターから飛び降りて超合金ネットをドラゴンにかぶせて動きを止める)っていう設定が面白いのに活かされていないのがなんとも残念。ドラゴンとのバトルも迫力あるがマコノヒーの役作りは脱帽である。それとベールの情けなさってのもなかなか似合っておりこれも見もの。だけど全体から出てくるB級テイストと最後の戦いに至るネタが弱いのが残念。但しマコノヒーの漢っぷりは必見だろう。あとはドラゴンのVFXも(^^)ちなみにREINGofFIREっては原題で意味は「火の支配」だそうな。

Vol.40「CASSHERN」をもう一回観る    Vol.42「NARC」を観る